沖縄発祥のダイナミックな釣り「するするスルルー」のおすすめウキを紹介します。
筆者のするするスルルー釣り経験に基づき、皆さんに自信を持っておすすめできるウキを紹介するので、この記事で紹介するウキを使ってするするスルルーでたくさん魚を釣って下さい!
この記事ではするするスルルーのウキに関する以下の点について説明します。
- するするスルルーのウキに求められる性能
- おすすめのするするスルルーのウキ
- するするスルルー用ウキの選び方
するするスルルー釣法についてまだ知らない人はまずはこちらの記事を読んで下さい!するするスルルーについて一から丁寧に説明しています。
- するするスルルーのウキには①遠投性、②糸落ちの良さ、③安定性が求められる!
- するするスルルー用ウキを選ぶときには、狙う棚・潮の流れの速さにあわせて号数を選択する!
- ウキの重さは30~45gほどのウキを選択すると良い!
- 糸落ちが良い管付きタイプのウキが使いやすい!
- ウキの形状は潮乗りがよい低重心のものがおすすめ!
ウキフカセ釣り・打ち込み釣りの釣行がメイン
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するするスルルーのウキに求められる性能
まずはするするスルルーのウキに求められる性能を説明します。
するするスルルーはキビナゴを餌にしてヒラマサやタマンなどの大型のフィッシュイーターを狙う沖縄発祥の釣りですが、撒き餌となるキビナゴと仕掛けを同調させながら釣りをするという点で、釣りのスタイルはフカセ釣りに似ています。
そのため、ウキフカセ釣りと同様にウキ選びは重要です。筆者が考えるするするスルルーのウキに求められる性能は以下の3点です。
- 遠投性
- 糸落ちの良さ
- 安定性
1.遠投性
するするスルルーのウキに求められる性能の1つ目は「遠投性」です。
するするスルルーでは仕掛けを潮に乗せて遠くのポイントまで探る釣りになるので、ウキには遠投性が求められます。
仕掛けを100m以上沖まで流すこともあり、足元の潮が沖に払い出していく潮であれば、仕掛けを遠投しなくても仕掛けは沖へ沖へと流れて行きますが、必ずしもそうでない場合がほとんどであり、その場合は遠投できるウキでないと魚を探索する範囲が限られてきます。
また、遠投しないと釣れそうな潮に仕掛けを入れることができないといった状況もあります。
するするスルルーのウキにフカセ釣りのウキを代用することもできますが、スルルー専用のウキに比べてボディが小さいフカセ釣りのウキでは探る範囲が限られてきます。
例えば、50m沖でカツオなどの回遊魚がベイトを追いかけているとします。
遠投可能なスルルー専用のウキならすぐにポイントに仕掛けを投入してカツオを釣ることができるかもしれませんが、フカセ釣り用のウキで50m遠投して狙うのは困難です。
これではせっかくの目の前のチャンスを逃してしまうことになります。
遠投性があるウキで広範囲のポイントを探り釣れそうな潮を見つけることができれば、釣れる確率は高まります。
ですから、するするスルルーのウキには遠投性が求められます。
2.糸落ちの良さ
するするスルルーのウキに求められる性能の2つ目は「糸落ちの良さ」です。
スルルーの仕掛けはウキ止めを付けないするする仕掛けを潮に乗せて流していくので、ウキは糸落ちが良い環付きウキがおすすめです。
環付きウキは道糸とウキとの抵抗がほとんど無く糸落ちが良いので、海中の色々な場所に潜む魚を探るのに最適なウキです。
実際、市販のするするスルルー用のウキはほとんど環付きウキとなっており、するするスルルー釣法考案者の与那嶺さんも環付きウキを推奨しております。
また、環付きウキは道糸を切らずに簡単かつスピーディーにウキ交換ができるので、チャンスを逃さずに仕掛け変更ができます。
糸落ちが良いことは仕掛けを送り込みやすくなるだけでなく、明確に魚のアタリを捉えやすくなります。
ウキと道糸との抵抗がほとんど無いため、魚がエサを咥えると一気に道糸が走り「バチバチ~」と明確なアタリを出してくれます。
先日するするスルルーでタマンを釣りましたが、「バチバチ~」という魚のひったくるアタリで指が切れるほどでした。
3.安定性
するするスルルーのウキに求められる性能の3つ目は「安定性」です。
するするスルルーでは流れが早い潮の中に仕掛けを入れて流していくので、下膨れ形状でどっしりと安定したウキが良いです。
安定性に欠けるウキの場合、ウキが潮に引っ張られて仕掛けが綺麗に入って行かず潮から外れてしまうことがあるからです。
これから紹介するするスルルーおすすめのウキの形状を見ても下膨れ形状で安定性が高いウキが多いです。
するするスルルーのおすすめウキ
するするスルルーのウキに求められる性能について確認したのでここからはおすすめのウキを紹介します。
実際に私もするするスルルーではこれから紹介するウキを使って釣っています!
