この記事では、沖縄で大人気の釣り「打ち込み釣り」の基本について初心者にも分かるように説明します!
打ち込み釣りを始めたいと思っている人は、この記事を読むことで打ち込み釣りを始めることができます!
「堤防や砂浜から大きな魚を釣りたい!」
「引きが強くて釣って良し、味も美味しい食べて良しの魚を釣りたい!」
是非とも打ち込み釣りを始めるべきです!
打ち込み釣りでは、磯・堤防・砂浜から1mを超えるガーラ(ロウニンアジ)やタマン(ハマフエフキ)などの強烈な引きを見せる魚を釣ることができます!
釣り歴20年以上の筆者が、打ち込み釣りについて初心者目線で分かりやすく説明します!
この記事を読めばすぐに必要な道具を揃えて打ち込み釣りを始めることができます!
- 打ち込み釣りは、堤防や砂浜から大きな魚が釣れる豪快な釣り!
- 打ち込み釣りのメインターゲットはタマン(和名:ハマフエフキ)!
- 打ち込み釣りの道具一式を揃えるための費用は3万円以内!
- タマン狙いのポイントは潮通しが良い場所!
- 朝マズメ(夜明けから日の出前後)と夕マズメ(日没前後)が釣れやすい!
- エサは魚系と甲殻類系のエサを使う!
- アタリがあった時は焦らず魚が喰い込むのを待ってからアワセるのがヒット率を高めるコツ!
ウキフカセ釣り・打ち込み釣りの釣行がメイン
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打ち込み釣りとは?
打ち込み釣りとは、オモリと針の付いた仕掛けを魚がいるポイントに打ち込んで(投げ込んで)、大きな魚を狙う釣り!
簡単に説明すると「大きめのエサを付けて、大きな魚を狙う釣り」です。魚が通るポイントにエサを打ち込む(投げる)ので「打ち込み釣り」と言います。
沖縄の打ち込み釣りでは、磯や砂浜から仕掛けを投げてタマンなどのフエフキ系の魚を狙います。
本土ではぶっ込み釣りとも言うみたいです。
打ち込み釣りの釣り方は簡単です。
仕掛け投入後に、鈴やヒットセンサーを竿に付けて、竿を置いてアタリを待ちます。
鈴やセンサーの音が鳴るアタリの後に竿がお辞儀(竿が引っ張られて海面に向かって曲がる状態)する瞬間がアタリ!
アタリがあった時は魚が食い込む(竿が大きく持っていかれる)のを待ってからフッキング(竿を立てて魚に針を掛ける)します。
フッキングしてからの魚の強烈な引きは、魚との力と力の綱引き勝負で、魚とファイトしていると実感することができます!
筆者も含めて沖縄の多くの人がこの豪快な釣りに魅了されています。
ウキフカセ釣りなどに比べると仕掛けがシンプルで必要な道具も少ないので、釣り初心者でも簡単に始められるのも魅力のひとつです!
また、良いポイントに仕掛けを投入することができれば、初心者でも釣れる確率が高いことも魅力のひとつです。
釣りと言うと、早朝にやるイメージがありますが、打ち込み釣りは日中よりも夜の方が釣れやすいです。
というのも、打ち込み釣りのメインターゲットとなるタマンが夜行性だからです。
沖縄で人気の打ち込みですが、本土でも、
- クエ
- ハマフエフキ
- マダイ
が狙える有効な釣りですので、この記事を読んで沖縄以外の方にもぜひ挑戦して頂きたいです。
ちなみに、タマン(和名:ハマフエフキ)は、「同じサイズのマダイの3倍は引きが強い」と言われています。
打ち込み釣りで釣れる魚
ここでは主に打ち込み釣りでターゲットとなる魚の代表例を紹介します。
打ち込み釣りでは、ここで紹介する以外の魚も釣れます。
- タマン(和名:ハマフエフキ)
- ガーラ(和名:ロウニンアジ)
- マクブ(和名:シロクラベラ)
- ミーバイ(ハタ系)
- アカナー(和名:バラフエダイ)
タマン(和名:ハマフエフキ)
沖縄の打ち込み釣りで大人気のターゲットはタマン!
打ち込み釣りで釣れるサイズは60cmクラスの個体が多いですが、大きい個体であれば80cmを超えるものもいます。
沖縄県のタマンの県記録は84cm・7.8kgで、中城村で釣れています。
竿を固定しておかないと、魚が掛かった時に竿を海に引き込んでいくほど強烈な引きをします!
