どうも、琉球釣遊会(@oki_fukase)です。
今回は沖縄で大人気の釣り「打ち込み釣り」について徹底解説!
打ち込み釣りを始めたいと思っている人は、とりあえずこの記事だけ読んどけばOK!
堤防や砂浜から大きな魚を釣りたい!
引きが強くて釣って良し、味も美味しい食べて良しの魚を釣りたい!
それなら磯・堤防・砂浜から1mを超えるガーラ(ロウニンアジ)やタマン(ハマフエフキ)などの強烈な引きを見せる魚を狙う打ち込み釣りをやるべし!
打ち込み釣りは、堤防や砂浜から大きな魚が釣れる釣りで沖縄で大人気の釣り!
そんな打ち込み釣りを始めてみたい方はこの記事を見つけることができてラッキー!
釣り歴10年以上の筆者が打ち込み釣りについて、この記事を読んでくれているあなただけに初心者目線で分かりやすく解説!
この記事を読めばすぐに必要な道具を揃えて打ち込み釣りを始めることができる!
- 「打ち込み釣り」とはどういう釣りでどんな魚が釣れるのかが分かる!
- タマンやガーラなどの引きが強くて美味しい魚を釣ることができる!
- 釣り歴10年以上の経験者がおすすめの竿やリールを紹介するので、すぐに道具を揃えて打ち込み釣りを始めることができる!
- この記事を読めば打ち込み釣りで魚を釣ることができ初心者卒業!
打ち込み釣りとは?

打ち込み釣りとは、オモリと針の付いた仕掛けを魚がいるポイントに打ち込んで(投げ込んで)、大きな魚を狙う釣り!
磯や砂浜から仕掛けを投げてタマンなどのフエフキ系の魚を狙います。
いわゆる、ぶっ込み釣りです。
仕掛け投入後は竿に鈴やヒットセンサーを付けて竿を置いてアタリを待つ。
鈴やセンサーの音が鳴るアタリがあって竿がお辞儀(竿が引っ張られて海面に向かって曲がる状態)する瞬間がアタリ!
アタリがあった時は魚が食い込む(竿が大きく持っていかれる)のを待ってからフッキング(竿を立てて魚に針を掛ける)します。
フッキングしてからの魚の強烈な引きは、魚との力と力の綱引き勝負でまさに魚とファイトしていると実感することができます!
沖縄の多くの人がこの豪快な釣りに魅了されています。
ウキフカセ釣りなどに比べると仕掛けがシンプルで必要な道具も少ないので、釣り初心者でも簡単に始められるのも魅力のひとつ!
釣りと言うと、早朝にやるイメージがありますが、打ち込み釣りは日中よりも夜の方が釣れやすいです。
というのも、打ち込み釣りのメインターゲットとなるタマンが夜行性だからです。
沖縄で人気の打ち込みですが本土でも、
- クエ
- ハマフエフキ
- マダイ
が狙える有効な釣りですので、この記事を読んで沖縄以外の方にもぜひ挑戦して頂きたいです。
ちなみに、タマン(和名:ハマフエフキ)は、「同じサイズのマダイの3倍は引きが強い」と言われています。
打ち込み釣りで釣れる魚

ここでは主に打ち込み釣りでターゲットとなる魚を代表例として紹介します。
【打ち込み釣りで釣れる魚】
- タマン(和名:ハマフエフキ)
- ガーラ(和名:ロウニンアジ)
- ミーバイ(ハタ系)
- アカナー(和名:バラフエダイ)
- マクブ(和名:シロクラベラ)
打ち込み釣りでは、ここで紹介する以外の魚も釣れます。
中でも大人気はタマン!
竿を固定しておかないと竿を持っていくほど強烈な引きをします!
釣りの魅力は魚の引きを味わうことに加えて、自分が釣った新鮮な魚を食すこと!
打ち込み釣りで釣れる魚は、引きだけでなく食べても美味しい!
癖のない白身なので、刺身、バター焼き、みそ汁などどんな食べ方をしても美味しいです!

タマンと並んで打ち込み釣りで人気のターゲットがガーラ(和名:ロウニンアジ)!
大きいものは50kg余りにもなり、引きも強烈です!
ガーラは小魚などを捕食するフィッシュイーターで、エサを求めて潮通しの良い海域を回遊しています。
トップシーズンになるとミジュンなどの小魚を追っかけて海面をバシャバシャと跳ねている光景を目にすることができます。
琉球釣遊会のメンバーは打ち込み釣りで35kgのガーラを釣っています。


タマンやガーラ以外にも、打ち込み釣りで釣れる魚は美味しい魚が多いので、打ち込み釣りは釣ってよし食べて良しの釣り!
中でもマクブは沖縄三大高級魚の1つで、クセがなくとても美味しい白身魚として有名!
顔や形状がイラブチャーに似ているが、味はイラブチャーよりも格段に上。
鮮魚店では1キロあたり2,500円近くする高級魚です。
打ち込み釣りの仕掛け
打ち込み釣りの仕掛けってどんな仕掛け?
糸にオモリと針を付けただけのシンプルな仕掛け!
釣り初心者でも簡単に仕掛けが作れるので心配しないでOK!
打ち込み釣りの仕掛けは下図のように非常にシンプル!

