2021年にシマノから待望の「極翔」が発売されました!
極翔は、「タメて獲る」をコンセプトにした胴調子の竿で、私も旧モデル(2014年発言)時代から極翔を愛用していましたが、この度モデルチェンジしました!
この時を待ちわびていた極翔ファンの私は、発売後すぐに購入し、実釣したので、「21極翔」の特徴や14極翔との違いを説明した上で、実際に21極翔を使用して感じた評価・レビューについて説明します!
また、どの号数を買おうか迷っている人に向けて、号数ごとの使い分けについても説明いたします。
既に購入を決めている人も、買ってしまってから後悔しないように、まずはこの記事を読んでから購入するかどうか決めることをおすすめします!
- 「21極翔」は、釣り人が自信を持って曲げることができる竿!
- 1ランク下の竿かとスムーズに思うぐらい曲がり、1ランク上の竿かと思うぐらいパワーがある!
- 魚の引きを竿全体でスムーズに受け止めてくれるので、バラシのリスクを低減してくれるロッド!
- 「胴調子の竿で曲げてタメて釣りたい人」におすすめのロッド!
- 価格は6.5万円~7万円!
- メインで使う号数は1.2号~1.5号がおすすめ!
旧モデルの極翔については、こちらの記事で解説しています。
2021 極翔の特徴
旧モデルの極翔は「タメて獲る」をコンセプトにした胴調子の竿ですが、モデルチェンジした21極翔は、さらに「釣り人が自信を持って曲げることができる竿」に進化しています。
釣り人が積極的に竿を立てて引けば引くほど、竿を曲げ込めば曲げ込むほどに強烈な粘りが生まれ竿全体のパワーで魚を浮かせることができるようになっています。
では、旧モデルとの比較も交えながら「極翔」の特徴について説明します。
- コアブランクス
- タフテック∞
①コアブランクス搭載
旧モデルには搭載されていなかった「コアブランクス」が搭載されたことにより、以下の点が実現しました!
- ネジレとつぶれ強度の向上
- スムーズな曲がりによる粘り
- 竿先の軽量化
「コアブランクス」とは、①スパイラルXコア、②パラボラチューンR、③Xガイドの3つの機能を融合させたテクノロジーのこと。
コアブランクスにより「強く、軽く、粘る」ロッドになります。
スパイラルXコア | ネジリ強度、つぶれ強度を向上させ魚を掛けた時の安定感向上。 |
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パラボラチューンR+ | 節間の剛性段差を封じ込め、スムーズな曲がりによる粘りを実現。 |
Xガイド | 穂先の軽量化に寄与することで操作性を向上させ、 さらにライントラブルを防ぐ。 |
コアブランクスが生み出す曲がりは竿ブレを軽減させ、魚を暴れさせずより早く、よりスムーズに寄せることが可能です。
コアブランクスについては、細かい説明を読むより、シマノの動画を見て下さい!その凄さがすぐに分かります!
②タフテック∞
タフテック∞は一般的なソリッドに対して巻き込み強度3倍、巻き込み量5倍を実現する機能です。
穂先には「柔軟」かつ「丈夫」であるという相反する機能が求められます。
柔軟性を求め細くしすぎてしまうとすぐに折れてしまうし、丈夫さを求め太くしてしまうと竿先が重くなり操作性が低下する。
しかしながら、タフテック∞は柔軟性と丈夫さという相反する機能を両立。
実際にタフテック∞の映像を見て頂ければ分かりますが、これでもかというほどに巻き込んでも 折れない!
