沖縄のウキ釣りで人気のターゲットにカーエー(和名:ゴマアイゴ)がいます。
カーエーは強烈な引きをするので、カーエーの引きに魅了されてカーエーを専門に狙うカーエー釣り師も数多くいます。
沖縄でのカーエー釣りの人気を受けて、大手釣具メーカーからもカーエー狙いの竿などが発売されるほどです。
この記事では、沖縄のウキ釣り大人気ターゲット「カーエー」の釣り方・タックル・必要な道具について説明します。
これからカーエー釣りを始める初心者やカーエーを狙っているがなかなか釣れない人におすすめの記事です。
この記事を読んでカーエーの釣り方について理解して道具を揃えれば、カーエーを釣ることができるようになります!
- カーエーはウキ釣りで狙う!
- シーズンは4月~6月の産卵期!
- ロッドは2号~3号の4.5m~5mの長さの磯竿を使う!
- リールは3000番以上のスピニングリールを使う!
- エサはオキアミ、練りエサ、藻を使う!
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カーエー(ゴマアイゴ)とは?
カーエーは、スズキ目アイゴ亜目アイゴ科アイゴ属の魚で、正式名称は「ゴマアイゴ」。琉球列島の岩礁や汽水域に分布し、沖縄ではカーエーと呼ばれています。
カーエーは、日本本土には生息していないのですが、本土にも生息するアイゴ・バリの仲間です。
アイゴの引きの強さから九州地方でもアイゴ・バリが人気のターゲットとなっていますが、カーエーはバリ以上の強い引きを見せます。
体長50cm近くになり、アイゴ科としては大型になります。
カーエーの沖縄県記録は54.5cm(3.94kg)!
2020年7月に石垣島で釣れてます。
筆者もカーエーを釣ったことがありますが、40cmクラスのサイズでも暴力的な強烈な引きだったので、50cmオーバーの引きを想像すると恐ろしいです(笑)。
カーエーは沿岸域の砂底や、サンゴ礁域、岩礁域などに生息しており、沖縄のほとんどの場所で釣れます。
漁港を中心に、テトラポット、護岸、岩礁域に生息しています。
雑食性で藻類や甲殻類などを捕食するが、特に、藻を好んで食べるようで、養殖している藻がカーエーに食い荒らされてしまうこともあるようです。
釣れる時間帯は1日中釣れるが、大型は夜釣りの方がよく釣れる。
カーエー釣りをする上で気を付けなければならないのが、アイゴ・バリと同様に背ビレに毒を持っているということです。
カーエーを釣り上げた際は、背ビレに触らないように、フィッシングプライヤーなどで針を外すようにして下さい。
ちなみに、背ビレの毒は死んでも残るので、捌く時はハサミで背ビレを切ってから捌くと背ビレに刺さるリスクがなくなる。
カーエーについてはこちらの記事で詳しく説明しています。カーエーのおすすめ調理法も説明しています🔽
カーエーの釣り方
カーエーは、ウキ釣りで釣ります。
マキエと呼ばれる集魚剤を撒いてカーエーを集め、ウキを付けた仕掛けを投入してアタリを待ちます。
カーエーのアタリでウキが沈んだ時に竿を立ててあわせを入れて釣ります。
カーエーはエサをつつくように捕食するので、ウキがわずかに上下に動く小さなアタリしか出しません。
小さなアタリしか出さないので集中力が必要な繊細な釣りですが、掛けた瞬間の強烈な引きはカーエー釣りの魅力です。
ウキが沈んで竿を立てて合わせた瞬間に、驚くほど強烈な引きを見せます!
強烈な引きでやり取りの途中に針ハズレすることもあるので、アワセは強めに入れます。強めにアワセを入れて針先を口元に貫通させることで、バラシを減らすためです。
カーエーが釣れる時期
カーエーは一年中を通して釣れますが、よく釣れる時期は4月~6月の産卵期。
シーズンになると、カーエーはエサを求めて決まった場所に群れで回遊してくることが多いので、一度釣れたポイントでは再びカーエーが釣れる確率が高いです。
カーエーの群れが入って来ると、短時間で数釣りが期待できます。
一度カーエーが釣れたポイントでは、以下の点を記録しておくこと!
