沖縄ではあまり釣ることができない尾長グレは、強い引きと美しい銀青色の体色が特徴です。沖縄であまり釣れないレアな存在のためフカセ釣り師が一度は釣ってみたいと憧れる魚でもあります。
この記事では、沖縄で尾長グレを釣った実績を持つ筆者が、尾長グレ釣りに適したタックルや仕掛け、ポイントやエサの選び方、釣り方のコツなどを詳しく解説します。
沖縄で尾長グレ釣りを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください!
- 尾長グレは那覇一文字や国頭村等の磯で釣れる!
- 尾長グレの沖縄県記録は60.6センチ・2.64キロ!
- 尾長グレはウキフカセ釣りで狙う!
- 刺身・しゃぶしゃぶ・煮付け等にして食べると美味しい!
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尾長グレとは?特徴と生態を解説

尾長グレはスズキ目メジナ科に属する魚で、強い引きと美しい銀青色の体色が特徴です。通常のグレ(口太グレ)と比べて体高があり、尾ビレが長く、力強い泳ぎを見せます。
本土では磯釣りの人気ターゲットですが、沖縄では本土に比べて個体数が少ないので釣るのが難しいです。
尾長グレは、沖縄本島やんばるの磯(「クイシ」や「宜名真磯」等)でよく見られる魚です。主に潮通しの良い岩礁地帯に生息し、海藻や小型甲殻類を食べています。
成魚は50cm以上に成長することもあり、引きが強いため釣りのターゲットとして人気があります。
尾長グレの沖縄県記録は?
尾長グレの沖縄県記録は2022年10月に糸満市にある磯で釣れた60.6センチ・2.64キロです。ちなみに、重量の記録は2015年4月10日に那覇一文字で釣れた60センチ・4.13キロです。
これほどのサイズの尾長グレの引きを想像すると恐ろしくなります。
尾長グレ釣りのベストシーズンとおすすめの釣り場

沖縄では秋から冬(11月~3月)がベストシーズンです。水温が下がると活性が上がり、大型の個体が釣れやすくなります。
沖縄でのおすすめの釣り場は以下のような場所です。尾長グレはどこでは釣れる魚ではなく、サンゴ礁域の潮通しの良い海域に住み着いています。沖縄本島では国頭村辺戸岬、宜名真駐車場下、宜名真漁港、美作(ちゅらさく)、天仁屋沖磯あたりで実績が多い。
沖縄本島で尾長グレが釣れるポイントは限られているため、尾長グレシーズンになるとポイントの競争率も高くなり、特に、やんばるの磯のポイントでは前夜入りが当たり前になる。
離島では慶良間諸島の磯でも釣れている。奥武島、紺瀬、嘉喜瀬、イジャカジャ、白岩などでも釣れる。これらの釣り場はどこも岩礁域となっている。
今は渡ることができないが、筆者は過去に那覇一文字で尾長グレを釣っている。
- 沖縄本島の防波堤(那覇一文字、宜名真漁港)
- 地磯(国頭村辺戸岬の各磯、宜名真駐車場下、美作(ちゅらさく))
- 沖磯(天仁屋沖磯、慶良間諸島の磯)
尾長グレ釣りのポイントは足場が悪いです。磯の場合は波が来て足場を洗うところも多いので、天気予報を見て釣り場の選定は慎重に行う必要があります。
また、装備もライフジャケットと磯靴を着用する。
可能であれば、単独での釣行は避けた方が良い。
尾長グレが釣れやすい天気・時間

尾長グレは晴天よりは曇り空がベストです。
海の状況は海面が静かな時よりも、海面がざわついている時の方が釣れやすいです。サラシが出ているポイントは好ポイント。波が岩礁にあたって砕けて海面が白くなっている場所は海藻等のエサが多いので、尾長グレが集まる。
また、潮が動いている時間帯を狙うと活性が高いです。
尾長グレ釣りに最適なタックル・仕掛けの選び方