また、釣りの魅力は魚の引きを味わうことに加えて、自分が釣った新鮮な魚を食すこと!
タマンは、引きだけでなく食べても美味しいです!
タマンは大型の白身魚で味のよさから近頃では高級魚の仲間入りを果たしており、癖のない白身なので、刺身、バター焼き、みそ汁などどんな食べ方をしても美味しいです!
タマンの旬は5〜8月です。
ガーラ(和名:ロウニンアジ)
タマンと並んで打ち込み釣りで人気のターゲットがガーラ(和名:ロウニンアジ)!
ガーラは肉食系の魚で、ヒラアジ類の中で最も大きく成長し、大きいガーラは2m(50kg余り)にもなり、引きも強烈です!
ガーラは小魚などを捕食するフィッシュイーターで、エサを求めて潮通しの良い海域を回遊しています。
トップシーズンになるとミジュンなどの小魚を追っかけて海面をバシャバシャと跳ねている光景を目にすることができます。
当ブログを運営している琉球釣遊会のメンバーは打ち込み釣りで35kgのガーラを釣っています。
マクブ(和名:シロクラベラ)
タマンやガーラの次に人気のターゲットがマクブ(和名:シロクラベラ)!
マクブは沖縄三大高級魚の1つで、クセがなくとても美味しい白身魚として有名!
他の魚と比べて個体数が極端に少なく、水揚げ量も少ない事から中々お目に掛かる事はありません。
もちろん食べても美味しいのですが、この大きさからは考えられない程の引きの強さがあります。
顔や形状がイラブチャーに似ていますが、味はイラブチャーよりも格段に上です。
鮮魚店では1キロあたり2,500円近くする高級魚です。
マクブは9〜12月がシーズンといわれています。
打ち込み釣りの場所
打ち込み釣りの場所は狙う魚によって変わってきますが、タマンやガーラを狙うなら一文字や砂浜です。
アーラミーバイ等のクエ系を狙う場合は磯から狙います。
打ち込み釣りの仕掛け
打ち込み釣りの仕掛けについて説明します。
打ち込み釣りの仕掛けは、糸にオモリと針を付けただけのシンプルな仕掛けで、釣り初心者でも簡単に作れます!
打ち込み釣りの仕掛けは下図のように非常にシンプル!
道糸にオモリを付け、サルカンを使って道糸と針が付いたハリスを結べば出来上がり!
糸とサルカンや針を結ぶことさえできれば誰でも作れる仕掛けです。
ただし、狙う魚が大きいこともあってフカセ釣り等に比べると仕掛けが太くなりますので、糸が少し結びにくいと思う人もいるかもしれませんね。
打ち込み釣りの仕掛けについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
打ち込み釣りの道具
打ち込み釣りに必要な道具は主に7つ!
- 竿(6号~10号程度)
- リール(大型スピニングリール)
- 道糸(ナイロンライン又はPEライン)
- ハリス
- タマン針・ガーラ針
- オモリ
- ピトン・ピトンキーパー
打ち込み釣りはフカセ釣りなどに比べて仕掛けがシンプルなので必要な道具は少ないです。
これから紹介する打ち込み釣りを始めるのに必要な道具一式は3万円以内で揃えることができます。
一から道具を揃えることになるので、初心者にとっては金銭的に高いハードルになるかもしれませんが、3万円以内ですぐに道具を揃えて釣りにいけます!
では、打ち込み釣りを始めるのに必要な道具を説明していきます!
打ち込み釣りのロッド
打ち込み釣りの竿は長さが4.5m~5mの磯竿を使いますが、ウキフカセ釣りで使うような細い磯竿はNG!
では、打ち込み釣り用の竿はどんな竿が良いのか?
打ち込み釣り用の竿選びのポイントを紹介した上で、おすすめの竿7選を紹介します!
打ち込み釣りのロッドに必要な機能
具体的に竿を紹介する前に、打ち込み釣り用の竿に求められる機能を知っておきましょう!
①パワー
打ち込み釣りで狙う魚は強烈な引きをするので、強い引きに負けない強さのある竿が必要!