モデルチェンジで「コアブランクス」と「タフテック∞」が搭載されたことにより、振り抜け感が上がり、軽いウキであってもコントロール良く遠投できるようになりました。
14極翔との比較も踏まえた21極翔の評価・レビュー
モデルチェンジした2021極翔について、2014年極翔との違いについて比較しながら評価・レビューしていきます。
前モデルの2014極翔は、当時のフルスペックの技術が惜しげもなく搭載されていて、「タメて獲る」竿として非常に人気と信頼がありました。
14極翔は、溜めてから浮かせるための胴の強さはありましたが、少し強すぎる印象がありました。
バットパワーを引き出すために少しラインに無理を強いてくるような面もあり、細糸でタメて獲るというよりは、竿に対して少し強めの号数のラインでこそ本領を発揮するような感じがありました。
一方、21極翔は、強く曲げ込んだ時には鱗海Specialかのようにとても美しいベンドカーブを描きます。
14極翔で感じるパワーの出るところでのつっぱり感も感じないので、スムースな曲がりに驚きました。
穂先を持ってても違和感なく胴に乗る感じは、がま磯のアテンダー2近い感じがあり、良くも悪くもSHIMANOらしさがありません。
21極翔を実際に使ってみて感じた感想は以下のとおりです。
- 1ランク下の竿かと思うぐらい曲がり、1ランク上の竿かと思うぐらいパワーがある
- ロッドのスムーズでソフトな曲がりがデメリットにもなりうる
- ロッドのカーブが美しい
①1ランク下の竿かと思うぐらい曲がり、1ランク上の竿かと思うぐらいパワーがある
実際に使ってみて感じたことは、ロッドがパワーを発揮するまでは1ランク下の竿かと思うくらいスムーズに曲がり込み、曲がってからは胴にしっかり乗って、1ランク上の竿のようなパワーを感じます。
極端な表現になるかもしれませんが、ロッドが曲がりきるまでと曲がりきってからではまるで別の竿のように感じました。
竿が魚の動きにクッションのようにスムーズに追従するので、魚の引きがワンテンポスローに感じるような印象があります。
ロッドを曲げられることのメリットは、バラシの要因を減らせることです。
ある程度の経験値に達していない人の場合、大型の魚を掛けた時にビックリして糸を出したりノサれたりしがちですが、それは竿のタメを使いきれていないということが要因です。
耐えることがでロッドのパワーを発揮できる竿を使っていても、もうダメだという恐怖心で弱気になり、糸を出してしまいます。
その点、21極翔は胴に乗る反応が速く、ノサれる前に曲がってくれるので、初心者が大型魚とやり取りする際に威力を発揮します。
②ロッドのスムーズでソフトな曲がりがデメリットにもなりうる
21極翔は魚の引きにスムーズに追従する一方で、曲がりきるまでがとてもソフトなので、根の荒い所、根の近いところはこちらの対応が遅れると根ズレリスクが増えます。
中途半端な曲げこみだと追従性が裏目に出てひと伸しが命取りになるので、根の荒い所、根の近いところはこちらの対処が1テンポ半程遅れる事を考慮して速やかにロッドを曲げこむ必要があります。
スムーズでソフトな追従性が、人によっては曲がりすぎて使いにくいと感じるかもしれません。
大きな魚とのやり取りで強引にやりとりしたとしても、簡単には頭を向けてはくれないので、根を交わす際は早めの対処が必要になります。曲がりながらも力が発揮する14極翔の方がこの辺りのコントロール性能は上のような気がします。
③ロッドのカーブが美しい
二番ガイド辺りを頂点として曲がり込むロッドのカーブは美しく、元竿までしっかり竿として生きています。曲げ込んだ際の美しさは現行ファイアブラッド ダイブマスターやプロテックに並びSHIMANOロッド随一だと思いました。
極翔の穂先はどこまでも違和感なく曲がり込んでくれる感じで三番くらいまでスーーッと曲がり込んできます。
振り回した感じは少しダル感がありますが、胴調子であることを踏まえれば少し操作性が下がる点は仕方ないかなと思います。
21極翔の価格
21極翔の価格は、約6.5万円~7万円です。
初心者や中級者にとっては決して安いとは言えませんが、価格に見合うロッドだと感じています。
私は14極翔を気に入って使っていたので、当然、21極翔が出てから即購入しましたが、決して後悔していません。むしろ、21極翔を使い始めてこれまで獲れなかった魚が獲れるようになったので、購入したことを満足しています。
21極翔のラインナップ
21極翔は10のラインナップがあります。
沖縄の釣りでは1.2号~1.5号である程度の釣り場はカバーできると思いますので、メインで使う号数としては、1.2号~1.5号がおすすめ!