尾長グレは主にウキフカセ釣りで狙います。掛けた瞬間にもの凄いスピードで力強い引きで岩場に逃げ込もうとするので、道糸とハリスは3号以上を推奨します。
タックル
- ロッド:4.5m~5.3mの磯竿(1.5号~2号)
- リール:2500番~3000番のスピニングリール・レバーブレーキリール
- 道糸:ナイロン3号
- ウキ:ウキフカセ釣り用のウキ
- ハリス:フロロカーボン3号以上
- 針:グレ針6号~8号
40cmクラスの尾長グレを釣るならハリス3号でも釣れますが、50cmオーバーの尾長グレを狙う場合は4号以上を推奨するが、太くすると見切られることもあるので、3号を使う人が多い印象です。
仕掛け
尾長グレを釣る時の仕掛けは、半遊動仕掛け・全遊動仕掛けのウキ釣りで狙います。
半遊動仕掛けは道糸にウキ止め糸をつけて仕掛けを「ウキ止め糸~針」までの水深(タナ)をキープしながら釣る釣り方です。
全遊動仕掛けはウキ止めをつけないでタナを探りながら釣る仕掛けです。ウキに引っかかるウキ止めがない分、魚が餌をくわえた時に違和感を感じにくくなるので、魚が走った時のアタリがラインに鮮明に出るというメリットがあります。
使用するウキも色々ありますが、主に円錐ウキを使用します。
尾長グレのエサ

尾長グレはオキアミが入ったコマセで寄せてオキアミを刺しエサにして釣ります。コマセを撒くと表層近くに浮いてきてコマセを拾うので、そこへ仕掛けを投入する。
ポイントはコマセと刺しエサの同調です。尾長グレがいる潮の流れのある釣り場ではコマセが流れて行くので、その流れに合わせて仕掛けも流していく必要があります。マキエと刺しエサの同調と正確なタナ取りが釣果に繋がります。
オキアミは生オキアミだけでなく、ボイルオキアミも準備しておくと良いです!
尾長グレの釣り方のコツ

尾長グレは潮通しがよい場所に生息しているので、フカセ釣りで狙う時も仕掛けを潮の流れに乗せてエサを流すことが重要です。釣り場で仕掛けを投入するポイントも、潮通しが良い場所、潮目や湧き潮を探して釣りましょう。
尾長グレは歯が鋭いため、針を飲み込まれるとラインを切られます。そのため、魚がエサをくわえたらスピーディーにアワセを入れることができるように、仕掛けに張りを持たせて速やかにアワセを入れることが重要です。鈎先から竿先までが最短距離で合わせが効くように一直線にすることで、針が飲まれて切られるのを防ぐことができます。

尾長グレがヒットしたら無理にリールを巻こうとせずに、竿尻を腰付近に当てて竿を立ててひたすら耐えます。この耐えている時間で尾長グレの体力を消耗させることができます。魚の引きが弱まってきたら竿の反発力で魚を浮かせて釣り上げるという流れになります。
釣った尾長グレの美味しい食べ方・おすすめレシピ

尾長グレは透明感のある白身で血合いの色は赤い。身は熱を通しても硬く締まらない。
料理法は刺身、しゃぶしゃぶ、煮つけ等で食されます。ちなみに、冬に釣れるグレは「寒グレ」と呼ばれ、たっぷりと脂が乗っています。寒グレの白身は、口の中に上品な甘みが広がりとても美味。クセがないのでどんな料理にしても美味しいです。
おすすめレシピ
- 刺身
- 醤油につけるとぱっと脂が広がる刺身は噛みしめるほどに旨味が増します。
- しゃぶしゃぶ
- ポン酢で食べるとサッパリして美味しく、冷えた体も温まります。
- 煮つけ
- 火を通しても身が硬くならず身離れがいいです。
まとめ
尾長グレは沖縄であまり釣れないレアな存在のためフカセ釣り師が一度は釣ってみたいと憧れる魚です。また、釣れるポイントも限られているので、ポイントの競争率も高いです。
沖縄で尾長グレを釣る近道は、釣れやすいコンディションの時に尾長グレが釣れるポイントに入ることです。秋から冬(11月~3月)がベストシーズンで、水温が下がると活性が上がり、大型の個体が釣れやすくなります。
しっかり準備して、沖縄の美しい海で尾長グレ釣りを楽しんでみてください!