6~10号程度(長さ:4.5m~5m)の磯竿を使います。
メインターゲットのタマンは引きが強く、竿ごと持っていくこともあるので強さを備えた竿が必要です。
投げ釣り用の竿を使いますが、一般的な投げ竿ではパワー的に心もとないので、タマンの打ち込み釣り用に作られたタマン専用の竿がおすすめです。
タマン専用の打ち込み竿でないと大きい魚が掛かったときに折れる可能性がありますので注意。
②遠投性
パワーの次に必要なポイントが遠投性!
パワーを重視するあまり竿先が硬くなりすぎると、仕掛けの飛距離がでません。
飛距離を稼いで仕掛けを投入する範囲を広げるために、ある程度の柔らかさは必要です!
実際に、硬い竿(ダイワ:ガーラモンスター)と柔らかい竿(ダイワ:タマンモンスター8号)を使って飛距離を計測しましたが、柔らかい竿の方が飛距離が出ます!
40号のオモリを付けて計測したところ、
- 硬い竿(ダイワ:ガーラモンスター):約50m
- 柔らかい竿(ダイワ:タマンモンスター8号):約60m~約80m
と柔らかい竿の方が飛距離が出ました!
※飛距離は体格や力の強さなどにより個人差があります。
飛距離が出るということは、探れるポイントの幅が広がり、釣れる確率も高まります!
③喰い込みの良さ(柔軟性)
パワーと相反するポイントに思われますが、打ち込み用の竿には魚がエサをくわえた時の竿の喰い込みの良さ(柔軟性)も必要!
大きい魚も釣るためにパワーを求めすぎるあまり、竿が硬くなってしまってはNG。
硬い竿だと、魚がエサをくわえた時に違和感を感じて離してしまうことが多くなるからです。
つまり、柔軟性が低く硬い竿だとヒットする確率が低下してしまいます。
また、柔軟性のある竿は魚の強烈な引きを竿全体で和らげてくれるので、やり取りしている時の釣り人への負担が軽減されます。
逆に、硬い竿だと竿が曲がりにくい分、釣り人が竿を引いて立てる必要があるので、釣り人への負担が大きくなります。
ガーラが掛かった場合、やり取りの時間は長時間(長い時は数時間)におよぶことになり、硬い竿だと釣り人の体力の消耗が早くなります。
打ち込み釣りのおすすめロッド
打ち込み釣りの竿に求められる機能は、
- パワー
- 遠投性
- 喰い込みの良さ(柔軟性)
と説明しました!
これらを踏まえた上で、打ち込み竿を選んでいきますが、
打ち込み釣りの竿は、
- タマン竿
- ガーラ竿
の2つのどちらかを選びましょう!
各メーカーから発売されている打ち込み釣り用の竿の中から価格と性能を踏まえた上で、打ち込み釣りにおすすめのロッドを紹介していきます。
上表で紹介しているロッドについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
打ち込み釣りのリール
打ち込み釣り用のリールは大型のスピニングリールを使います!
大型のスピニングリールを使う理由は、太い糸がたくさん巻けて、仕掛けを遠投しやすいからです!
「大型のスピニングリールとはどれくらいのサイズのリールなの?」
「大型のスピニングリールの中でもどのような点に注意して選べば良いの?」
と思う人もいると思います。
打ち込み釣り初心者が道具を揃えるにあたって抱くであろうこういった疑問点を解決するべべく、打ち込み釣りのリールに必要な機能を説明した上で、具体的におすすめのリールを紹介していきます。
打ち込み釣りのリールに必要な機能
打ち込み釣りのリールに必要な機能は2つ!
- 糸巻量
- 巻き上げ力<
①糸巻量
打ち込み釣りでは、オモリを付けた仕掛けを遠投しますが、飛ばす人では100m近く飛ばす人もいます。
遠い所に仕掛けを投入し、そこでヒットした場合、100m+α(魚に走られても問題ない程度の糸巻量)の道糸が必要になってきます。
糸巻量が少ないと魚がヒットした時に、スプールに巻かれている糸が魚に全て出されてしまい、ラインが切れて魚を逃してしまうことになります。
また、打ち込み釣りでヒットする魚は引きが強い魚がたくさんなので、ラインを切られないためにリールに巻く道糸も太いラインになります。
ですから、打ち込み釣り用のリールには太い糸がたくさん巻ける糸巻量の多いリールが必要になります。
では、どれぐらいの糸巻量があれば良いのか?
狙う魚に道糸の糸巻量は変わるが、最低でも10号のナイロンラインが150m巻けるだけの糸巻量は欲しい!