道糸にオモリを付け、サルカンを使って道糸と針が付いたハリスを結べば出来上がり!
糸とサルカンや針を結ぶことさえできれば誰でも作れる仕掛けです。
打ち込み釣りの道具

打ち込み釣りに必要な道具は主に7つ!
- 竿(6号~10号程度)
- リール(大型スピニングリール)
- 道糸(ナイロンライン又はPEライン)
- ハリス
- タマン針・ガーラ針
- オモリ
- ピトン・ピトンキーパー
打ち込み釣りはフカセ釣りなどに比べたら仕掛けがシンプルなので必要な道具は少ない方です。
これから紹介する打ち込み釣りを始めるのに必要な道具一式は3万円以内で揃えることができます。
一から道具を揃えることになるので、初心者にとっては金銭的に高いハードルになるかもしれませんが、3万円以内ですぐに道具を揃えて釣りにいけます!
では、打ち込み釣りを始めるのに必要な道具を説明していきます!
打ち込み釣りの竿

打ち込み釣りの竿は長さが4.5m~5mの磯竿を使いますが、ウキフカセ釣りで使うような細い磯竿はNG!
では、打ち込み釣り用の竿はどんな竿が良いのか?
打ち込み釣り用の竿選びのポイントを紹介した上で、おすすめの竿7選を紹介します!
打ち込み釣りの竿に必要な機能
具体的に竿を紹介する前に、打ち込み釣り用の竿に求められる機能を知っておきましょう!
【打ち込み用の竿に必要な機能】
- パワー
- 遠投性
- 喰い込みの良さ(柔軟性)
①パワー
打ち込み釣りで狙う魚は強烈な引きをするので、強い引きに負けない強さのある竿が必要!
6~10号程度(長さ:4.5m~5m)の磯竿を使います。
メインターゲットのタマンは引きが強く、竿ごと持っていくこともあるので強さを備えた竿が必要。
投げ釣り用の竿を使いますが、一般的な投げ竿ではパワー的に心もとないので、タマンの打ち込み釣り用に作られたタマン専用の竿がおすすめ。
タマン専用の打ち込み竿でないと大きい魚が掛かったときに折れる可能性がありますので注意。
②遠投性
パワーの次に必要なポイントが遠投性!
パワーを重視するあまり竿先が硬くなりすぎると、仕掛けの飛距離がでません。
飛距離を稼いで仕掛けを投入する範囲を広げるために、ある程度の柔らかさは必要!
実際に、硬い竿(ダイワ:ガーラモンスター)と柔らかい竿(ダイワ:タマンモンスター8号)を使って飛距離を計測しましたが、柔らかい竿の方が飛距離が出ます!
40号のオモリを付けて計測したところ、
- 硬い竿(ダイワ:ガーラモンスター):約50m
- 柔らかい竿(ダイワ:タマンモンスター8号):約60m~約80m
と柔らかい竿の方が飛距離が出ました!
※飛距離は体格や力の強さなどにより個人差があります。
飛距離が出るということは、探れるポイントの幅が広がり、釣れる確率も高まります!
③喰い込みの良さ(柔軟性)
パワーと相反するポイントに思われますが、打ち込み用の竿には魚がエサをくわえた時の竿の喰い込みの良さ(柔軟性)も必要!
大きい魚も釣るためにパワーを求めすぎるあまり、竿が硬くなってしまってはNG。
硬い竿だと、魚がエサをくわえた時に違和感を感じて離してしまうことが多くなるからです。
つまり、柔軟性が低く硬い竿だとヒットする確率が低下。
また、柔軟性のある竿は魚の強烈な引きを竿全体で和らげてくれるので、やり取りしている時の釣り人への負担が軽減されます。
逆に、硬い竿だと竿が曲がりにくい分、釣り人が竿を引いて立てる必要があるので、釣り人への負担が大きくなります。
ガーラが掛かった場合、やり取りの時間は長時間(長い時は数時間)におよぶことになり、硬い竿だと釣り人の体力の消耗が早くなります。
打ち込み釣りのおすすめ竿7選
打ち込み釣りの竿に求められる機能は、
- パワー
- 遠投性
- 喰い込みの良さ(柔軟性)
と説明しました!
これらを踏まえた上で、打ち込み竿を選んでいきますが、
打ち込み釣りの竿は、
- タマン竿
- ガーラ竿
の2つのどちらかを選びましょう!
各メーカーから発売されている打ち込み釣り用の竿の中から価格と性能を踏まえた上で、初心者~中級者向けの竿を紹介していきます。
製品名 | 価格 |
---|---|
![]() | 7,000円 |
![]() | 約1万円 |
![]() | 約1.5万円 |
![]() | 約2.5万円 |
![]() | 約3万円 |
![]() | 約3.3万円 |
![]() | 約3.7万円 |
初心者向け:1万円以下の打ち込み竿
1.OGK:エコタマン
低価格の初心者向けタマン専用竿。
打ち込み釣りの入門竿として人気!
7,000円のお手頃価格ですがタマンにも負けないトルクのあるロッド!
ラインナップは、3つ。
- ECT42(8号4.2m)
- ECT45(8号4.5m)
- ECT48(8号4.8m)
号数は全て8号となっておりますが、長さが異なります。
自分の好みの長さを選択すれば良いでしょう。
格安ながらも、
- 大型リールをがっちり固定できるリールシート
- ロープ掛けリング
など打ち込み竿に必要な機能は備わっています。
ちなみに、タマン専用竿ではない一般的な投げ竿はロープ掛けリングが付いていないこともあるので注意。
2.オルルド釣具:スーパーゴリルドⅡ
マダイ、コロダイ、タマン、コブダイなどの大物投げ釣り用ロッド!
かなり張りのある高反発カーボンブランクスで調子は胴調子でありながら、曲げ込んだ際のバットパワーは非常に強いです。
沖縄では店頭に並んでいるのを見たことがありませんが、本土では投げ竿の中でもそのパワーで知られている竿!
価格も約1万円なので打ち込み初心者でも手が出しやすい価格。
なんとこの竿で97cmの日本記録のタマンが釣れてます!

