磯や防波堤から、メジナやチヌをメインに様々な魚種を狙う『フカセ釣り』!
いざフカセ釣りを始めようと思ったものの、初心者の方は竿選びに困ってしまうと思います。
竿選びはフカセ釣りにおいて重要になります。
この記事ではフカセ釣り経験10年以上の沖縄で活躍する釣りチームの筆者が、フカセ釣り用の磯竿の選び方やおすすめの磯竿を紹介します。
この記事を読むことで、初心者の人でも自分に合ったフカセ釣りの竿を選ぶことができるようになります。
フカセ釣りで使う磯竿とは?
出典:シマノ
磯竿とは、本来は磯でメジナ(グレ)を釣るための竿でしたが、現在ではウキ釣りに用いる竿全般のことを指します。
磯竿は、ウキが付いた仕掛けを扱うための操作性が求められます。
さらに、魚の引きを受け止めて大きな魚を釣り上げるために長さ(5m〜5.3m)としなやかさが求められます。
フカセ釣りの竿選びのポイント『号数は?』
出典:シマノ
初心者は『1.5号』の竿がオススメです。
フカセ釣りの磯竿は『号数』で表記され、号数によって竿の硬さ、パワー、使用できるハリスが変わります。
号数の数字が大きいほどパワーがあります。
ただし、パワーがあればあるほどいいという訳ではなく、号数が上がるごとに竿の自重が重くなり操作性が落ちます。
また、竿の号数によって使用できるハリス(=適合ハリス)が変わってきます。
- 小さい号数の竿=細いハリスが使える。
- 大きい号数の竿=太い号数のハリスが使える。
竿を買う時は号数と適合ハリスをしっかり確認しましょう。
竿の号数の適合外のハリスを使用すると、タックルバランスが悪くなり、魚をバラす可能性が高まるだけでなく、最悪の場合、竿を折ってしまう可能性もあります。
例えば、3号の竿に道糸3号、ハリス1.5号を使用して40cmの魚を掛けたとします。
3号竿(適合ハリス:3~8号)のパワーであれば40cmの魚なんて余裕で釣れるサイズですが、ハリスが切れてしまうことがあります。
理由は、竿に適合したハリスではないため、竿で魚の引きを受け止める前にハリスばかりに負担がかかってしまうからです。
この場合は、竿が3号と強すぎるので、竿が魚の引きを十分に受け止めることができず、ハリスに大きな負担がかかってしまって切れてしまいます。
つまり、 「タックルバランスが悪い」ということです。
適合ハリスを使えば竿が魚の引きに応じて柔軟に曲がるので、ハリスへの負担が和らぎ、竿とライン全体で魚の引きを受け止めるので、魚を逃がすことも少なくなります。
初心者には、
- 適合ハリス
- 竿のパワー
- 竿の重さ
を考慮して平均的な1.5号がおすすめです。
フカセ釣りに慣れてきたら狙う魚に応じて適切な号数を選択しましょう。
フカセ釣りの竿選びのポイント『長さ』
出典:シマノ
フカセ釣りの竿は『5.0m~5.3m』の長さがスタンダードです。
- 足元や近距離を狙う釣り場=長さが短い竿
- 遠距離を沖狙う、釣り座が高い釣り場=長さが長い竿
といった使い分けで釣り場によって竿の長さを変えます。
例えば、足場が高い釣り場では長い竿がおすすめです。
理由は、長い竿だと竿先と海面の距離が近くなるので、ラインメンディング(道糸の操作)がしやすくなり、上手く仕掛けを流すことができるからです。
初心者の方は、初めは5.0〜5.3mの長さは長くて扱いづらいと感じるかもしれません。
どうしても扱いにくいと感じた方は、5m以下の長さの竿を使っても構いません。
フカセ釣りの竿選びのポイント『軽さ』
フカセ釣りの竿選びでは竿の『軽さ』もポイントの一つです。
フカセ釣りは竿を手に持って魚のアタリを待つので、重い竿だと腕が疲れてきます。
軽い竿は疲れにいだけでなく、操作性も優れています。
目安は「自重200g程度」です。
自重200gであればフカセ釣りに適した軽さとなっていますので、竿を選ぶときに確認してみて下さい。
(竿の箱やメーカーのHPで竿の自重などのスペックが確認できます。)
フカセ釣りの竿選びのポイント『メーカー』
長さと号数が決まったらどのメーカーの磯竿を買うかです。
必ず有名釣具メーカーの竿を買いましょう。
有名メーカーとは、
- シマノ
- ダイワ
- がまかつ
です。
有名メーカーの竿であれば安い竿でも機能してくれますし、万が一折ったとしても保証対応しているので修理可能です。
がまかつの竿は初心者のエントリー用の竿にしては高いので、初心者はシマノかダイワがオススメです。
フカセ釣りのおすすめ磯竿を紹介