シマノとダイワのそれぞれのスピニングリールの番手で言うと、10000番以上!
道糸にPEラインを巻くのであればもう少し小さな番手のリールでも問題はないですが、その場合でもガーラなどのたくさん糸を出していく大物が掛かった時を想定すると番手が大きいリールに越したことはありません。
②巻き上げ力
打ち込み釣りでヒットする魚は引きが強いので、魚の引きに負けないパワーを持った竿はもちろんのこと、リールも魚の引きに負けない巻き上げ力が必要。
また、打ち込み釣りの仕掛けは、海底に着底した状態なので掛かった魚は海底近くの岩場に入ろうと必死に逃げようとします。
上層~中層まで魚を浮かせて釣るウキフカセ釣りと違い、打ち込み釣りではHitする場所が魚が隠れるポイントと近いので、一気に魚を海底から引き離すだけの巻き上げ力があるリールが必要になるのです。
打ち込み釣りのおすすめリール
打ち込み釣りのリールに必要な機能は、
- 糸巻量
- 巻き上げ力
であることを説明しました!
これらを踏まえた上で、各メーカーから発売されている打ち込み釣り用のリールの中から価格と機能を踏まえた上で、打ち込み釣りにおすすめのリールを紹介します。
上表で紹介しているリールは、こちらの記事で詳しく説明しています。
打ち込み釣りのライン(道糸)
打ち込み釣りの道糸には、
- ナイロンライン
- PEライン
のどちらかを使用します。
初心者は価格が安く仕掛けが結びやすいナイロンラインがおすすめです!
PEラインを使った仕掛けはFGノットなどの複雑なラインの結び方を覚える必要があるので、まずはナイロンラインを使用して慣れてきてからPEラインに移行していけばOKです!
他方で、PEラインはナイロンラインよりも細い号数を使用することができるので、仕掛けを遠投することができます(遠投する際の道糸とガイドの抵抗がナイロンラインよりも格段に小さくなるため。)。
仕掛けを遠投することができるということは、より遠くのポイントまで仕掛けを投げることができ、魚が釣れる確率も上がります。
そのため、中級者以上はナイロンラインよりもPEラインを使用することをおすすめします。
使用する号数は以下を目安にして下さい。
- ナイロンライン:12号~16号
- PEライン:4~6号
ナイロンラインとPEラインの違いやそれぞれのメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
打ち込み釣りのライン(ハリス)
ハリスとは、道糸やサルカンと針を結ぶまでの間で用いられるラインです。
ハリスは、ナイロンラインよりも摩擦強度が強いフロロカーボン素材のラインを使用します。
フロロカーボン素材のラインは、打ち込み釣りの道糸に使用するナイロンラインやPEラインとは素材が異なるラインで、ナイロンラインよりも張りが強く、擦れにも強いのが特徴です。
タマンはヒットした瞬間に岩場や根の所を逃げ回り、その時にハリスが擦れて切れることが多いので、ナイロンよりも擦れに強いフロロカーボンを使用します。
ハリスに使用する号数は、12号~20号が目安。
打ち込み釣りでは根がかりがつきものです。
根がかりしてハリスが切れる度にハリスを使うことになるので、ハリスは大容量の船ハリスを買うことをおすすめします!号数にもよりますが、船ハリスであれば50mで約3,000円で購入できます。
打ち込み釣りの道具(小物類)
打ち込み釣りのメインの道具であるロッドとリール、道糸、ハリスについて説明したので、ここからは小物類を紹介していきます。
小物類も基本的にここで紹介するものを選んで買えば失敗することはないので安心して下さい!
遊動天秤
魚がエサをくわえて走った時にオモリの違和感を感じさせないようにするのが遊動天秤!
遊動天秤のサルカン部分に捨て糸とオモリを付けます。
遊動天秤を使うことで、魚が引っ張った時に海底のオモリは動かず、天秤を通ったラインがスルスルと抜けてオモリの負荷がかからず、魚の喰いが良くなります!
市販の誘導天秤を使うとコストが高くなるので、自作することをおすすめします。
自作誘導天秤の製作方法はこちらの記事で説明しています。
サルカン
道糸とハリスを結びために必要なのがサルカン!