テスターの方曰く、日本記録のタマンを釣った時も「竿の4本継中、2番目が曲がりまだまだ余裕があり、竿を立て切れればこのレベルのタマンでも1発ノックアウト!」とのこと!
実際に使用している人の話によると、
「穂先が太くて(4.6mm)硬いため食い込みは悪いが、この価格帯の竿にしてはパワーは十分!」
とのこと。
安さと竿のパワーを求める人にはおすすめ!
この価格でこれだけのパワーの竿はなかなか見つかりませんよ!
ちなみに、この竿の面白いところはガイドが折りたたみ式である点!
収納する時に便利!

ちなみにオルルド釣具からは他にもパワーを兼ね備えた竿が発売されています!
「スーパーゴリルドGOD」は、「スーパーゴリルドⅡ」よりもさらにパワフルな竿でクエ、ガーラがターゲット!
初心者~中級者向け:1万円~3.5万円の打ち込み竿
3.PROX(プロックス) SX 攻技 巨投TE
「釣りをもっとお手軽に」を掲げるプロックスの大物専用ロッド。
約1.5万円の初心者~中級者向けの竿です。
大型ガイドが採用されているので、糸が太い仕掛けもスムーズに遠投可能。
さらに、喰い込みの良い穂先と獲物に主導権を与えないバットパワーを合わせもつハイパワーロッド。
ラインナップは4つ!
- SSKT748(7号4.8m)
- SSKT754(7号5.4m)
- SSKT1048(10号4.8m)
- SSKT1054(10号5.4m)
おすすめは「SSKT1048(10号4.8m)」又は「SSKT1054(10号5.4m)」!
「SSKT748(7号4.8m)」と「SSKT754(7号5.4m)」は適合ハリスが6~10号なのでパワーが物足りないからです。
ちなみに、過去にメンバーがこの竿(「SSKT1048(10号4.8m)」)で10kgクラスのミーバイを釣った実績があるので、胸を張って信頼できる竿と言えます!
4.PROX(プロックス)グラヴィスタマンエアーK
大物を仕留めるためのスペシャルタマンロッド!
オールSiCリングの「Kガイド」!。
大型リールもしっかりホールドするDPSリールシート。
グリップ部分には螺旋ホールドラバーグリップにより長時間のファイト、急な走りにも対応し、しっかりと握ることが可能。
シマノ・ダイワ・がまかつなどの有名メーカーの打ち込み竿にも劣らない性能を備えた竿!
値段も約2.5万円とそれなりにします。
ラインナップは2つ!
- GTAK850(8号5.0m)
- GTAK1050(10号5.0m)
おすすめは「GTAK1050(10号5.0m)」。
適合ハリスが10号~16号なので大型のタマンが来てもパワー面で問題ないからです。
5.シマノ:ボトムキング
沖縄仕様の超大物対応打ち込みロッド「ボトムキング」
ラインナップは3つ!
- S520:チンシラーやタマンの微妙なアタリに対応する白塗り穂先を搭載した「喰わせ」重視モデル(長さ:5.2m)
- T500:大型タマンに照準をあわせた8号相当(長さ:5m)
- G480:大型ガーラとのパワーファイトを想定した10号相当(長さ:4.8m)
3つのラインナップの中でおすすめはT500!
理由は、大型タマンに照準を合わせているので、タマン狙いでガーラが掛かった場合も対応できるからです。
筆者はG480を使用したことがありますが、硬めの竿でとてもパワーがあるので、タマンなら余裕で釣れます。
60cm以下のタマンならタモを使わずとも抜き上げることができました。
ガーラをメインターゲットにする人はG480がおすすめ!
6.ダイワ:タマンモンスター

沖縄のタマン(ハマフエフキ)とガーラ(ロウニンアジ等)を攻略するために専用設計されたスペシャルロッド。
重さのある仕掛けもしっかり遠投でき、掛けてからはモンスターフィッシュのパワーにも力負けしない、専用ならではのポテンシャルを備えた頼れる1本。
ボトムキングと並んで沖縄では言わずとも知れた打ち込み用ロッド!
ラインナップは2つ!
- 8号-52遠投:遠投性能とパワーにこだわった沖縄スペシャルタマン専用設計モデル!
- 10号-50遠投:モンスターフィッシュも力でねじ伏せる剛腕調子沖縄スペシャルタマン・ガーラ専用設計モデル!
8号と10号の使い分けとしては、
- タマン狙いがメインなら8号!
- ガーラも視野に入れるなら10号!
両方の号数を持っているので使用感をお伝えすると、
- 8号:竿先に柔軟性があり遠投が効き、魚も掛けてからも竿の柔軟性で魚の引きを和らげ釣り人への負担が軽い!
- 10号:竿先が硬く8号よりも遠投性が落ちるが、バットパワーはかなりあり大きい魚が掛かっても安心!
実際にこの竿でタマンをたくさん釣っている実績あり!
タマンモンスターでタマンを釣った時の釣行記や動画はこちら!

価格は約3万円!
沖縄限定ロッドなのでアマゾンなどのネット通販では売っていません。
本土在住の方は沖縄の釣具店で購入するか、オークションサイトやフリマアプリで購入するしかなさそうです。
7.ダイワ:ガーラモンスター
狙うはガーラ(GT)の30kgオーバー!
ガーラモンスターはガーラ(ロウニンアジ)を狙う竿として沖縄限定でダイワから発売されています!
非常にパワーのある12号相当の竿。
沖縄でガーラを狙う人に非常に人気のある竿で、実績もかなり高いです。
ガーラをたくさん釣っているテスターの下里肇さんの釣果実績からもこの竿の強さは裏付けされています。
実際に琉球釣遊会のメンバーがこのロッドで35kgのガーラを釣っています。

沖縄での釣りだけでなく、沖縄県外のクエ釣りやヒラマサ釣りに使える竿だと思います。
実際、メンバーがガーラモンスターでクエを釣っております!
サイズは70cmオーバーでしたが、余裕のやり取りでした!