- 釣武者 デージ
- 釣武者 デージマギー
- グレックスプラス ナミダ
- ラチチュード DECETER(ディセター)
- キザクラ 全層 沖縄SP
- キザクラ ブレイクスルルー
- キザクラ 24ブレイクスルルー
- キザクラ デッドリーブロウ
- ナカジマ 疾風
①釣武者 デージ
釣武者 デージ
●カラー:イエロー、オレンジ
●サイズ:
・ONE(浮力約0.5号)
・TWO(浮力約1.0号)
・THREE(浮力約1.5号)
・FOUR(浮力約3号)
・FIVE(浮力約5号)
●価格:2,200円(税込)
釣武者のデージは人気テスターのシロモッチさんも愛用するするするスルルー専用ウキです。
低重心&ヘビーウェイト&ビッグボディでどっしり安定しているので、流れの早い潮に仕掛けを入れてもウキが潮の流れに負けずに安定し、魚の所までエサを運んでくれます。
さらに、操作性が高く、潮乗りも抜群。
浮かせても良し、沈めても良しのウキで個人的には一番気に入っているウキです。
ケミホタル50が装着可能な穴があるので、 夜釣りのナイトスルルーにも対応しております。
過去にするするスルルーでタマンを釣った時もこのウキのZERO(浮力約3B)を浮かせた仕掛けで釣りました!
②釣武者 デージマギー
釣武者 デージマギー
●カラー:イエロー、オレンジ
●サイズ:
・TYPE-0 (浮力 約3B)
・TYPE-1 (浮力 約0.5号)
・TYPE-2 (浮力 約1.0号)
・TYPE-3 (浮力 約1.5号)
●価格:2,530円(税込)
釣武者の「デージマギー」は視界性重視のボディを採用したするするスルルー専用管付きウキです。
こちらのウキには以下の4種類のタイプがあります。「TYPE-0・1」は潜航タイプボディで、「TYPE-2・3」は視認性重視ボディです。
ウキを沈めて釣る時は「TYPE-0・1」を使用し、ウキを浮かせて遠くのポイントを狙う時は「TYPE-2・3」を使うといった使い分けになると思います。
- TYPE-0 (浮力 約3B)
- TYPE-1 (浮力 約0.5号)
- TYPE-2 (浮力 約1.0号)
- TYPE-3 (浮力 約1.5号)
③グレックスプラス ナミダ
グレックスプラス ナミダ
●カラー:イエロー、オレンジ、ピンク
●サイズ:000~2号
●価格:2,178円(税込)
グレックスのナミダはグレ・チヌ釣りから大物釣りまでをカバーできるカン付ウキです。
Φ25、Φ30、Φ35の3つのラインナップがあり、数字が大きくなればなるほどウキのサイズも大きくなります。
するするスルルー用には一番大きいサイズのΦ35がおすすめ。
グレックス公式HPでもΦ35はするするスルルーにおすすめと書かれています。
ボディー下部は安定感のある下膨れ形状でトップにかけてシャープな形になっているので、水面上では安定し、更に沈む際も潮を掴みながら安定して撒き餌の層に同調します。
浮力のラインナップが他のするするスルルー用のウキと比べて豊富なので細かい浮力調整ができます。
カラーも定番のオレンジと黄色に加えてピンクの3種類なので、見やすい色を選ぶことができます。
余談ですが、このウキは本流フカセ釣りにも向いており、このウキを使ってカツオなどの回遊魚を釣ることができます。
フカセ釣りではナミダの小さいサイズを使うこともありますが、大きさの割に感度が良くおすすめです。
④ラチチュード DECETER(ディセター)
ラチチュード DECETER(ディセター)
●カラー:イエロー、オレンジ、ピンク、ホワイト
●サイズ:
・30mm(S0~S14)
・32mm(M0~M14)
・36mm(L0~L19)
●価格:2,028円(税込)
店頭で並んでいるのをあまり見かけないので認知度がそこまで高くないラチチュードのディセターですが、環付きウキの中ではおすすめのウキのひとつ!
「DECETER」とは、「流れを発見し、探索し、制するもの」を意味しますが、この「DECETER」は、水中の流れを利用して仕掛けを釣人が狙った水深まで運んでくれるウキです。
特徴的な形状のウキですが、この形状にポイントがあり、ウキの形が完璧な楕円曲線に仕上げられているので、流れに乗りやすく釣り人が見えない流れを見つけるのに長けています。
グレックスのナミダ同様、こちらもS・M・Lの3つのサイズがありますが、するするスルルーに使うならLサイズ!