では、具体的にフカセ釣りのおすすめ磯竿を紹介します。
ここでは、初心者向け(1万円以下)〜中級者向けの竿を価格帯ごとに紹介します。
初心者向け1万円以下の磯竿
製品名 | 価格 |
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シマノ ホリデー磯 | 約8,500円 |
ダイワ リバティクラブ磯風 | 約8,000円 |
シマノ ホリデー磯
シマノの『ホリデー磯』は使いやすい入門磯竿。
1.5号で205gと軽くフカセ釣り初心者、女性や子供でも扱いやすいです。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 205g |
適合ハリス | 1.5号~4号 |
本体価格 | 約8,000円~約10,000円 |
ダイワ リバティクラブ磯風
ダイワの「リバティクラブ磯風」は、主に防波堤から小魚釣りを行うのに適しており、初心者でも扱いやすく丈夫な設計でクセのない調子の堤防用万能竿。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 215g |
適合ハリス | 1.5号~4号 |
本体価格 | 約8,000円~約9,500円 |
1万円〜2万円の磯竿
製品名 | 価格 |
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ダイワ インプレッサ | 約1.6万円 |
ダイワ インプレッサ
ダイワの『インプレッサ』は昔から人気で幅広いラインナップが特徴。
価格は2万円台ですが、細部までこだわりがあります。
1番節〜2番節の固定ガイドまでは上級機種と同じチタンフレーム『IMガイド』を搭載。
穂先への糸絡みが軽減されたうえに取り回しも軽く、その操作性はエントリーモデルであることを感じさせません。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 190g |
適合ハリス | 1.5号~4 |
本体価格 | 約16,000円 |
2万円〜3万円の磯竿
製品名 | 価格 |
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シマノ ラディックス | 約2.2万円 |
ダイワ 波濤(はとう) | 約2.2万円 |
シマノ ラディックス
シマノの『ラディックス』は、カーボンをX状に巻く『スパイラルX』が採用されているので、強くて軽い竿となっております。
また、この価格帯の竿ながらも、手元の安定感が向上するスクリューシートが搭載されている。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 192g |
適合ハリス | 1.5~4 |
本体価格 | 約22,000 |
ダイワ 波濤(はとう)
ダイワの『波濤(はとう)』は、磯竿の基本動作をしっかりこなせる調子設計はもちろん、光輝性の高いCRT(カラークロス)が釣り場で映える磯・防波堤上物竿です。
竿の2番節にパワーがあるので、竿を立てて魚を浮かせる動作がより簡単に行えます。
また、全体のバランスを考えて設計されているので、誰にでも扱いやすい胴調子に仕上がってます。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 215g |
適合ハリス | 1.5~3 |
本体価格 | 約22,000 |
中級者向け3万円〜5万円の磯竿
製品名 | 価格 |
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シマノ ボーダレス | 約3.4万円 |
シマノ マスターチューンイソ | 約5万円 |
ダイワ メガディスAGS | 約4.8万円 |
ダイワ エアエボリューション | 約3.3万円 |
がま磯 アルデナ | 約4.9万円 |
シマノ ボーダレス
ターゲット、フィールドを問わずに遊べるシマノの人気シリーズ『ボーダレス』
「フリースタイル&スタイリッシュ」をコンセプトとした堤防中心のオールラウンドロッド。
磯竿がベースなので繊細な穂先とベリーからバットの強靭なパワーが特長です。
- 磯釣り
- ルアー
を楽しめるので、例えば、磯釣りをしていて釣れない時に、ルアー釣りに変更することも可能。
1本のロッドで色々な釣りが楽しめる汎用性の高さが特徴。