ただし、タマンモンスター同様、沖縄限定販売のため、本土在住の方は沖縄の釣具店で購入するか、オークションサイトやフリマアプリで購入するしかなさそうです。
打ち込み釣りのリール

打ち込み釣り用のリールは大型のスピニングリールを使います!
大型のスピニングリールを使う理由は、太い糸がたくさん巻けて、仕掛けを遠投しやすいからです!
大型のスピニングリールとはどれくらいのサイズのリールなの?
大型のスピニングリールの中でもどのような点に注意して選べば良いの?
打ち込み釣り初心者が道具を揃えるにあたって抱くであろうこういった疑問点を解決するべべく、打ち込み釣りのリールに必要な機能を説明した上で、具体的におすすめのリールを紹介していきます。
打ち込み釣りのリールに必要な機能
打ち込み釣りのリールに必要な機能は2つ!
【打ち込み釣りのリールに必要な機能】
- 糸巻量
- 巻き上げ力
①糸巻量
打ち込み釣りでは、オモリを付けた仕掛けを遠投しますが、飛ばす人では100m近く飛ばす人もいます。
遠い所に仕掛けを投入し、そこでヒットした場合、
100m+α(魚に走られても問題ない程度の糸巻量)の道糸が必要になってきます。
糸巻量が少ないと魚がヒットした時に、スプールに巻かれている糸が魚に全て出されてしまい、ラインが切れて魚を逃してしまうことになります。
また、打ち込み釣りでヒットする魚は引きが強い魚がたくさん!
ラインを切られないためにリールに巻く道糸も太いラインになります。
ですから、打ち込み釣り用のリールには太い糸がたくさん巻ける糸巻量の多いリールが必要になります。
では、どれぐらいの糸巻量があれば良いのか?
狙う魚に道糸の糸巻量は変わるが、最低でも10号のナイロンラインが150m巻けるだけの糸巻量は欲しい!
シマノとダイワのそれぞれのスピニングリールの番手で言うと、10000番以上!
道糸にPEラインを巻くのであればもう少し小さな番手のリールでも問題はないですが、その場合でもガーラなどのたくさん糸を出していく大物が掛かった時を想定すると番手が大きいリールに越したことはありません。
②巻き上げ力
打ち込み釣りでヒットする魚は引きが強いです。
ですから、魚の引きに負けないパワーを持った竿はもちろんのこと、リールも魚の引きに負けない巻き上げ力が必要。
また、打ち込み釣りの仕掛けは、海底に着底した状態なので掛かった魚は海底近くの岩場に入ろうと必死に逃げようとします。
上層~中層まで魚を浮かせて釣るウキフカセ釣りと違い、打ち込み釣りでは魚と魚が隠れるポイントとの距離が近いので、一気に魚を海底から引き離すだけの巻き上げ力があるリールが必要になるのです。
打ち込み釣りのおすすめリール選
打ち込み釣りのリールに必要な機能は、
- 糸巻量
- 巻き上げ力
と説明しました!
これらを踏まえた上で、各メーカーから発売されている打ち込み釣り用のリールの中から価格と機能を踏まえた上で、初心者~中級者におすすめのリールを紹介します。
初心者向け:1万円以下の打ち込み用リール
これからリールを買う入門者にも優しい1万円以下の打ち込み用リールを紹介!
これから打ち込み釣りを始める人は、まずはここで紹介するリールを買うことをおすすめします!
ここで紹介するリールでも十分釣れます!
1.シマノ:アクティブキャスト
投げ釣りや打ち込み釣りを楽しむための仕様を低価格で実現しコストパフォーマンスに優れた、選んで間違いのないリール!
価格は、アマゾンで約6,600円!
筆者自身も打ち込み釣りを始めたばかりの時にこのリールを買い、今現在もタマンを狙いの時にメインで使用していますが、数年使ってもまだまだ現役で使えるリールです!
60cmオーバーのタマンや80cm近いアカナーを釣った実績もありますので、自信をもって入門者におすすめできるリール!
ラインナップは、
- 1050番
- 1060番
- 1080番
- 1100番
- 1120番
の5つとなっております。
打ち込み釣りにおすすめ番手は1120番!
最も糸巻量が多く、ナイロンラインの12号を200m巻けるほどのキャパがあり、大物が掛かって糸をたくさん出された場合も糸がなくなってバラすリスクが最も低くなるからです。
筆者自身も1120番を使用してます。
2.ダイワ:クロスキャスト
カゴ釣りや打ち込み釣りで重要な「飛距離」にこだわったエントリーモデル!
価格はアマゾンで約9,000円!
シマノのアクティブキャスト同様、コストパフォマンスに優れた初心者におすすめのリール!
エアローターにより大幅な軽量化が実現!
シマノのアクティブキャストよりもクロスキャストの方が僅かに軽くなっています!
筆者自信も実際にタマン狙いでこのリールを使用していますが、タマンなら余裕で釣れるほどのパワーがあります。
ラインナップは、
- 4000番
- 4500番
- 5000番
- 5500番
- 6000番
の5つとなっております。
打ち込み釣りにおすすめ番手は6000番!
最も糸巻量が多く、ナイロンラインの12号を200m巻けるほどのキャパがあり、大物が掛かって糸をたくさん出された場合も糸がなくなってバラすリスクが最も低くなるからです。
