どうも、琉球釣遊会(@oki_fukase)です。
沖縄で生まれ注目を集めている釣り『するするスルルー』について解説します。
沖縄ではメジャーな釣りのひとつですが、本土ではまだまだマイナーな存在みたいです。
沖縄発祥の釣りですが、もちろん本土でも楽しめる釣りです。
するするスルルーは非常に豪快な釣りで、釣れる魚も大型魚で美味しい魚ばかりなので、釣って楽しい、食べて美味しい釣りと食の両方を満喫できる釣りです。
これからするするスルルーを始めようと思っている方はまずはこの記事を読んで下さい!
- するするスルルーとはどんな釣りか?
- するするスルルーで釣れる魚
- するするスルルーにおすすめの竿やリール
- するするスルルーの道具
- するするスルルーの仕掛け
目次
するするスルルーとは?

出典:シマノ
磯から大物を狙うするするスルルーは、ウキ止めを付けない「するする」仕掛けにスルルー( = 沖縄の方言で「キビナゴ」)をエサに付けて潮の流れに乗せてフィッシュイーターとなる 10kg クラスの魚を狙う釣りです。
針につける刺し餌にスルルー(キビナゴ)をつけ、撒き餌としてもスルルーを撒きます。
刺し餌と撒き餌のスルルーを同調させ、撒き餌に寄ってきた魚を釣ります。

考案者の与那嶺功(よなみねいさお)さんのするするスルルーの動画をYoutubeなどでご覧頂ければ分かると思いますが、するするスルルーは非常に豪快な釣りで、掛かる魚も大きい魚ばかりです。
するするスルルーで釣れる魚


するするスルルーでは、フィッシュイーター(魚を捕食する魚)であれば、回遊魚から根魚まで基本的に何でも釣れます。
【するするスルルーで釣れる魚】
- カツオ
- アオチビキ
- カンパチ
- マダイ
- ロウニンアジ(ガーラ)
- ハマフエフキ(タマン)
- バラフエダイ(アカナー)
- ミーバイ・クエ
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するするスルルーに必要な道具

するするスルルーに必要な道具は、
- 竿
- リール
- ウキ
- ハリス
- 針
- シモリ玉
となっており、ウキ・フカセ釣りに必要な道具と変わりはありません。
ただし、するするスルルーで掛かる魚は大きい魚ばかりなので、タックルはフカセ釣りよりもヘビーで強力なものが必要 になります。
結論から申し上げると、するするスルルー専用の道具を新品で全て揃えようとすると、 10 万円以上はかかってしまいます。
するするスルルーで不意の大物がかかっても安心で万全な専用の竿やリールは高いです。
安い竿やリールから始めることもできますが、大物が掛かった時にかなり不安です。
するするスルルーを本格的にやると決めたのであれば、最初からしっかりとした 専用のタックルを備えることをおすすめします!
それでは、するするスルルーに必要な道具について個別具体的に説明します。
するするスルルーにおすすめの竿