- 1.7号・2号:磯でのフカセ釣り
- 2.2号:離島遠征での50cmオーバー狙い
といった使い分けでイメージして号数選びをすれば良いと思います。
- 1号(500・530)
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極限までシビアな寒の時期。サシエを咥えても離す、居食いは当たり前。
そんなシビアで数少ないチャンスをものにするための柔軟性を備えています。 - 1.2号(500・530)
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口太グレ45㎝ぐらいまでを対象にスムーズで竿の継ぎ目を感じさせない滑らかな曲がりを追求。釣り人の負担を軽減させ、サポートできる相棒です。
- 1.5号(500・530)
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手前のハエ根に突っ込む魚に対しては粘り強いブランクスでイメージ通りのやり取りをサポート。大型口太はもちろん、良型尾長が混じる状況にも十分対応する高ポテンシャルです。
- 1.7号(500・530)
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竿を立てる、寝かせる、横に泳がせるといった攻めの動作を行いやすい調子。急激なスプリントを見せる良型尾長や、首を振り暴れやすい深場の良型マダイ等の難敵を攻略します。
- 2号(530)
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一直線に流れる急潮の中で手元に伝わる激震。竿の力を信じ、竿を立て耐えきり、引っ張ることで潮流と魚の力をブランクス全体で吸収し、寄せることができる力強い剛性と粘りを備えています。
- 2.2号(530)
-
磯際や本流筋で仕掛けをひったくる未知の魚信と対峙するために求められるのは、大物に負けない力と懐の深い曲がりから来る安心感。釣り人の力を信じ、竿の力を信じ未知なる磯の大物を手にします。
21極翔はどんな人におすすめか?
21極翔を買おうか迷っている人に向けて、21極翔を持っている筆者がどんな人におすすめかお教えします。
クオリティの高い竿に仕上がっているので、はっきり言って中級者以上の人ならどんな人にもおすすめです。
その上で特に21極翔をおすすめしたい人を申し上げると、以下のような人になります。
- 胴調子の竿で曲げてタメて釣りたい人
- 磯竿中級者でバラシが多くて悩んでいる人
21極翔は、シマノの磯竿ポジショニングの胴調子筆頭にあるとおり、魚が掛かってからの胴への入り込みが凄く速いです。
大きい魚が掛かった時、釣り人は慌ててもたつくことがあり、魚とのやり取りをする前にラインブレイク、チモト切れが発生してしまいがちです。
21極翔は、ゴムのような吸収力で魚の引きをカバーし、魚が掛かったスタート時は素早い曲がりで魚の力をいなし、魚のファーストランを耐えれば強靭な粘りを発揮するコアブランクスで曲がり込んで、魚の引きを受け止めてくれバラしのリスクが減ります。
実際、私も21極翔を使い始めてからこれまで獲れなかった魚が獲れるようになり、極翔のポテンシャルを感じています。
まとめ
この記事では、「21極翔」の特徴や14極翔との違いを説明した上で、実際に21極翔を使用して感じた評価・レビューについて説明しました!
「21極翔」が気になっている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
また、既に購入を決めている人も、買ってしまってから後悔しないようにまずはこの記事を読んでから購入するかどうか決めることをおすすめします!
- 「21極翔」は、釣り人が自信を持って曲げることができる竿!
- 1ランク下の竿かとスムーズに思うぐらい曲がり、1ランク上の竿かと思うぐらいパワーがある!
- 魚の引きを竿全体でスムーズに受け止めてくれるので、バラシのリスクを低減してくれるロッド!
- 「胴調子の竿で曲げてタメて釣りたい人」におすすめのロッド!
- 価格は6.5万円~7万円!
- メインで使う号数は1.2号~1.5号がおすすめ!