筆者自身も6000番を使用してます。
3.オルルド釣具:ファイヤーゴリルド
大物ゴリ巻き遠投リールでクエやタマン、ガーラなど超大物におすすめのリール!
驚くべきはその価格!
何とアマゾンで約5,000円!
パワーや糸巻量もこの価格にしては言うことなし!
ドラグ機能も付いており、価格の割には使えます!
また、糸巻量はナイロンライン10号が280m巻けます。
「予算を抑えて、なおかつ大物がヒットしても問題ないタフなリールで打ち込み釣りを始めたい!」
という人におすすめ!
ただし、巻き心地やドラグ性能はシマノやダイワのリールに比べると劣ります。
4.オルルド釣具:アダマントフィッシングサーフ
太糸、遠投、大物釣り専用のスピニングリールでクエやタマン、ガーラなど超大物に対応。
デザインも迷彩柄でいかにも強そうなリールです。
こちらも驚くべき価格!
何と約6,000円!
巻き心地やドラグ性能はシマノやダイワのリールに比べると劣りますが、パワーはあります。
実際、アマゾンのレビューを見ると、このリールで120cm(23kg)のロウニンアジ(GT)が釣れています!
ただし、耐久性は低いようで、こまめにメンテナンスをしないと半年程度で壊れてしまうとのこと。
長く使用するために釣行の度にメンテンスする必要があります!
初心者~中心者向け:1万円~3.5万円の打ち込み用リール
ここから紹介するリールは価格が1万円~3.5万円の初心者~中級者向けのリールです。
【こんな人におすすめ】
- 打ち込み釣りをこれから始める人で、金銭的に余裕がある人
- 打ち込み釣りを既に始めていて、少し良いリールに買い替えたい人
5.プロックス:大魔神
大物に対応するドラグ性能・剛性を備えた大型スピニングリール。
強靭なボディに加え、力強い巻き取りを可能にする大型EVAノブを搭載。
ラインナップは、
- 4000番
- 5000番
- 6000番
の3つ。
4000番と5000番はドラグ力25kg。
タマン狙いなら4000番or5000番。
6000番はドラグ力30kg。
ロウニンアジ(GT)も視野に入れるなら6000番。
ロウニンアジ(GT)が掛かっても安心のパワーを持っています!
ハンドルノブもパワーハンドル&EVAラウンドノブなので、握りやすく濡れた手でも滑りにくくなっています!
パワーハンドル&EVAラウンドノブは魚とやり取りしている時も安定した巻き上げが可能になります!
価格は約1.6万円!
6000番クラスの大型のリールがこの値段で手に入るのは良いですね!
6.シマノ:ブルズアイ
ブリやヒラマサなど大型の青物をカゴ釣りで狙う用のリールですが、打ち込み釣りにもおすすめのリール!
価格は、約2.6万円~約3.3万円と入門者にはお高くなっています。
沖縄ではベテランの方でもこのリールを使っているのを良く見かけますし、実績も多いので打ち込み釣り中級者にはかなりおすすめ!
ラインナップは、
- 5050番
- 5080番
- 9100番
- 9120番
の4つ。
おすすめは9100番 or 9120番。
カゴ釣り用のリールなので、5050番と5080番では糸巻量が足りないです。
9100番と9120番であれば糸巻量が多く、魚の強烈な引きをしっかりと受け止めてくれます。
価格が2.5万円以上するだけあって、
- 強靭で回転を限りなく滑らかにするギアシステム「X-SHIP」
- スプールが最下点でも糸当たりせずスムーズに遠投できる「ワイドローター」
- 遠投時のライン放出抵抗を軽減する「パラレルボディ」
など、シマノ先端テクノロジーが惜しみなく投入されています!
最初に紹介したシマノのアクティブキャストと比べると、圧倒的に巻き心地が軽く、耐久性も高い!
値段相応の細部へのこだわりがあります!
7.シマノ:ストラディックSW
ショアジギング用の大型スピニングリールとして人気の高いストラディックSW!
青物、カツオ、シイラを狙う用のリールとして親しまれていますが、打ち込み釣りでももちろん使えます!
シマノ最高峰のスピニングリールのステラにしか搭載されていなかった「インフィニティドライブ」が搭載されたことにより、軽やかな巻き上げに加え、力強さをも実現!
軽い巻き上げながらもパワーがあるので、主導権を握りながらのファイトが可能!
価格は、約2.7万円。
沖縄の打ち込み釣りで使用している人を見かけたことはありませんが、個人的に中級者にかなりオススメのリール!
ラインローラーへの水の侵入を防ぐ「Xプロテクト」により、耐久性もありますので長く使える信頼できるリールです。
ラインナップは、
- 4000番(HG・XG)
- 5000番(HG・XG)
- 6000番(PG・HG・XG)
- 8000番(PG・HG)
- 10000番(HG)
打ち込み釣りで使うなら10000番一択です。
ナイロンラインなら10号が160m、PEラインなら6号が250m巻けますのでラインキャパシティも問題なし。
ちなみに、ストラディックSWはするするスルルー用のリールとしてもかなりオススメです!
実際にするするスルルーで使用したところ、非常に巻き心地が良く魚を掛けてからの巻取りパワーもあります!