Lサイズでもするするスルルー用のウキには少し小さいので、するするスルルーでも比較的近距離~中距離を狙う時に向いているウキです。
⑤キザクラ 全層沖縄SP
キザクラ 全層沖縄SP
●カラー:イエロー、オレンジ
●サイズ:
・1.5(31.2g)
・2(29.8g)
・3(28.9g)
・4(27.3g)
●価格:1,800円(税込)
全層沖縄SPはキザクラがするするスルルー専用ウキとして最初に発売したウキ。
ウキトップを外してケミホタルを装着すれば、夜でもするするスルルーを楽しむことができます。
ウキの形状はドングリ形状で下膨れ形状ではありませんが、安定性に優れており、自重もあるので遠投もできます。
ウキのトップに昼用トップ付を装着することで視認性抜群になり100m先まで仕掛けを流しても見えやすいです。
⑥キザクラ ブレイクスルルー
キザクラ ブレイクスルルー
●カラー:イエロー、オレンジ
●サイズ:
・Light(フローティング・スローシンキング)
・Heavy(フローティング・スローシンキング)
●価格:1,800円(税込)
キザクラのスルルー専用の水平ウキです。
水平ウキであるという点がこのウキの特徴で、水平ウキなので糸通りが良く、仕掛けを流すのに慣れていない初心者でも簡単にするする仕掛けを潮に乗せて流して釣ることができます。
ウキのサイズはLight(ライト)とHeavy(ヘビー)の2種類。
魚を狙う距離に応じて自重が軽いライトかヘビーを選ぶことになりますが、個人的には広い範囲をカバーするためにヘビーを選ぶのがおすすめ。
ヘビーは自重が42.6g~43.4gあるので遠投性が高いです。
さらに、ボディが大きい水平ウキなので遠くまで仕掛けを投げてもウキが見えやすいです。
ウキの浮力はF(フローティング)とSS(スローシンキング)の2つがあり、F(フローティング)はウキが浮き、SS(スローシンキング)は仕掛けが入るとゆっくりと沈んでいきます。
- F:狙うタナは上層がメイン。青物系統を狙うのに最適でマヅメ時など魚が浮いている時に有効!
- SS:狙うタナは中層から低層。フエダイ系統を狙うのに最適で潮の緩み始めや、仕掛けの入りが悪いときに有効!
使い分けとしては、浅ダナにいる回遊魚を狙う時はF(フローティング)を使い、中層~下層を狙う時はSS(スローシンキング)を使いウキを沈めます。
⑦キザクラ 24ブレイクスルルー
キザクラ 24ブレイクスルルー
●カラー:レッド、ディープイエロー
●サイズ:
・Light(フローティング・スローシンキング)
・Heavy(フローティング・スローシンキング)
●価格:1,800円(税込)
キザクラのブレイクスルルーよりもウキのサイズが大きくなって発売されたのが「24ブレイクスルルー」。
5号竿以上の剛竿でも投げやすい、対巨大魚用のフロートです。
ボディサイズ・自重が約30%UPしているので、前作のブレイクスルルーでは届かなかったポイントも狙えます。
また、前作よりも残浮力が削られたことによりウキを沈めながらの釣りもやりやすくなっています。
浮力タイプは前作同様、F(フロート)とSS(スローシンキング)の2タイプ。
- F:狙うタナは上層がメイン。青物系統を狙うのに最適でマヅメ時など魚が浮いている時に有効!
- SS:狙うタナは中層から低層。フエダイ系統を狙うのに最適で潮の緩み始めや、仕掛けの入りが悪いときに有効!
⑧キザクラ デッドリーブロウ
キザクラ デッドリーブロウ
●カラー:オレンジ
●サイズ:1~5
●価格:1,300円(税込)
こちらの製品は既に廃盤となっております。
キザクラのスルルー釣りの決定版のウキ!