- 釣れた潮
- 釣れた時間とタナ
- エサ
記録した情報を参考にして次の釣行でも同じような条件の日に釣りに来ると、釣れる確率が高くなります!
カーエー釣りにおすすめの竿
カーエーの強烈な引きに対応するためには、2号~3号の4.5m~5mの長さの磯竿が必要になります。
各メーカーからはカーエー専用竿が発売されており、カーエーの強烈な引きにも対応できるように以下のカーエー専用の竿を選ぶのが良いです。
製品名 | 画像 | 価格 |
---|---|---|
1.シマノ ライアームBG | 約4.5万円 | |
2.シマノ ベイシスBG | 約7万円 | |
3.シマノ レマーレ | 約13万円 | |
4.ダイワ 剛徹 | 約7万円 | |
5.がまかつ カーエー競技スペシャル | 約5.5万円 | |
6.がまかつ アルデナ カーエー | 約5万円 | |
7.宇崎日新 INGRAM カーエー | 約3.7万円 | |
8.宇崎日新 INGRAM BLACK EDITION カーエー | 約4万円 |
カーエー狙いにおすすめ竿はこちらの記事で詳しく説明しています。
カーエー釣りにおすすめのリール
カーエーを狙う上では5号以上の道糸が必要になってきますので、最低でも3000番以上のリールが望ましいです。
カーエー釣りは仕掛けを沖まで流したり、遠投が必要になる釣りではないので道糸は100メートル巻いてあればいいでしょう。
カーエー専用リールというものはありませんが、各メーカーからカーエー釣りに最適な大型のLBリールが出ています。
シマノ:BB-X Remare[BB-X レマーレ]
レマーレは以下の3ラインナップとなっております。
- 5000番
- 6000番
- 8000番
ちなみに、私はレマーレの8000番を使用していますが、大きい号数の道糸が巻け、カーエーに限らず大型フカセ対象魚を狙う釣りでも使えて非常におすすめのリールです!
ダイワ:尾長モンスター
ダイワの大型LBリールで6号の道糸が150m巻けるので、太い道糸が求められるカーエー釣りに最適です。
ダイワ派の方はこちら尾長モンスターがおすすめです!
カーエー釣りにおすすめのウキ
カーエー釣りに使うウキは棒ウキかケミホタルが装着可能な管付きウキがおススメです。
カーエーは夜の方が釣りやすく、大型も夜に釣れることが多いからです。
また、強烈な引きをするにも関わらず、カーエーはウキにわずかなアタリしか出さないので、ウキの感度もカーエー釣りのウキに求められる条件になります。
棒ウキを使用する場合は、棒ウキのトップが海面からほんの数センチ出るような浮力設定にし、カーエーのアタリを見逃さないようにします。
ガルツ:ストロングカーエー
ガルツのストロングカーエー繊細な感度を要求されるカーエー釣りにおいて微細なアタリをしっかり伝えてくれます。
足元から遠投、浅場から深場まで対応できる3サイズをラインナップ!
浮力:0.5号、0.8号、1号
ケミ37対応(ミライトも使用可能)なので夜でも見やすく、以下の人や状況におすすめです。
- 棒ウキが苦手な方
- ウネリが強く棒ウキでは対応しにくい時
- 昼間のカーエー釣り
ガルツ:カーエー海匠Ⅱ
ガルツびカーエー海匠Ⅱは、食い上げ、食い下げなどのカーエーの繊細な当たりを拾うことができる棒ウキです!
微妙な変化もしっかり伝えてくれます!
ただ、ケミホタル25なので、ストロングカーエーと比較すると夜釣りで少し見えづらいです。
キザクラ:カーエースティック
キザクラのカーエースティックは、カーエー釣りに対応するコストパフォーマンス抜群の万能棒ウキです!