8.ダイワ:ウインドキャスト
シマノで言うところのブルズアイと同じカゴ釣り用のリールですが、大型タマンにも対応可能なリールです。
エアローターにより遠投した時の効率が高いので、仕掛けを回収する時も非常に疲れにくくなっています。
ダイワの防水・耐久テクノロジー「マグシールド」を搭載しているので、初期の滑らかな回転性能が持続、耐久性があり長持ちします。
ラインナップは、
- 4000番(クイックドラグモデルあり)
- 4500番
- 5000番
- 6000番(クイックドラグモデルあり)
打ち込み釣りにおすすめは6000番!
ダイワのHPでも6000番のクイックドラグタイプは大型タマン(ハマフエフキ)にも対応可能と書かれています。
クイックドラグとは、ドラグノブを約1回転するだけで緩める・締めるが可能なドラグ機能で、掛かるまではドラグを緩め、掛かった後は迅速にドラグを締めることができるのでやり取りまでにもたつかない。
魚のアタリを待っている間はクイックドラグのドラグを緩めておいて、魚が掛かったらクイックドラグのドラグを約1回転するだけですぐにドラグを締めてやり取りすることができます。
打ち込み釣りのライン(道糸)
打ち込み釣りの道糸には、
- ナイロンライン
- PEライン
のどちらかを使用する。
初心者は価格が安く仕掛けが結びやすいナイロンラインがおすすめ!
PEラインを使った仕掛けはFGノットなどの複雑なラインの結び方を覚える必要があるので、まずはナイロンラインを使用して慣れてきてからPEラインに移行していけばOK!
使用する号数は、
- ナイロンライン:12号~16号
- PEライン:4~6号
が目安です。
2つのラインのそれぞれの特徴やメリットとデメリットについて詳しく教えて欲しい!
ナイロンラインの特徴
1本の合成繊維で作られたラインで、耐摩耗性が強く根ズレに強いのが特徴。
ナイロンラインのメリットは?
PEラインと比較した時のナイロンラインのメリットは3つ。
- 根ズレに強い
- ラインが結びやすく仕掛け作りが簡単スピーディー
- PEラインよりも安価
メリットの1つ目の「根ズレに強い」について。
PEラインよりも耐摩耗性に優れているので、スレで傷つく心配が少ない。
メリットの2つ目の「仕掛け作りが簡単スピーディー」について。
適度な張りと伸縮性があり、ラインが結びやすいので、仕掛け作りが簡単かつスピーディーにできます。
メリットの3つ目の「PEラインよりも安価」について。
ナイロンラインは、150m巻のものであればどの号数でも¥2000で買えるものがたくさんあります。
一方、PEラインをナイロンラインの倍以上の値段がするものがほとんどです。
これから始める初心者はまずはナイロンラインを使ってみることをおすすめします!
ナイロンラインのデメリットは?
PEラインと比較した時のナイロンラインのデメリットは3つ。
- 飛距離が出にくい
- 劣化が早い
- 伸縮性が高いので感度が低い
デメリットの1つ目の「飛距離が出にくい」について。
ナイロンラインは同じ強度のPEラインよりも糸が太くなるので、仕掛けを投げる時にラインと竿のガイド(糸と竿との接点)にかかる抵抗が大きくなります。
この抵抗によって、仕掛けが遠くに飛ぶ力にブレーキがかかり、その分、仕掛けが遠くまで飛ばなくなります。
デメリットの2つ目の「劣化が早い」について。
ナイロンラインは他の素材と比べて吸水しやすいので、他の素材のラインに比べて劣化が早い。
そのため、傷が入っていなくても水分を吸収していたり、長い間使っていると、手で引っ張っただけで切れてしまうほど弱くなってしまいます。
ナイロンライン本来の特徴を発揮させるためには、定期的な交換が必要です。
デメリットの3つ目の「感度が低い」について。
ナイロンラインは「適度な伸縮性」があるため、PEラインに比べると魚がラインを引っ張った時の感度が低下します。
魚が仕掛けを引っ張った時に、伸縮性があるラインだと魚の引きがラインの伸びで吸収され、その分、アタリが出にくくなります。
しかし、打ち込み釣りでは竿が引っ張られるほどの大きなアタリが出るので、ラインの感度云々は特に気にする必要はありません。
PEラインの特徴
刺繍糸のように繊維を織り込んだようなラインで、ナイロンラインよりも引っ張った時の強度が高いといった特徴があります。
PEラインのメリットは?
ナイロンラインと比較した時のPEのメリットは3つ。
- 引っ張り強度が高い
- 飛距離が出る
- 伸縮性が低いので感度が高い
PEラインのメリット1つ目の「引っ張り強度が高い」について。
PEラインの直線引張強度はナイロンラインの約2.5倍~約3倍!
また、強度が強いということは、その分、号数が低くて細い糸が使えるので、リールに糸をたくさん巻くことができます。
PEラインのメリット2つ目の「飛距離が出る」について。
メリットの1つ目「引っ張り強度が高い」と関連しますが、
強度が強い分、細いラインが使えるということは、仕掛けの飛距離も伸びます!
ナイロンラインの道糸で100m仕掛けを遠投することはかなり厳しいですが、細いPEラインならガイドとの摩擦抵抗や風の影響を受けにくくので、100m遠投することも可能。
PEラインのメリット3つ目の「伸縮性が低いので感度が高い」について。
PEラインはナイロンラインよりも伸びにくいので、魚が引っ張った時のアタリがダイレクトに伝わりアタリが分かりやすい。
ただし、ナイロンラインのデメリットの3つ目で既に説明したが、打ち込み釣りにおけるライン素材の違いによる感度の差は気にする必要はないので、この点は大きなメリットにはならない。
PEラインのデメリットは?
ナイロンラインと比較した時のPEのデメリットは2つ。
- 耐摩耗性が低く根ズレに弱い
- ナイロンラインよりも高価
PEラインのデメリット1つ目の「耐摩耗性が低く根ズレに弱い」について。
PEラインは裁縫の刺繍糸のような極細繊維を編み込んで作られているので、擦れ傷に弱く、テトラや障害物に擦れるとちょっとした傷で切れてしまいます。
PEラインを使用して根ズレ切れを防ぐ対策としては、「ショックリーダー」を組む方法があります。
ショックリーダーとは、「フッキング時の急激なショックをやわらげ、根ズレや歯ズレによるラインブレイクを防ぐためにPEラインの先に結束するライン」。