サルカンのサイズは1号で良いでしょう。
小さすぎるとラインが結びにくくなり、逆に大きすぎすると根がかりのリスクが高まります。
打ち込み釣りの針
打ち込み釣りでは、タマン針の20号~24号をメインで使用します。
ガーラを狙う場合はタマン針よりも大きくて太いガーラ針を使用します。
色々なメーカーからタマン針が出ていますが、がまかつの「タマンスペシャル」が人気!
実際に筆者もこの針をメインで使用しておりますが、まだ一度も折られたことはなく、頑丈で信頼できる針です。
ガーラ狙いであれば、がまかつの「ガーラスペシャル」か、オーナーの「カット泳がせ」を主に使用しています。
オモリ
オモリは20号~40号を使用します。
オモリには棒状オモリやナス型のオモリがありますが、どちらでもOKです。ちなみに、棒状オモリの方が根掛りしにくいです。
オモリの号数は以下の要素を考慮して選択します。
- 水深や潮の流れの速さ
- 仕掛けを飛ばしたい距離
- 竿のオモリ負荷
1つ注意点!
竿の「オモリ負荷」を確認して、そのオモリ負荷の範囲内のオモリを使用して下さい。
竿の適合負荷以上のオモリを使うと竿が折れる可能性があります。
鈴・ヒットセンサー
魚のアタリを音で知らせてくれる鈴やヒットセンサーは打ち込み釣りでは必須の道具。
「アタリがあったのに居眠りをしていて見逃してしまった」
「竿を2本出していて、その内1本のエサ交換をしている時にアタリがあったけど見逃してしまった。」
という事態を防いでくれます。
また、ヒットセンサーや鈴がないと常に竿を見て魚のアタリを待たなければいけなくなるので、釣り人も疲れます。
ヒットセンサーがない時代は鈴を使っていましたが、今はヒットセンサーが主流です。
ヒットセンサーはセンサーの音とLEDライトの光で聴覚にも視覚にもアタリを伝えてくれます。
ピトン
タマンなどの打ち込み対象魚は引きが強く、竿を固定していないと竿ごと持っていかれることもあります。
そこで、竿を固定するために「ピトン」を使います。
沖縄のポイントではピトンを固定するネジが石や堤防に打ち込まれていることがほとんど。
そのピトンのネジ穴にピトンを固定するためのステンレスの棒をネジ穴に入れます。
固定する時はレンチを使ってしっかりと固定して下さい。
ステンレスの棒を固定すれば竿を立てるピトンの上部を取り付けて設置完了。
ピトンキーパー
ピトンに立てた竿をピトンから取り外す時は、ピトンの穴に通した竿を引っ張って取り出す必要があります。
これだと魚がヒットしてアワセるまでに時間がかかり、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
しかし、ピトンキーパーがあればその心配は不要です!
アタリがあった時に、ロッドキーパーのレバーを引くことで一瞬でピトンから竿を外してアワセを決めることができます。
ロッドキーパーは打ち込み釣りをする上で必須の道具ではありません。しかし、これがあるのとないのでは釣りのしやすさとアタリがあった時のアワセやすさに大きな差が出ます!
個人的には、最初に道具を揃える時に買っておくべき道具だと考えています。
ケミホタル
夜釣りをする時は竿先にケミホタルを付けます。
ケミホタルを付けることで暗い中でも竿がどこにあって竿先がどういう状態が一目で分かります!
打ち込み釣りで使うケミホタルは、「ギョギョライトワンタッチ」がオススメです!
ワンタッチで竿先にケミホタルを付けることができます。
打ち込み釣りでタマンを狙う時のポイント
打ち込み釣りでは、ポイント選びが大事!
ポイント選びを間違えて魚がいない所に仕掛けを投げていても釣れません!
打ち込み釣りのメインターゲット「タマン」を狙う時のポイントは、潮通しが良い場所!
潮通しが良い場所の中でも、
- 砂浜
- サンゴ礁周辺の砂地
- 砂浜に小石が点在している場所
- 船道の両サイドのかけあがり
が良く釣れるポイント!
タマンは夜になると水深50cmの浅場にもやってくるので、浅場のポイントで夜釣りをする場合は、日中の干潮時に下調べすると釣果UP!