出典:シマノ
竿はするするスルルー専用の竿が各メーカーから発売されております。
するするスルルーでは10キロクラスの魚が掛かるので、竿にはバットパワー が求められます。
するするスルルーでは、回遊魚だけでなく、根に入ろうとする根魚もかかります。
海底付近で掛けた根魚は一気に根に向かって走るので、食わせた直後の一瞬が魚を獲れるか獲れないかの鍵を握ります。
食わせた直後に竿のバットパワーで一気に先手を取り、魚を根からはがすことが大事です。
竿のパワーに加えて重要な要素が操作性 !
するするスルルーは、フカセ釣りの部類に入るので、竿を持った状態で仕掛けをコントロールしながら魚のあたりを待ちます。
仕掛けを潮の流れに乗せて魚がいる所に餌を届けるために、仕掛けを100m以上流すこともあります。
操作性が低い竿で適切なラインメンディングができていないと、仕掛けが潮の流れから外れてしまい、釣れなくなってしまいます。
仕掛けを遠くまで流すための定期的なラインメンディングが釣果アップにも繋がります。
そのため、竿の操作性もするするスルルー用の竿に求められる重要な要素 となります。
遠投竿が(打ち込み竿など)はパワーはあるものの、自重が重くガイドの数も少ないので糸ふけが出やすく、操作性が悪いです。
やはり、するするスルルー専用の竿がベストです!
各メーカーから出ているするするスルルー専用の竿を紹介します。
シマノ
ベイシスBG
シマノの『ベイシスBG』は、シマノ最強ノンズーム・フカセ磯ロッド!
するするスルルー専用の竿で、とても強くて頼もしいロッド!
号数のラインナップは、3~6号となっております。
するするスルルーには4~6号がおすすめです。
するするスルルーも泳がせ釣りもやりたいって方には6号がおすすめ!

レマーレⅥ
シマノ最強の磯フカセズームロッド『レマーレ』は、Ⅳ・Ⅴ・Ⅵの3つのラインナップがあり、細身の竿ながらかなりのパワーを持っています!
中でも、Ⅵは3.5号相当の竿でありながら適合ハリスは3号~12号と幅広くするするスルルーにも対応しております!
実際、シマノのプロモーション動画で高橋哲也さんがレマーレで10kgオーバーの魚を釣り上げています!

⇩レマーレのレビュー動画はこちら⇩
ダイワ
オレガ剛徹
ダイワの『オレガ剛徹』は、するするスルルー考案者の与那嶺功さんが監修している竿です。
するするスルルーの考案者自信が使用しているので、するするスルルーに最適な竿であること間違いなし!
剛徹は細身肉厚ブランクスによりパワーと張りを実現。
全体的にワンランク上のパワーを備えているので、ラインメンテナンスやフッキング時の操作性に優れています。
ラインナップは、
- M-50・V(3号相当)
- MH-50・53・V(4号相当)
- H-50・V(5号相当)
- HH-50・V(6号相当)
となってます。
おすすめの号数は、
- MH-50・53・V(4号相当)
- H-50・V(5号相当)
です。
号数が大きくなるほど竿のパワーがあり狙える魚の範囲も広がりますが、大きい号数だと竿が重いので持ち重りして疲れやすくなります。
するするスルルー釣りではいつ食ってくるか分からない大物の強烈な引きに備えて、竿を手持ちしておく必要がありますので、竿を手持ちしていても疲れにくい軽さも大切です。

がまかつ
我夢者Ⅱ
「我、夢追う者・・・」がまかつの『我夢者Ⅱ』は、がまかつの上物竿最強シリーズ。
号数のラインナップは、3号~6号までの4ラインナップとなっております。
他のロッドの追随を許さない圧倒的なパワーで記録級の青物等を釣ることができる竿!
するするスルルーには5号か6号がおすすめです!
慶良間スペシャルⅡ
「慶良間スペシャルⅡ」は、するするスルルーで有名な釣り場である沖縄の「慶良間」諸島の名前が入ったするするスルルー専用の竿。
圧倒的なパワーの剛の要素に粘りの柔の要素を融合し、大型魚の暴力的な引きに対しても、竿が粘り込むことで、やりとりの際の竿の角度が保ちやすくなり釣り人の負担を軽減してくれます。
竿の粘りの柔らかさがありながらも、強引なやりとりが必要な場面での圧倒的な胴のパワーも健在です。
太いラインに対応するよう穂先のガイド径をトップガイドから誘導ガイドのすべてにおいて1ランクサイズを大きくしていますので、仕掛けの投入や道糸を送る動作や魚とのやりとりに至るまでよりスムーズに行えます。
強烈な引きにも安定したやりとりができるよう、ホールド性に優れるラバー付スクリューシートが採用され、竿尻は腹当てファイト用にラバー尻栓となっています。
号数のラインナップは、4号、4.5号、5号の3ラインナップ。
個人的には、5~10kgクラスがメインターゲットで軽快な操作性と大型まで攻略できるパワーをあわせ持つオールラウンドの4.5号がおすすめ。
するするスルルーにおすすめのリール