ケミホタル25なので、ガルツのストロングカーエーと比較すると夜釣りで少し見えづらいです。
キザクラ:カーエースピリッツ
キザクラのカーエースピリッツは、自重があり遠くのポイントも狙い撃てる管付きウキです。
また、ウキの管の部分も強化リングが採用されているので、カーエー釣りでの強いアワセにも対応しています。
カーエー釣りの仕掛け
カーエー釣り初心者のために仕掛けを紹介します!
基本的にはこれまで述べてきた道具(竿、リール、ウキ)があればOK!
カーエーが海底付近でエサを捕食していることが多いため、タナは海底スレスレを狙います。
潮の満ち引きに合わせてこまめにタナを調整すると釣れる確率が高まります。面倒くさがらずにタナ調整を行うようにしましょう。
カーエー釣りの道糸とハリス
カーエー釣りのラインは太めになり、以下の号数が目安になります。
- 道糸:4~6号
- ハリス:4号以上
テトラなどの障害物がなく、魚とのやりとりがしやすい釣り場では4号以下のハリスでも釣れますが、タマンなどの思いがけない大物がかかってくることがあるので、4号以上の太字仕掛けで臨むべきです。
また、カーエーは夜釣りメインで釣ることになりますので、ハリスを太くすると食いが悪くなるということはあまりないように感じます。
さらに、カーエーはそこまで警戒心が強い魚ではないので、太ハリスでも食ってきます。
10号のハリスにタマン針を使用してカーエーを狙う方もいるほどです。
カーエー釣りにおすすめの道糸はゴーセンの『リミテーション(R)磯 CXサスペンド』。価格も150mで約1,500円と比較的安い上に耐摩耗性が高く、ワンサイズ上の強力を実現していてとにかく切れにくい糸です!
カーエー釣りで使用する針
カーエー釣りでは、カーエーをかけても針外れでバラシてしまう事が多々あります。
一度バラしてしまうとカーエーの群れが散るので、なるべくバラシは避けたいものです。
そのため、針外れでバラさないために、カーエーの口元にしっかりと針がかりさせる必要があります。
ですから、カーエーを釣る際は強めにアワセを入れます。
そのため、鬼アワセや太ハリスに対応できる丈夫な針が必要になります。
オススメは、SASAMEの貫通カーエーです。
貫通カーエーはカン付き針ですので太ハリスが結びやすく、強度も問題なしです。
個人的にはオキアミカラーの貫通カーエーが気に入っています!
カーエー釣りのエサ
カーエー釣りの刺しエサ
カーエー釣りのサシエは、以下のエサを使用します。
- 練りエサ(ニンニクが入っているので匂いが強烈)
- オキアミ
- 藻
練りエサを使えば、ポイントにカーエーがいるかどうかを確実することができます。
ウキに違和感を感じたら仕掛けを回収し、練りエサに歯形がついていれば、そこにはカーエーがいます。
カーエーは、普段「藻」を捕食しているので、地獄針に藻を付けてカーエーを狙う釣り方もあります。
カーエー釣りの撒きエサ
マキエはマルキューのカーエーパワーを使う方が多いです。
ニンニク成分が入っており集魚力がある上、麦もかなり入っています。
カーエーをその場に長く留まらせるために、マキエに麦を追加して混ぜるのも非常に効果的です。
カーエー釣りのマキエは、グレ釣り用の撒き餌とは違い、撒き餌自体に水分と粘りが多いた撒き餌を作る際には海水の入れすぎに注意してください。
カーエー釣りのまとめ
沖縄のウキ釣り大人気ターゲット「カーエー」の釣り方や必要な道具について説明しました。
カーエーは、
- 近くの漁港で狙える手軽さ
- 強烈な引き
で沖縄では人気のターゲットです!
沖縄の漁港で手軽に狙えるので、初心者でも狙えば釣れる可能性は高く、初めてカーエーを掛けた時はその強烈な引きにビックリするでしょう!
そして、次第にカーエー釣りに魅了されていくでしょう!
- カーエーはウキ釣りで狙う!
- シーズンは4月~6月の産卵期!
- ロッドは2号~3号の4.5m~5mの長さの磯竿を使う!
- リールは3000番以上のスピニングリールを使う!
- エサはオキアミ、練りエサ、藻を使う!