ヤフオク、メルカリ、ラクマなどのオークションやフリマアプリを利用した釣具の売買が増えております。
欲しいものが安くで買え、不要になったものを高く売ることができる便利なサービスですが、出品や購入にあたっては注意すべきことがあります。
今回はヤフオクで釣具(竿:ダイワ ガーラモンスター)を出品して詐欺にあった経験を綴ります。
この記事を読んで頂き、詐欺被害に遭う方がいなくなることを願います。
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経緯
ヤフオクでダイワのガーラモンスターを36,000円で出品。
出品して数日後。
英語で商品に関する質問がきた
英語で商品に関する質問が来る。
【質問の内容は以下のとおり】
- あなたの商品に非常に興味を持った。
- 商品の状態を知りたいのでメールで商品の写真を送って欲しい。
- 商品に納得したら、2000ドル(約21万円)で買いたい。
- 配送方法は国際スピード郵便でお願いしたい。
3.6万円の商品を21万円で?
・英語での質問!
・購入希望価格も約6倍!
怪しいとは思ったが商品の写真をメールで送ることに。
買主から返事が来た
【買主からのメール内容】
- 商品の送り先情報をお送りする。
- 国際スピード郵便で郵送して欲しい。
- 代金を振り込むので、振込先口座情報を教えて欲しい。
この時点で怪しみ無視すべきであったが、高額で売却できることに目がくらんでしまい振込先情報を相手へ連絡。
ドイツ銀行からメールが来た
買主への連絡後にドイツ銀行からメールが!
【ドイツ銀行からのメール内容】
- 買主からの支払い約21万円が振込保留の状態となっている。
- 国際スピード郵便で商品を発送して欲しい。
- 商品を発送したらお問い合わせ番号と送り状の写真をメールに添付して送って欲しい。
買主はアメリカのテキサス州在住にも関わらずドイツの銀行?
と思いつつも、ドイツ銀行は実際に存在する国際的には名の知れた銀行なので安心しても大丈夫だろうと思ってしまう。
郵便局の国際スピード便で商品発送を済ませ、メールに送り状を添付して連絡。
ビットコインの振込を要求?
ドイツ銀行から返事が来た。
【ドイツ銀行からのメール内容】
- 代金振込準備完了の連絡
- あなたの商品売上代金を振り込みの準備をしているが、 ①セキュリティ上の問題、②国際銀行利用取引のための手数料が必要になるため振込を実行できない状態。
- 振込を完了させるために0.17BTC(日本円で約15万円)を振込んで欲しい。
- このことは買主にも伝えており、買主は追加で15万円を入金している。
- ビットコインの入金を確認次第、合計36万円をあなたの口座に振り込む。
商品代金以上にかかる謎の手数料に疑念を抱きつつも、0.17BTCを購入し振込を実行。
更なるビットコインの振込を要求?
0.17BTCを購入し振込の連絡をすると、 ドイツ銀行からメールが!
【ドイツ銀行からのメール内容】
- 0.17BTCの振込を確認した。
- こちらの不手際で申し訳ないが、保留になっている売上代金の入金を完了させるために追加で0.14BTCを振り込んで欲しい。
手数料として約15万円振り込んだ後に、銀行がさらに約12万円の振り込みを要求!!!
おかしいなと思い、インターネットで調べてみるとこのような詐欺被害情報がありました。
この時点になってやっと気づきました!
詐欺です。笑
それから商品の代金が振り込まれることはなく、振込催促の連絡が来る。
結局、出品した商品を失うだけでなく、15万円も失うことに。。。
欲を出したがために非常に痛い目に合いました。
問題点
問題の原因は、ヤフオクのシステム上で持ちかけられた個人売買へ応じてしまったことです。
相手が申し込んできた金額がオークションでの販売価格の6倍だったため金に目がくらみ飛びついてしまいました。
相手から英語で質問が来た時点で疑いをもってかかればよかったものの、やり取りをしているうちに、買主だけでなく仲介役となるドイツ銀行(ドイツ銀行は実際に存在する銀行)からメールが来たことで、信頼できる取引だと安易に信じ込んでしまったことも大きな問題です。
取引を開始する前に、事前にヤフオクでの詐欺事例を確認していれば被害に遭うことを避けることができたはずです。
対策
被害に遭わないための最善の対策は、
「ヤフオク、フリマアプリでシステム外での個人売買を持ちかけられても応じない。」
ことです。
システムを通した売買は、仲介手数料として約10%取られますが、システム管理者の監視の目があるので安全に取引をすることができます。
・自分の大切な物を出来るだけ高く売りたい!
・仲介手数料を取られるのがもったいない!
という気持ちは理解できますが、わずかの手数料を惜しむことで、大きな損害を被ってしまうことがあるということを知っておくべきです。
オークション、フリマアプリを利用して釣具の売買をされている方はお気をつけ下さい。
参考
このような詐欺が横行しているのか?
ドイツ銀行グループのHPに注意喚起が!
httpss://japan.db.com/jp/content/caution.html
「ドイツ銀行グループならびにグループ会社役職員を装った詐欺的行為にご注意ください。
最近、ドイツ銀行グループ会社の役職員を装った者が金融商品取引や資金運用を持ちかけ、金銭を要求するといった行為や、ドイツ銀行グループ海外拠点の役職員を名乗り偽造の書類を作成するなどして、海外から日本の個人に対し、弁護士費用やその他手数料名目で海外に送金をさせる事例の発生が報告されております。
これらの行為では偽造名刺や偽造ロゴが使用された例も報告されています。また、ドイツ銀行グループとは無関係のサイト等で「ドイツ銀行発行債券」等の勧誘が行われている例も報告されています。
当行グループは、こうした行為とは一切関係がございませんので、十分にご注意ください。」