打ち込み釣りのおすすめ時間
打ち込み釣りのベストな時間は、朝マズメ(夜明けから日の出前後)と夕マズメ(日没前後)です。
魚が釣れやすい時間帯は水中のプランクトンが光合成のために浮上し、プランクトンをエサとする魚が活動する時間帯です。
昼間でも釣れることはありますが、夜に釣ると大物の期待が高まり、たくさんの魚が釣れる可能性があります。
夜釣りの場合、光を嫌う習性があるため十分に気をつけましょう。
また、満潮から干潮、干潮から満潮に変わるときは、魚が釣れやすいとされています。
打ち込み釣りのエサ
打ち込み釣りをでは大きな魚を狙うので、使用するエサもこれまた大きくなります。
打ち込み釣りの代表的なエサは、
- サンマ
- ムロアジ
- ボラ
- カニ
- イカ・タコ
それぞれのエサの特徴を整理します。
サンマ | 匂いが強いので集魚力は高いが、身が取れやすくエサ取りにエサが取れやすい。 |
---|---|
ムロアジ | サンマ同様、匂いが強いので集魚力は高いが、身が取れやすくエサ取りにエサが取れやすい。 サンマよりはエサ持ちが良い気がする。 |
ボラ | タマンやガーラを狙うエサとして非常に良い。 フカセ釣りや投げ網で比較的簡単に確保できる。 |
カニ | タマンやマクブ狙いに最適。カニは足を取ってそこに針を通す。 生きたカニを使用する場合、足を付けたままだと穴や小石に潜りんでしまうことがあるため。 |
イカ・タコ | タマン・ガーラ狙いで定番。 中でもシガヤーダコ(和名:ウデナガカクレダコ)はタマン狙いに最高のエサ。 身が強くエサ持ちが良いのでエサ取りにエサを取られにくい。 エサ取りが多い場所では特におすすめ。 |
狙うターゲットによってエサの大きさは調整しますが、時にはサンマやボラなどの魚を丸々一匹エサとして使用する事もあります。
これらのエサの中から対象魚やエサ取りの状況などに応じて選択して下さい!
ここで紹介したエサ以外にも、フカセ釣りなどで釣れた魚を切り身や1匹掛けなどにして使用するのもOK!
打ち込み釣りのアタリとコツ
打ち込み釣りは仕掛けを投入したら竿をピトンに固定してアタリを待ちます。
魚がエサを触ると竿に付けた鈴やヒットセンサーが鳴りるので、竿が入ったら竿を勢いよく立ててアワセを入れます。
鈴・センサーが鳴って慌ててアワセてはNG。魚が十分に食い込んでいない時にアワセてしまうと針掛かりしません。
アタリがあったら竿に手をかけてアワセる準備をして、魚が食い込み竿先が引っ張られた時に竿を思いっきり立ててアワセを入れます!
アワセを入れて魚が掛かったらすぐにリールを巻いて魚を海底から引っ張り出します。
後は竿を立てて糸を巻く動作を繰り返して魚を足元まで寄せてきます!
「焦らず魚が喰い込むのを待ってからアワセる」
が打ち込み釣りでヒット率を高めるコツ!
魚が喰い込むのを待ってからアワセるのが基本ですが、アタリがあった瞬間に既に魚がエサをくわえて走って竿が海面に突き刺さるかのうように曲がっている時はすぐには竿を立ててアワセを入れて魚とやり取りして下さい!
まとめ
この記事では打ち込み釣り初心者のために、
- 打ち込み釣りとはどういう釣りか
- 打ち込み釣りで釣れる魚
- 打ち込み釣りに必要な道具
- 打ち込み釣りで狙うポイント・釣れやすい時間帯
- 打ち込み釣りのエサ
- 打ち込み釣りのアタリとコツ
について説明しました。
この記事で紹介した道具を揃えればすぐにでも打ち込み釣りを始めることができます。
「掛かる魚が大きくて引きが強い上に、釣れる魚も美味しい!」
「仕掛けもシンプルで初心者も始めやすい!」
こんな打ち込み釣りを皆さんも始めてみてはいかがでしょうか?
- 打ち込み釣りは、堤防や砂浜から大きな魚が釣れる豪快な釣り!
- 打ち込み釣りのメインターゲットはタマン(和名:ハマフエフキ)!
- 打ち込み釣りの道具一式を揃えるための費用は3万円以内!
- タマン狙いのポイントは潮通しが良い場所!
- 朝マズメ(夜明けから日の出前後)と夕マズメ(日没前後)が釣れやすい!
- エサは魚系と甲殻類系のエサを使う!
- アタリがあった時は焦らず魚が喰い込むのを待ってからアワセるのがヒット率を高めるコツ!