掛かる魚が大きいので、耐久性のある強いリールが必要です。
安いリールではフットが折れたりすることもあるみたいなので、有名メーカーの信頼のおけるものを選ぶことをおすすめします。
ナイロンライン10号が約200m巻けるサイズがおすすめ!
シマノ:10000番以上
ダイワ:5000番以上
シマノ
ツインパワーSW10000番又は14000番

【シマノツインパワーSWの特徴】
- 暴力的な魚の引きにも耐える圧倒的なパワーを備える!
- 大物と何度連続して戦っても衰えない耐久性を持つ!
- Xプロテクトにより高い防水性能を実現!
- XSHIPで巻上げの重さ解消!
ツインパワーSWには3つのギア比があります。
- HG(ハイギア仕様)
- XG(エクストラハイギア仕様)
- PG(パワーギア仕様)
スプールの糸巻き量から考えてするするスルルーには10000PG 又は 14000XG が適していると考えます。
ハイギアのリールはハンドル1回転で糸を巻き取ることができる量が多い一方で、巻き上げる際の重さがあります。
しかし、このツインパワーはギアの噛み合いが強固になっているので、ハイギアタイプのリール特有の巻き上げる時の重さが解消しております。
ステラSW10000番又は14000番
【ステラSWの特徴】
- 「耐久性」、「ドラグ性能」、「巻き上げパワー」、「剛性」、「防水性能」においてシマノ最上級!
- XーRIGID GEARによりギアが肉厚になり、超大型魚とのフルドラグファイトも可能な強さ!
- X-SHIELD、XーPROTECTによる強力な防水性能、耐久性!
シマノの最高峰の技術を詰め込んだステラ!
このリールであればどんな大きな魚が掛かっても安心してやり取りができます。
するするスルルーにはツインパワーと同じく10000PG 又は 14000PG が適していると考えます。
これまではツインパワーSWでするするスルルーをしておりましたが、ステラSWの良さに感動し現在はステラSWを使用しております。
ツインパワーもステラに劣らずかなりコストパフォーマンスに優れたおすすめのリールですが、ハイエンドモデルのステラはツインパワー以上に機能性が高く、快適に釣りができます!
大きな違いは巻き心地ですね!
ステラはかなり滑らかで軽い巻き心地です!
がしかし、かなりお高いので金銭的に余裕がある方でない限り手が出ないですよね。
高価ですが値段相応、いや、それ以上の性能を持った至高のリールです。
一度ステラを手にしてしまうと他のリール使えなくなりますので注意(笑)。

ダイワ
キャタリナ
- 耐久性と操作性に定評あり!
- 「マグシールド」、「マグシールドボールベアリング」による防水性能!
- ATD搭載でスムーズな滑り出しでドラグが効く!
2016年モデルのキャタリナはハイエンドモデルのソルティガにも劣らない性能を備えていおります。
ATD によりファイト中のドラグ調整が減り、ラインブレイクを防ぎながら魚を速く獲り込むことができます!
リールの番手は、5000 番 がオススメ!
6500番は大きいので、巻き取りの際に重たくなるので疲れやすくなります。
ソルティガ
- 「MAGSEALD」、「ATD」、「AIR ROTOR」などダイワの技術の結晶を詰め込んだ最上級モデル!
- するするスルルー考案者の与那嶺さんも使うするするスルルー定番のリール!
リールの番手は、キャタリナと同じく5000 番 がオススメ!
2020年のニューモデルであれば、10000番がオススメ!
ソルティガは、2020年3月にモデルチェンジしており、番手が新品番体系になっております。
デザインもゴールドになっております!
個人的にも旧モデルの青が好きですね~!
これまでの番手表示と異なっていますのでご注意下さい!
するするスルルーにおすすめのウキ