号数 | 460MT(1.5号相当) |
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全長 | 4.6m |
自重 | 137g |
適合ハリス | 1.5号~4号 |
本体価格 | 約34,000円 |
シマノ マスターチューンイソ
シマノの『マスターチューンイソ』は、ミドルクラスの竿では初となる『パラボラチューン』を採用。
パラボラチューンとは、スムーズな調子を実現するために、各節の合わせ部分を見直し、強度を維持したうえで剛性の段差を排除。
つまり、竿の継ぎ目の段差を無くすことで竿の曲がりがスムーズになっており、ワンピースロッドに匹敵する滑らかな調子とパワーがあります。
さらに、『スパイラルX』と『パラボラチューン』の相乗効果でネジれにくく高強度でスムーズな曲がりを実現。
胴調子設計でタメればタメるほど粘り強いパワーを発揮して魚を浮かせてくれます。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 192g |
適合ハリス | 1.2〜4 |
本体価格 | 約50,000円 |
ダイワ メガディスAGS
ダイワの『メガディス』は胴調子の竿で細仕掛けでも安心して魚が獲れます。
「柔よく剛を制す」をコンセプトに開発された竿です。
低弾性〜高弾性の材料を適所に配置して細身肉厚のブランクスを採用することで、
- 魚を掛けるまでは操作性に優れる先調子
- 魚を掛けてからは細いラインに負荷をかけずにしっかり曲がって魚が抵抗するエネルギーに打ち勝つ「タメが効く粘り強い調子」
になっております。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 205g |
適合ハリス | 1.2〜4 |
本体価格 | 約42,000~44,000円 |
https://fukase-fishing-info.com/daiwa-megathis-ags/
ダイワ エアエボリューション
ダイワの『エアボリューション』は、価格は3万円ほどながらもオールIMガイドを採用し、価格以上の機能を備えた非常にコストパフォマンスの良い竿となっております。
通常この価格帯では、IMガイドは竿先の1番~2番部分のみなど部分的に採用されることが多いのですが、エアエボリューションはオールIMガイド仕様です。
ガイドが前方向に傾斜したIMガイドは、通常のガイドに比べて糸絡みが少なく、絡んだとしても竿を軽く振るだけで、絡みを解くことができます。
エアエボリューションは別モデルの同号数の竿比較して自重が軽いので、初めて磯竿を手にする方でも重いと感じることはなく安心。
また細身の竿なので、風の影響を受けにくく、風が吹く状況でも他の竿に比べて操作性が損なわれにくくなっている。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 186g |
適合ハリス | 1.5-4 |
本体価格 | 約33,000円 |
がま磯 アルデナ
がまかつの『アルデナ』はがまかつの竿のポジショニングマップにおいて中間的なバランスである真ん中に位置します。
出典:がまかつ
曲がって粘る伝統のがま調子は継承しつつ、クセの無いオールマイティーな調子となっております。
シャッキとした張りのある調子に見えますが、操作感を殺さずに負荷が掛かれば粘り調子に変わり胴にしっかりと自重が掛かっているのが分かります。
アルデナにはがまかつの最先端技術が投入されていながら、希望本体価格はなんと5万円前後。
がまかつの竿を始めて購入する方にも手が出しやすい価格となっております。
号数 | 1.5号 |
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全長 | 5.3m |
自重 | 200g |
適合ハリス | 1.25~4 |
本体価格 | 約49,000円 |
まとめ
この記事では、
- これからフカセ釣りをする初心者
- フカセ釣りの竿選びに迷っている方
に向けてフカセ釣りの竿の選び方やおすすめの竿10選を紹介しました。
この記事が皆さんにとっての気に入りの竿選びの参考になれば幸いです。
https://fukase-fishing-info.com/what-is-fukase-fishing-for-beginners/