超遠投ができるビッグボディで、ウキの形状から仕掛けを投げる時も飛行姿勢が安定し遠くまで飛びます。
視認性に優れる羽根付(ケミ50対応)なので、ウキが遠くにあっても見えやすく、さらにケミ75対応の専用キャップ付なのでナイトスルルーも対応しています。
ケミホタルが装着可能なするするスルルー用のウキは少ないので、ナイトスルルーではこのウキが非常に役に立ちます。
大きいケミホタルが装着できるので、夜でも非常にウキが見えやすいです。
デッドリーブロウを使ったナイトスルルーで何度か大物を掛けていますが、ウキが沈んだと思ったら「バチバチ~」と道糸が引っ張られるナイトスルルーのアタリはスリリングで、なおかつ掛かってくる魚も大きいのでワクワクします。
⑨ナカジマ 疾風
ナカジマ 疾風
●カラー:ソリッドオレンジ
●サイズ:
・1号
・1.5号
・2号
●価格:1,000円(税込)
「ナカジマ 疾風」はお手頃価格のするするスルルー用ウキです。
シンプルなどんぐり形をしており、様々なシーンで活躍するするするスルルー用ウキです。
お手頃価格で販売されているので、ラインブレイクを恐れることなくガチンコファイトが楽しめます。
ボディバランスがよいので強く流れるサラシの中でも安定して仕掛けを流せます。
ケミホタル37を装着できるので、ナイトスルルーにも使えるウキです。
するするスルルー用ウキの選び方
するするスルルーの仕掛け作りでウキを選ぶ際、以下の点で迷ってしまう方がいます。そこで、するするスルルー用のウキの選び方についても説明します。
ウキの号数(浮力)
するするスルルー用ウキを選ぶときには、狙う棚・潮の流れの速さにあわせて号数を選択することが大事です。
号数は浮力を表しており、数字が大きくなるほど浮力が高いことを示しています。
筆者は以下の使い分けをしています。
- 水深が浅い・仕掛けが流しやすい潮:浮力が低いウキ
- 水深が深い・仕掛けが流しにくい潮:浮力が高いウキ
水深が浅い釣り場や仕掛けが流しやすい潮の場合、浮力が低いウキを使い、オモリを付けずに仕掛けを流します。
逆に、水深が深い釣り場や仕掛けが流しにくい潮の場合、浮力が高いウキを使い、オモリを付けてオモリの重さを使いながら仕掛けを流します。
するするスルルーではフカセ釣りよりも道糸が太く、針に集魚効果の高いビーズなどを付けることもあるため、やや大きい号数を選択してください(するするスルルーのウキはフカセ釣りのウキよりも浮力が高めに設定されてはいますが)。
ウキのサイズ
するするスルルーのウキのサイズはS、M、Lなどと表記されていますが、筆者はLサイズ等のより大きめのウキを推奨しています。
大きいウキだと仕掛けを遠くまで流しても視認しやすいからです。
ウキの大きさに加えて、ウキの重量をチェックすることが大事です。
30~45gほどのウキを選択するとよいでしょう。
重量があるウキは、潮が動かずサラシが途切れた位置でウキが止まる場合でも遠投して広範囲を探ることができ、魚と出会う確率が高まります。
ウキのタイプ(管付きタイプ・中通しタイプ)
するするスルルーでは管付きウキ、中通しウキどちらともに使用することができますが、糸落ちが良い管付きウキをおすすめします。
するするスルルーではターゲットとなる魚が大きく、アタリがあると「バチバチ~」と道糸が引っ張られますが、その際に、糸落ちが良い管付きウキだと魚のアタリがより明確に分かります。
また、管付きウキは仕掛けを切ることなくウキを交換できるので、潮の流れに変化があった時にスムーズに対応できます。
ウキの形状
するするスルルーでは100m以上仕掛けを流すこともあるので、潮乗りがよい低重心の形状のウキがおすすめです。
するするスルルーでは仕掛けをうまく潮の流れに乗せないと釣れません。するするスルルーでよく釣る人はラインメンディングをこまめに行って仕掛けをきれいに流して釣りをしています。
するするスルルー初心者はまずは仕掛けをしっかりと潮の流れに乗せるためにこの記事で紹介した以下のウキを使用することを推奨します。これらのウキは潮乗りがよい低重心の形状となっています。
- 武者 デージ
- 釣武者 デージマギー
- グレックスプラス ナミダ
- ラチチュード DECETER(ディセター)
まとめ
この記事ではするするスルルー用のウキに求められる性能について確認した上で、具体的におすすめのウキを紹介しました。
ここで紹介したウキはどれもするするスルルーに適したおすすめのウキですので、これからするするスルルーのウキ選びに迷っている人はここで紹介したウキを使ってみてはいかがでしょうか?
- するするスルルーのウキには①遠投性、②糸落ちの良さ、③安定性が求められる!
- するするスルルー用ウキを選ぶときには、狙う棚・潮の流れの速さにあわせて号数を選択する!
- ウキの重さは30~45gほどのウキを選択すると良い!
- 糸落ちが良い管付きタイプのウキが使いやすい!
- ウキの形状は潮乗りがよい低重心のものがおすすめ!