モデルチェンジしたシマノの「BB-X スペシャルSZⅢ」が気になっている!
みんなのために「BB-X スペシャルSZⅢ」を実際に使用して感じたメリット・デメリットを正直に教えるさ!
どうも、琉球釣遊会(@oki_fukase)です。
2020年9月にシマノから待望の「BB-X スペシャルSZⅢ」が発売!
シマノの磯フカセ釣りズームロッドとして今も昔も変わらず人気のあるロッドなので、買おうかどうか迷っている人もいると思います。
そういった人のために、「BB-X スペシャルSZⅢ」を実際に使用して感じたメリット・デメリットを正直にお伝えしますので購入にあたっての参考にして下さい!
筆者は「BB-X スペシャルSZⅢ」の1.5号と2号を持っているので、どの号数を買おうか迷っている人に向けて号数ごとの使い分けについても説明いたします。
既に購入を決めている人も、買ってしまってから後悔しないようにまずはこの記事を読んでから購入するかどうか決めることをおすすめします!
実際に使用している人の正直な評価(メリット・デメリット)を知ることができる!
「BB-X スペシャルSZⅢ」をどう変わったのかが分かる!
旧モデルからロッドの号数の使い分けが分かる!
どの号数を選べば良いか
BB-X スペシャルSZⅢの特徴
出典:シマノHP
旧モデルの「BB-X スペシャルSZⅡ」との比較も交えながら「BB-X スペシャルSZⅢ」の特徴について説明します。
1.コアブランクス搭載
出典:シマノHP
旧モデルには搭載されていなかった「コアブランクス」が搭載されたことにより、
- ネジレとつぶれ強度の向上
- スムーズな曲がりによる粘り
- 竿先の軽量化
が実現!
「コアブランクス」とは、
- スパイラルXコア
- NEWパラボラチューンR
- Xガイド
のシマノの3つの機能を融合させたテクノロジーのことです。
コアブランクスにより「強く、軽く、そして粘る」ロッドになります。
コアブランクスについては、細かい説明を読むより、シマノの動画を見て下さい!
その凄さがすぐに分かります!
2.先調子から胴調子に
出典:シマノHP
これまでのBB-X スペシャルの竿の調子は操作性をより重視した先調子でしたが、今作からは胴調子になった!
ただし、ロッドの調子が胴調子になったからと言って、ロッドが柔らかくなってパワーが落ちたというわけではない!
ロッドが曲がる支点がかなり身体に近い手元側になり、手元の強さマックスの部分に乗ったところで、ラインを出さずに堪えられる安心感があります。
3.全長とズーム間隔に変化
出典:シマノHP
旧作の「SZⅡ」は、ロッドの長さが485/520で35cmでしたが、
「SZⅢ」は500/530で30cmズームに!
全長が10cm長くなり、ズームの長さも35cmから30cmに変化!
5mと5.3mという長さは非常に使い勝手が良いです。
- 足元が低い釣り場・水深が浅く潮が緩い釣り場:5mのズームイン
- 足場が高い釣り場・潮の流れが速い釣り場:5.3mのズームアップ
1本の竿でありながら釣り場や状況に応じて竿の長さを釣り人の意のままに変えることができ、変化に対応し快適に釣りをすることができます。
4.ロッドグリップの安定感と握りやすさ向上
出典:シマノHP
竿尻のグリップが「ファイティングサポートグリップ」という新しいグリップに進化!
「ファイティングサポートグリップ」により、竿尻のグリップと腕との接触面積が増え、やり取り時の安定感が向上!
やり取り時に竿を強く握っても滑りにくくなっています。
リールシートやグリップを握っている時にブレが生じてしまうと、そのブレが竿全体に伝わり、さらには魚にも伝わります。
ブレを感じた魚はまたさらに走って逃げようとします。
ですから、グリップの握りやすさと安定性の向上はバラし軽減にもつながってきます!