PEラインの弱点である、急激な負荷への耐久性、耐摩耗性を補うために結びます。
PEラインとショックリーダーをFGノットなどの方法で結び、ショックリーダーの先に針が付いている仕掛けを結びます。
それによって、魚がエサをくわえて海底の岩場を走り回っても、PEラインではなくショックリーダー(PEラインよりも擦れに強い)が岩場に擦れることになるので、ラインが切れにくくなります。
FGノットでPEラインとショックリーダーを結ぶ時は「ノットアシスト 2.0」を使うと簡単、スピーディー、綺麗に結ぶことができるのでおすすめ!
PEラインのデメリット2つ目の「ナイロンラインよりも高価」について。
PEラインはナイロンラインに比べて高価す。
ナイロンラインの倍以上の値段するものもあります。
ナイロンラインとPEラインのまとめ
ナイロンライン
1本の合成繊維で作られたラインで、耐摩耗性が強く根ズレに強いのが特徴。
【メリット】
- 根ズレに強い
- ラインが結びやすく仕掛け作りが簡単スピーディー
- PEラインよりも安価
【デメリット】
- 飛距離が出にくい
- 劣化が早い
- 伸縮性が高いので感度が低い
PEライン
刺繍糸のように繊維を織り込んだようなラインで、ナイロンラインよりも引っ張った時の強度が高いのが特徴。
【メリット】
- 引っ張り強度が高い
- 飛距離が出る
- 伸縮性が低いので感度が高い
【デメリット】
- 耐摩耗性が低く根ズレに弱い
- ナイロンラインよりも高価
打ち込み釣りのライン(ハリス)
ハリスとは、道糸やサルカンと針を結ぶまでの間で用いられるラインで魚に最も近いラインです。
ハリスはナイロンラインよりも摩擦強度が強いフロロカーボン素材のライン。
フロロカーボン素材のラインは、打ち込み釣りの道糸に使用するナイロンラインやPEラインとは素材が異なるラインで、ナイロンラインよりも張りが強く、擦れにも強いのが特徴です。
タマンはヒットした瞬間に岩場や根の所を逃げ回り、その時にハリスが擦れて切れることが多いので、ナイロンよりも擦れに強いフロロカーボンを使用します。
ハリスに使用する号数は、12号~20号が目安。
打ち込み釣りでは根がかりがつきもの。
根がかりしてハリスが切れる度にハリスを使うことになるので、ハリスは大容量の船ハリスを買うことをおすすめします!
船ハリスであれば100m以上で¥2500ほどで購入できます。
打ち込み釣りの道具(小物類)
打ち込み釣りのメインの道具であるロッドとリール、道糸、ハリスについて説明したので、ここからは小物類を紹介していきます。
小物類も基本的にここで紹介するものを選んで買えば失敗することはないので安心して下さい!
遊動天秤
魚がエサをくわえて走った時にオモリの違和感を感じさせないようにするのが遊動天秤!
遊動天秤のサルカン部分にナス型オモリを付けます。
遊動天秤を使うことで魚が引っ張った時に海底のオモリは動かず、天秤を通ったラインがスルスルと抜けてオモリの負荷がかからず、魚の喰いが良くなる気がします!
サルカン
道糸とハリスを結びために必要なのがサルカン!
サルカンのサイズは1号で良いでしょう。
小さすぎるとラインが結びにくくなり、逆に大きすぎすると根がかりのリスクが高まります。
打ち込み釣りの針
打ち込み釣りでは、タマン針の20号~24号をメインで使用します。
ガーラを狙う場合はタマン針よりも大きくて太いガーラ針を使用します。
色々なメーカーからタマン針が出ていますが、がまかつの「タマンスペシャル」が人気!
実際に筆者もこの針をメインで使用しておりますが、まだ一度も折られたことはなく、頑丈で信頼できる針です。
ガーラ狙いであれば、がまかつの「ガーラスペシャル」か、オーナーの「カット泳がせ」を主に使用しています。
オモリ
オモリはナス型オモリの20号~40号を使用。
オモリの号数を選択する時は、
- 水深や流れの速さ
- 遠投する距離
- 竿のオモリ負荷
を基準にして下さい。
1つ注意点!
竿の「オモリ負荷」を確認して、そのオモリ負荷の範囲内のオモリを使用して下さい。
竿の適合負荷以上のオモリを使うと竿が折れる可能性があります。
鈴・ヒットセンサー
魚のアタリを音で知らせてくれる鈴やヒットセンサーは打ち込み釣りでは必須の道具。
「アタリがあったのに居眠りをしていて見逃してしまった」
「竿を2本出していて、その内1本のエサ交換をしている時にアタリがあったけど見逃してしまった。」
という事態を防いでくれます。
また、ヒットセンサーや鈴がないと常に竿を見て魚のアタリを待たなければいけなくなるので、釣り人も疲れます。
ヒットセンサーがない時代は鈴を使っていたが、今はヒットセンサーが主流。
ヒットセンサーはセンサーの音とLEDライトの光で聴覚にも視覚にもアタリを伝えてくれます。
ピトン