するするスルルーは仕掛けを沖まで流す釣りなので、サイズが大きく視認性が良いものが必要です。
ウキのタイプは、糸落ちが良い管付きウキ を使います。
おすすめのウキは、
- 釣武者のデージ
- ビッグワン(与那嶺功さん使用)
これらのウキはサイズが大きく視認性が良いので、天気が良い時は100m沖まで流しても見えます。

するするスルルーに必要な小物
するするスルルーに必要な小物を紹介します。
シモリ玉
シモリ玉はウキフカセ釣りで使うものよりも大きなシモリ玉を使います。
ウキスナップ

出典:釣武者HP
するするスルルーのカン付きウキにそのまま道糸を通して釣りをすることもできますが、糸通りを良くしたり、ウキ交換を素早く行うためにウキスナップを使用することを強く推奨します。
サルカン
太いラインを結ぶのでサルカンも大きいものを使用します。
サイズは大型の1/0前後がおすすめ。
ハリス
道糸は10号を使用しますが、ハリスは12号〜18号を使用します。
針
針は強度の高いタマン針を使用。
サイズはタマン針18号〜20号。
がまかつのタマン針が人気。
がまかつのタマン針にもいくつか種類がありますが、個人的には『タマンスペシャル』がおすすめ!
食い込み抜群かつ強靭で折れにくいです。
キラキラビーズ

魚へのアピール効果を高めるためにハリスにキラキラのビーズを入れます。
ビーズと一緒にエサのスルルーが水中でヒラヒラと潮の流れに乗ると魚に大きくアピールすることができます。
杓 シャク
するするスルルーはマキエとしてキビナゴを杓で撒きますので、ウキフカセ釣りで使用する杓よりもカップが大きい杓が必要です。
おすすめはキザクラの大ちゃんダンゴシャク!
カップのサイズが大きく、グリップも握りやすく滑りにくいところがGOOD!
するするスルルーの仕掛け

仕掛けはシンプルですので、必要な道具さえあれば簡単に作れます!
- 道糸を竿のガイドに通した後、ウキを通します。(完全誘導仕掛けなのでウキ止めはつけません。)
- ウキの下に大きめのシモリ玉を通し、サルカンで止めます。
- サルカンにハリスを結んで、針を付けたら仕掛け完成!
するするスルルーのエサ

出典:シマノ
するするスルルーのエサはキビナゴ(沖縄の方言で「スルルー」)!
マキエでスルルーを撒き、サシエにもスルルーを掛けてマキエとサシエを同調させながら潮の流れに乗せて釣ります。
マキエはスルルーだけでも良いですが、隠し味にイワシ粉末を混ぜるとより集魚力が高まります。
まとめ
今回紹介したするするスルルーは、沖縄で生まれた豪快な釣りで、磯から夢のような魚と出会うことができます。
いつどんな大物がかかるか分からないビッグゲームはハラハラドキドキで豪快な釣りです。
大きい魚を釣りたいという釣り人の欲望を満たしてくれる釣りです。
今となっては沖縄だけでなく全国的にも人気が高まってきており、するするスルルーを始める方は増えてきており、各メーカーからもするするスルルー用の竿やウキが出てきております。
するするスルルーの魅力や必要な道具について学んだところで、早速するするスルルーを始めてみよう!
- 沖縄で生まれたするするスルルーは、するする仕掛けにキビナゴをつけて大型のフィッシュイーターを狙う釣り!
- 回遊魚から根魚まで狙える!
- 竿やリールは大きな魚の強烈な引きにも耐えるするするスルルー専用のものを使うべし!
- 仕掛けはシンプルなので、ラインと針が結ぶことができれば初心者でも簡単にできる!


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