5.全長が長くなったのに自重が軽量化
コアブランクスにより「強く、軽く、そして粘る」ロッドになったと説明しましたが、驚くべきは竿の全長が旧作の5.2m⇛5.3mに10cm長くなったにも関わらず、竿の自重が軽くなっていること!
(ただし、1号~1.5号まで。)
全長が伸びたにも関わらず軽量化が図られ、さらにズームUP時での取り回しが改善されているので、とても扱いやすくなっています。
評価・レビュー
ロッドの特徴について説明したので、実釣において感じたメリット・デメリットを正直にお伝えします。
メリット
メリットは大きく2つ!
- 胴調子でスムーズな曲がり
- 細くて軽い
- グリップが握りやすく仕掛けも投げやすい
それぞれ説明していきます!
1.胴調子になりスムーズな曲がり
説明する前に上の実釣時の写真を見て下さい!
30cmのイラブチャーを釣っている写真ですが、魚の引きをスムーズに胴で受け止め、積極的にラインを巻き取らなくても竿を立ててているだけで魚が浮いてきました!
硬式先調子から胴調子になったことで、竿が魚の引きに追従しスムーズに曲がるようになってます!
胴調子に加えて穂先部が長くなったことにより、喰わせ性能が向上!
魚がエサを加えた時のアタリが出やすくなったと感じました。
実釣時にウキを沈めてアタリを待っていた時も、竿先を僅かに引っ張るエサ取りの小さなアタリも見逃さなかったです!
- 魚の活性が低くエサをくわえても走らない
- 魚がエサをくわえても竿先の反発でエサを離してしまう
といった渋い状況において威力を発揮する竿だと感じました!
2.細くて軽い
出典:シマノHP
ズームロッドで4本半仕舞なのでノンズームロッドよりも継部がひとつ少なく細身で軽い!
細くて軽いので、風が強い状況においても風を切ってくれるので、風の影響を受けにくくラインメンディングがしやすいです。
実際、北風が強く吹く状況で使用しましたが、メインで使用していたファイアブラッドよりも操作性が良く感じました!
また、磯ロッドのスタンダード長である500/530の30cmズームはかなり使い勝手が良く、状況に応じて臨機応変な釣りができます。
1本の竿で2本の竿の役割を果たしてくれます!
3.グリップが握りやすく仕掛けも投げやすい
出典:シマノHP
「SZⅢ」で初搭載された「ファイティングサポートグリップ」は魚とのやり取り時にスリップしにくく安定するだけでなく、仕掛けを投げる時も投げやすい!
フカセ釣りでは仕掛けを投げる動作が頻繁に生じます。
グリップの握りやすさと仕掛けの投げやすさは非常に快適な釣りを提供してくれます。
正直に言って、このグリップを体感してしまうと、通常のグリップでは物足りなさを感じてしまいます。
デメリット
モデルチェンジしてメリットが増えましたが、メリットだけではありません!
個人的には、モデルチェンジによるデメリットもあると感じました。
旧作よりも操作性が低下
メリットの裏返しになりますが、先調子から胴調子になったことで操作性の低下を感じました!
旧作の「SZⅡ」も使用していたので、竿を伸ばして実際に釣りをしてすぐに操作性の低下を感じてしまいました。
上手く言葉で説明するのが難しいですが、
「SZⅡ」は竿全体がより「シャキッ」としていたのに対し、
「SZⅢ」は竿先が柔らかくなったので、全体的に少し「ダラ~ン」とした感じで操作性の低下を感じました。
理解しやすいように極端な例で説明をすると、
- 硬い木の枝に糸を付けて釣りをする場合
- ゴムのような柔らかい棒に糸を付けて釣りを場合
をイメージして比較すると分かりやすいかもしれません。
柔らかい棒よりも硬い木の枝の方が釣りやすいですよね!
仕掛けを流していてラインを放出するために竿先を上下に動かす動作をする時に特に操作性の低下を感じました!
