フカセ釣りのウキ選びに迷ってる。
どのウキを買えば良いか分からないので、ウキ選びのポイントやおすすめのウキを教えて欲しい!
そういった悩みを抱えている方のために、ウキ選びのポイントからおすすめのウキまで紹介してあげるよ!
ウキは魚のアタリを取るだけでなく、仕掛けをポイントまで運んでくれる役割もあり、 フカセ釣りの仕掛けの中でもウキは重要な道具の一つ。
適切なウキ選びが釣果を左右することもあるぞ!
この記事を読むことで、ウキの選び方やポイントを理解し、自分に合ったお気に入りのウキを見つけることができるようになります。
フカセ釣りのウキの種類

初心者のためにまずはフカセ釣りで使うウキの種類を説明!
フカセ釣りのウキには大きく分けて、
- 円錐ウキ
- 水平ウキ
- 棒ウキ
の3種類のウキがあります。
それぞれのウキは形状が異なりそれぞれ特徴を持っています。
それぞれのウキの特徴について説明します。
円錐ウキ
円錐ウキは、フカセ釣りで使われるウキでスタンダードとなるウキです。
ほとんどの釣り人はこの円錐ウキを使用します。
円錐ウキにも、
- どんぐりタイプ
- 逆円錐タイプ
- 三角ヘッドタイプ
のタイプがあります。
どんぐりタイプ

円錐ウキの中で最も種類が多いどんぐりタイプ。
万能に使えるので初めの一個はこのどんぐりタイプを買うのがおすすめ。
逆円錐タイプ

ウキの下部が膨れているので安定している。
風が強い時や流れが早い時に強いウキ。
三角ヘッドタイプ

足元や近距離を狙う時に使用するウキ。
ウキの頭が三角で仕掛けを張り気味で釣りたい時におすすめのウキ。
有名な釣り師である松田稔さんの松田ウキは三角ヘッドタイプのウキが多いです。
水平ウキ

出典:キザクラ
海面と水平になった形状のウキで、ウキ止めを付けない全誘導釣法向きのウキです。
道糸の抵抗が小さいので、糸をスムーズに送ることができます。
ウキが水平になっているので、抵抗が掛かりにくく潮に流されて手前に寄ってきやすいというデメリットがあります。
棒ウキ

出典:釣研
チヌのフカセ釣りや沖縄のカーエー釣りで良く使われるのが棒ウキです。
水面から出ている部分が多いので視認性に優れ、アタリが分かりやすいです。
ウキが沈む時の抵抗が小さいので、小さなアタリも捉えます。
風が強く波がある釣り場ではアタリが分かりにくいというデメリットがあります。
ウキの選び方
ウキの種類は分かったけど、ウキを選ぶにあたってのポイントってあるの?
ウキは刻一刻と変わる釣り場の状況に合わせて選ぶ!
風、潮、天気などによってウキを使い分ける!
狙うポイントの距離によってウキの大きさを変える!
ウキを選ぶ時のポイントを紹介するよ!
ウキ選びのポイント ①『視認性』

出典:ダイワ
ウキ選びでは、ウキの見やすさである視認性がポイントになります。
ウキは、
- オレンジ
- イエロー
などの見やすい色のものが多いですが、これは釣り人が見やすいようにするためです。
視認性が良いウキであれば、仕掛けを遠くに飛ばした時もウキがどこにあるかわかりやすいです。
視認性が高く自分が見やすいウキを選びましょう。
迷った時にはスタンダードのオレンジがおすすめ!
ウキ選びのポイント②『遠投性』

出典:ダイワ
仕掛けを遠くまで飛ばしてくれるのもウキの役割ですので、自分が狙いたいポイントまで仕掛けを飛ばしてくれる遠投性もウキ選びのポイントです。
フカセ釣りのウキは
- S
- M
- L
でサイズ表記されています。
狙うポイントの距離に応じて大きさを使い分けます。
- 近い距離のポイント=S~Mサイズのウキ
- 遠い距離のポイント=M~L
ウキ選びのポイント③『感度』

ウキは魚がエサをくわえた時に、釣り人にアタリを知らせる役割がありますが、小さな変化も明確に知らせてくれる感度の良いウキもあれば、小さな変化ではアタリが出ない感度の悪いウキもあります。
ウキの感度ってどのようにしたら分かるの?
ウキの感度は、ウキの大きさや形状によって分かる!
- 小さいウキ:感度が良い
- 大きいウキ:感度が悪い
と考えると分かりやすい!
どうしてウキの大きさの違いで感度にも違いが出てくるの?
ウキの大きさによって感度に違いが出る理由は、水に対する『抵抗の大きさの違い』があるから!
大きいウキは、水中に沈む時にかかる抵抗が大きいので、ごく僅かな小さなアタリではなかなか沈まない。
逆に、小さいウキは、沈む時にかかる抵抗が小さいので、ごく僅かな小さなアタリにも反応して沈む。
ウキの感度の違い=ウキの水中に対する抵抗の大きさの違い
ということです。
最近はウキを沈める『沈め釣り』をする釣り人も多いので、魚の動き(=当たり)をウキで見ることも少なくなっているので極端に感度にこだわる必要はないと思います。
ウキ選びのポイント④『浮力』