タマンなどの打ち込み対象魚は引きが強く、竿を固定していないと竿ごと持っていかれることもあります。
そこで、竿を固定するために「ピトン」を使います。
沖縄のポイントではピトンを固定するネジが石や堤防に打ち込まれていることがほとんど。
そのピトンのネジ穴にピトンを固定するためのステンレスの棒をネジ穴に入れます。
固定する時はレンチを使ってしっかりと固定して下さい。
ステンレスの棒を固定すれば竿を立てるピトンの上部を取り付けて設置完了。
ピトンキーパー

ピトンに立てた竿をピトンから取り外す時は、一度竿を上に持ち上げてから竿を入れる穴を通して持ち上げる必要があります。
これだと魚がヒットした時にアワセるまでに時間がかかり、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
しかし、ピトンキーパーがあればその心配は不要!
アタリがあった時に一瞬でピトンから竿を外してアワセを決めることができます。
打ち込み釣りをする時に必須ではないですが、これがあるのとないのでは釣りのしやすさとアタリがあった時のアワセやすさに大きな差が出ます!
個人的には、最初に道具を揃える時に買っておくべき道具だと考えています。
ケミホタル
夜釣りをする時は竿先にケミホタルを付けます。
ケミホタルを付けることで暗い中でも竿がどこにあって竿先がどういう状態が一目で分かります!
打ち込み釣りで使うケミホタルは、「ギョギョライトワンタッチ」がオススメです!
ワンタッチで竿先にケミホタルを付けることができます。
打ち込み釣りでタマンを狙う時のポイント

打ち込み釣りでは、ポイント選びが大事!
ポイント選びを間違えて魚がいない所に仕掛けを投げていても釣れません!
打ち込み釣りのメインターゲット「タマン」を狙う時のポイントは、潮通しが良い場所!
潮通しが良い場所の中でも、
- 砂浜
- サンゴ礁周辺の砂地
- 砂浜に小石が点在している場所
- 船道の両サイドのかけあがり
が良く釣れるポイント!
タマンは夜になると水深50cmの浅場にもやってくるので、浅場のポイントで夜釣りをする場合は、日中の干潮時に下調べすると釣果UP!
打ち込み釣りのエサ

打ち込み釣りの代表的なエサは、
- サンマ
- ムロアジ
- ボラ
- カニ
- イカ・タコ
それぞれのエサの特徴を整理します。
サンマ | 匂いが強いので集魚力は高いが、身が取れやすくエサ取りにエサが取れやすい。 |
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ムロアジ | サンマ同様、匂いが強いので集魚力は高いが、身が取れやすくエサ取りにエサが取れやすい。 サンマよりはエサ持ちが良い気がする。 |
ボラ | タマンやガーラを狙うエサとして非常に良い。 フカセ釣りや投げ網で比較的簡単に確保できる。 |
カニ | タマンやマクブ狙いに最適。 カニは足を取ってそこに針を通す。 生きたカニを使用する場合、足を付けたままだと穴や小石に潜りんでしまうことがあるため。 |
イカ・タコ | タマン・ガーラ狙いで定番。 中でもシガヤーダコ(和名:ウデナガカクレダコ)はタマン狙いに最高のエサ。 身が強くエサ持ちが良いのでエサ取りにエサを取られにくい。 エサ取りが多い場所では特におすすめ。 |
これらのエサの中から対象魚やエサ取りの状況などに応じて選択して下さい!
ここで紹介したエサ以外にも、フカセ釣りなどで釣れた魚を切り身や1匹掛けなどにして使用するのもOK!
打ち込み釣りのアタリとコツ

打ち込み釣りは仕掛けを投入したら竿をピトンに固定してアタリを待ちます。
魚がエサを触ると竿に付けた鈴やヒットセンサーが鳴ります。
鈴・センサーが鳴ったからと慌ててアワセてはNG。
魚が十分に食い込んでいない時にアワセてしまうと針掛かりしません。
アタリがあったら竿に手をかけてアワセる準備をします。
焦る気持ちを抑えて魚が食い込み竿先が引っ張られた時に竿を思いっきり立ててアワセを入れます!
アワセを入れて魚が掛かったらすぐにリールを巻いて魚を海底から引っ張り出します。
後は竿を立てて糸を巻く動作を繰り返して魚を足元まで寄せてきます!
「焦らず魚が喰い込むのを待ってからアワセる」
が打ち込み釣りでヒット率を高めるコツ!
魚が喰い込むのを待ってからアワセるのが基本ですが、アタリがあった瞬間に既に魚がエサをくわえて走って竿が海面に突き刺さるかのうように曲がっている時はすぐには竿を立ててアワセを入れて下さい!
まとめ
この記事では打ち込み釣り初心者のために、
- 打ち込み釣りとはどういう釣りか
- 打ち込み釣りで釣れる魚
- 打ち込み釣りに必要な道具
- 打ち込み釣りのエサ
- 打ち込み釣りのアタリとコツ
について説明しました。
この記事で紹介した道具を揃えればすぐにでも打ち込み釣りを始めることができます。
「掛かる魚が大きくて引きが強い上に、釣れる魚も美味しい!」
「仕掛けもシンプルで初心者も始めやすい!」
こんな打ち込み釣りを皆さんも始めてみてはいかがでしょうか?
- 打ち込み釣りは、堤防や砂浜から大きな魚が釣れる豪快な釣り!
- 打ち込み釣りのメインターゲットはタマン(和名:ハマフエフキ)!
- 打ち込み釣りの道具一式を揃えるための費用は3万円以内!
- タマン狙いのポイントは潮通しが良い場所!
- エサは魚系と甲殻類系のエサを使う!
- アタリがあった時は焦らず魚が喰い込むのを待ってからアワセるのがヒット率を高めるコツ!