竿の調子を胴調子に変えてスムーズな曲がりを実現するために多少の操作性の低下という犠牲は仕方がないことだとは思います。
しかし、「SZⅡ」を使用している人はロッド購入後にこの操作性の低下に驚いてしまうかもしれないと思い、デメリットとして正直にお伝えしておきます!
操作性を追求する人にとっては「SZⅡ」の方が扱いやすいと思います。
個人的には、胴調子好みなので大きなデメリットには感じておりません。
BB-X スペシャルSZⅢの価格
価格は約7万円~約8万円!
決して安いとは言えませんね~。
ちなみに、沖縄の各釣具店では7万円以内で入手することができますので気になる方は釣具店へ足を運んでみて下さい!
どんな人におすすめか?
どの号数を買おうか迷っている人に向けて1.5号と2号を持っている筆者が「BB-X スペシャルSZⅢ」はどんな人におすすめかお教えします。
クオリティの高い竿に仕上がっているので、はっきり言って中級者以上の人ならどんな人にもおすすめです。
ただし、それだと説明不足になるので、特にどんな人におすすめか説明します。
結論から言うと、
「操作性を重視しつつも、竿を胴まで曲げこんで釣りたい人」
におすすめの竿です!
「BB-X スペシャル」シリーズは伝統的に操作性を重視したい人に向けて作られてきたロッドですが、今作においてもこのコンセプトに変わりはないと感じます。
調子が胴調子になったと言えども、細身、軽量、4本半仕舞のズームロッドなので、5本仕舞のスタンダードの竿と比べると操作性はかなり高く使い勝手が良いです!
ですから、先の操作性を重視しつつも、胴調子の竿の曲がりも捨てがたいというわがままなあなたにおすすめの竿です!
ラインナップ
出典:シマノHP
ラインナップは5つ!
- 1号:細仕掛けと相性が良く45cmまでの魚がメインターゲット!
- 1.2号:操作性重視で40cm~50cmまでがメインターゲット!
- 1.5号:尾長グレの50cmまで対応するオールラウンドモデル!
- 1.7号:魚が引けば引く程、粘って曲がる細身肉厚設計のブランクスで50cmオーバー尾長グレやマダイに対応!
- 2号:魚種を問わずフカセ釣りで大物を狙うパワーモデル!
沖縄の釣りでは1.2号~1.5号である程度の釣り場はカバーできると思いますので、1.2号~1.5号がおすすめ!
筆者は1.5号と2号を持っていますが、
- 1.5号:フカセメインロッドで、50cmまでのフカセ対象魚狙い用。
- 2号:道糸6号以上の太いラインで沖まで仕掛けを流してタマンなどを狙う遠投フカセ釣り用。
といった使い分けをしております!
2号はかなりパワーがあるので、するするスルルー・スーパーフカセゲームに使えないこともないと思いますが、メーカー推奨の適合ハリスが1.7号~6号なので積極的にはおすすめできません。
スルルーなるならスルルー用の竿でやらないと大きい魚が掛かった時に竿が折れる危険があります!
https://fukase-fishing-info.com/surusurusururu-recommeded-6-rods/
まとめ
この記事では、「BB-X スペシャルSZⅢ」を実際に使用して感じたメリット・デメリットを正直にお伝えしました!
BB-X スペシャルSZⅢ」が気になっている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
また、既に購入を決めている人も、買ってしまってから後悔しないようにまずはこの記事を読んでから購入するかどうか決めることをおすすめします!
- 「BB-X スペシャルSZⅢ」は硬式先調子から胴調子になり魚の引きに追従しスムーズに曲がるように!
- 4本半仕舞のズームロッドなので、細身で軽い!
- 「ファイティングサポートグリップ」でやり取り時の安定性が向上、バラし軽減!
- 先調子から胴調子になったことで操作性の低下を感じる!
- 「操作性を重視しつつも、竿を胴まで曲げこんで釣りたい人」におすすめ!
- 価格は約7万円~8万円!
- 沖縄のフカセ釣りで使うなら1.2号~1.5号がおすすめ!