出典:釣研
フカセ釣りのウキには浮力表示がありますが、潮の速さや狙うタナ(水深)に応じて使用するウキの浮力を選びます。
浮力の使い分け
- 潮の流れが速い時や魚がいるタナが深い時
⇛重いオモリが付けられる浮力の強いウキ
- 潮の流れが緩やかな時や魚がいるタナが浅い時
⇛アタリが出やすい浮力の軽いウキ
例えば、風と潮の流れが少ない所で10mほど沖を狙い、ガン玉、ウキともにBを使用して5m前後のタナを狙うとします。
魚が沖にいるので沖を狙う必要が生じたので、仕掛けを30m遠投します。
同じ仕掛けでも遠投すると道糸の抵抗が大きくなり、ガン玉Bで狙えていたタナを釣りにくくなり、ガン玉を追加する必要が出てきます。
ガン玉を追加するためには、ウキも浮力が大きいものに変える必要があります。
つまり、重いガン玉を付けられる浮力の強いウキが必要がになるというわけです。
このように、フカセ釣りでは変化する海の状況を捉えて適切なアプローチをしていく必要があります。
そのために、その日の釣り場の状況をに対応できる異なる浮力のウキを揃えておきましょう。
同じ釣り場でも海の状況はその日その日で変化し、全く同じ状況はありません。
釣り場の傾向はありますが、全く同じ状況というのはありません。
フカセ釣りのウキにつけるオモリはどうする?

出典:釣研
フカセ釣りのウキには「G2」・「B」・「1号」などの浮力表示がありますが、どのオモリを付ければ良いか分からないという方もいると思います。
考え方は単純で、浮力表示と同じオモリを付ければいいのです。
G2のウキ=G2と表示されたガン玉を付ける。
「0号」や「00号」といったウキは特殊でオモリを付けずに使用します。
こういうウキはオモリを付けなくても仕掛けが馴染むと徐々に沈んでいきます。
オモリの重さは上の表を参考にしてみて下さい。
ガン玉を段打ちする時に覚えておくと便利ですよ!
例えば、「G3」の浮力のウキに「G6」のガン玉・ジンタンを2つ打つとほぼG3の重さになります。
ウキフカセ釣りのウキの値段
ウキの値段は1個あたり1,000円~1,500円が相場。
もっと安いウキもありますが、安いウキは浮力表示が正確でなく、表示浮力と実際の浮力に大きな差があります。
正確な浮力表示でないと釣り場での最初の浮力調整に時間を取られることになります。
また、安いウキは、
- 糸落ち(ラインがウキの穴を通る時の通りやすさ)が悪い
- 耐久性が低い(石などにぶつけるとすぐに塗装が剥がれる)
ことが多く使っていて不便に感じたり、買い替えの頻度が高くなるなどのデメリットがあります。
そのため、ウキを買う時はメーカー品の1,000円以上のウキを買うことをおすすめする。
初心者におすすめのフカセ釣りウキ5選
フカセ釣りのウキ選びのポイントについて解説したところで、具体的に各メーカーのおすすめウキを紹介します。
あくまでは個人的意見ですのでご了承下さい。
①釣研 ゼクト
釣研インストラクターの森井陽さんプロデュースの『ゼクト』
2012年発売以来ロングセラーの大人気ウキです。
プロデューサーの森井陽さん自身も現在も現役で愛用。
魚がエサを口にした時の違和感を抑え、より食い込ませやすいウキです。
- 半誘導仕掛け
- 全誘導仕掛け
どちらにも対応。
サイズもS〜Lまであるので、近くのポイントから遠くのポイントまで攻めることができます。
ウキの形状が仕掛けの浮き上がりを抑えるディンプル構造となっています。
個人的にはこのウキの感度が気に入って使っています。
ウキの色も見えやすく視認性に優れています。
オールマイティーに使えるおすすめのウキです。
②釣研 エイジア
釣研の『エイジア』は、釣研テスター猪熊博之さん考案のウキです。
ウキに求められる
- 感度
- 遠投性
- 操作性
をバランス良く両立したウキです。
ウキの上下リングの穴径が 2mm+ウキの中のストレートパイプの穴径が 2.5mm のオリジナル構造 となっており、スムーズな糸落ちと感度との両立を目指したウキです。
- ウキ止めなしの全遊動
- ウキ止めを使用した半遊動
いずれの使い方にも対応。
ウキの形状が下膨れ形状となっているので、潮の流れがある状況でも安定します。
③ソルブレ アズールタイプF
ソルブレの『アズールタイプF』は、
- 遠投性
- 視認性
- 操作性
を重視し設計されたオールラウンドモデルです。
下膨れ形状のずっしりボディなので潮乗りが良く、安定性があるので、ウキがふらつきにくく魚に違和感を与えずに食い込ませることができます。
ワイドヘッドカラーでウキのヘッドの面積が大きい上に、マット塗装(つや消し塗装)で視認性が良く、逆光時には威力を発揮します。
ウキのサイズもS・M・L・LLと4つのバリエーションがあるので、近場狙いの釣りから沖狙いの釣りにオールラウンドに対応します。
浮力の号数も-00~3Bまでの10バリエーションあるので、微妙な浮力調整が求められる状況にも対応。

④シマノFIRE BLOOD ZERO-PIT DVC タイプA
出典:シマノ
シマノの『FIRE BLOOD ZERO-PIT DVC』は、ウキのシリンダーを回すことでウキの浮力を0~G4に調整することができ、ウキ交換をせず、オモリも使わずに沈降速度の微調整を行える画期的なウキです。


出典:シマノ
刻一刻と変わる海の状況にすぐに対応できるので、トーナメントではライバルと釣果に差をつけることができます。
『 FIRE BLOOD ZERO PIT DVC』があれば幅広い状況に対応可能になり、さらにスピーディかつ効率的な釣りができるように!
さらに、ウキを道糸に通すためにキーパイプを用いた、『ZERO PIT』が採用されているのでラインを切らずに素早く簡単にウキの交換ができます。

出典:シマノ
ウキ交換という手間がかかる作業の負担をなくすことが可能に!
『FIRE BLOOD ZERO PIT DVC』の シリーズは、
タイプAとタイプDの2種類ありますが、
- タイプA:オールラウンドに使えるドングリ形状
- タイプD:安定性があるどっしりした下膨れ形状
となっております。
どちらか一つを買うのであれば、まずは、色々な状況に対応できるオールラウンドタイプのタイプAがおすすめです。
タイプAとタイプDのどちらも持っていて、状況に応じてウキを交換したい時には『ZERO PIT』でラインを切らずにウキを交換することができます。

⑤DUEL(デュエル)TGウェーブマスター
DUEL(デュエル)の『TGウェーブマスター』は、平和卓也さんがプロデュースした初心者・中級者向けのオールラウンドモデルのウキです。
平和卓也さん自身も入門ウキとしては「十分すぎるスペック」と仰っているとおり、入門向けにはおすすめのウキです。
入門者向けなのでエントリーしやすい価格設定(1,000円以下)になっています。
ウキのサイズもS・M・ML・Lの4サイズあるので、使用する場所を選ばず、どんな場所でもどんなコンディションでも性能を十分に発揮してくれます。
これからフカセ釣りを始める方だけでなく、フカセ釣りを始めたばかりの初心者にももってこいのウキです!
大事なウキを守るウキパラソル

チヌを狙ってのウキフカセ釣りなど、海底付近のタナ(深さ)を狙っていると根がかりすることもある。
根がかりして仕掛けを切った時、道糸から切れるとウキをロストすることになる。
目の前に見えるウキが潮に流されて沖へ沖へと流されていく中、何もできずにいるのは何とも歯がゆく心が痛むものです。
そういった時のために、ウキパラソルと言うウキを回収する道具も発売されているので、大事なウキのロスト率を減らしたい人は持っておくべき!
筆者もこれまでパラソルでいくつものウキを救出しており、値段以上の働きをしてもらっている。



フカセ釣りのウキの選び方とおすすめのウキ まとめ
この記事ではどんなウキを買えばよいか分からないフカセ釣り初心者のために、ウキ選びのポイントやおすすめのウキを紹介しました。
この記事の内容を踏まえて自分のお気に入りのウキを見つよう!
自分のお気に入りのウキ狙った魚が釣れた時の喜びは何者にも代えがたいものがあります。
では、この記事で学んだことをもう一度おさらい!
- フカセ釣りのウキには、大きく分けて円錐ウキ・水平ウキ・棒ウキの3種類のウキがある。
- 円錐ウキ:フカセ釣りで使われるウキでスタンダードとなるウキ。
- 水平ウキ:海面と水平になった形状のウキで、ウキ止めを付けない全誘導釣法向きのウキ。
- 棒ウキ:水面から出ている部分が多いので視認性に優れ、アタリが分かりやすいウキ。
- ウキ選びのポイントは、『視認性』・『遠投性』・『感度』・『浮力』!


