この記事では、沖縄で打ち込み釣りでタマン(ハマフエフキ)を釣るための釣り場・仕掛け・エサ・タマンのアタリについて初心者にも分かりやすく説明します!
筆者は打ち込み釣り歴15年以上でタマンやガーラを釣った実績がありますので、これまでの経験も踏まえて丁寧に説明します。
- タマンはハマフエフキというフエフキダイ科の魚の別称!
- タマンは初夏から秋にかけてよく釣れる!
- タマンは砂地、船道の駆け上がり、潮通しの良い場所で釣れる!
- タマンは引きが強いので打ち込み釣りで狙う時は専用タックルが必要!
- タマンのエサにはシガヤーダコがおすすめ!
- タマンのアタリがあったら食い込むのを待ってからアワセる!
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タマンってどんな魚?
タマンとは、ハマフエフキというフエフキダイ科の魚の別称で、沖縄をはじめとした暖かい近海の岩礁や沿岸部の砂礫底などに生息している魚です。
引きが非常に強いため沖縄の多くの釣り人を魅了している魚です。
打ち込み釣りで釣れるサイズは60cmクラスの個体が多いですが、大きい個体であれば80cmを超えるものもいます。
沖縄県のタマンの県記録は84cm・7.8kgで、中城村で釣れています。
竿を固定しておかないと、魚が掛かった時に竿を海に引き込んでいくほど強烈な引きをします!
夜行性で夕方から夜にかけて水深の浅い場所にやってきて活発に餌を探すので、タマンを狙う時は基本的に夜釣りで狙います。
食性は魚類、甲殻類、貝類などを食べています。
年中釣れる魚ですが、初夏から秋にかけてよく釣れます。
タマン(ハマフエフキ)の特徴
- 体長:最大で80cmほどに成長し、体重も7kgを超えることがある。
- 体色:体は銀灰色から黄褐色で、目立たないまだら模様が特徴です。色味は個体によって異なり、環境によって体色を変えることもある。
- 体型:フエフキダイ科の特徴である縦長の体形を持ち、強力な顎と鋭い歯で甲殻類や貝類を噛み砕くことができる。
タマン(ハマフエフキ)の生態
インド洋から西太平洋にかけての熱帯・亜熱帯域に広く分布し、浅瀬のサンゴ礁や岩礁地帯、砂底などさまざまな環境に適応できる魚。
肉食性で、甲殻類(エビやカニ)や軟体動物(イカ、貝類)、さらには小魚などを食べます。夜間に活動的になり、昼間は比較的静かに過ごす。
単独で行動することが多いですが、繁殖期には群れを形成することもある。
タマン釣りの場所(ポイント)
タマンはどこでも釣れる魚ではなく、タマン釣りではポイント選びが重要です。
タマンを狙うなら以下の地形のポイントを狙ってみましょう!
- 砂浜
- サンゴ礁周辺の砂地
- 砂地に石が点在している場所
- 船道の両サイドの駆け上がり
- 潮通しの良い場所
タマンを打ち込み釣りで釣る仕掛け
タマンを打ち込み釣りで狙う時の仕掛けは、糸にオモリと針を付けただけのシンプルな仕掛けで、釣り初心者でも簡単に作れます!
タマンは引きが非常に強いため、仕掛けも強度が強い仕掛けになります。
ロッド
6~10号程度(長さ:4.5m~5m)の磯竿を使います。
投げ釣り用の竿を使いますが、一般的な投げ竿ではパワー的に心もとないので、タマンの打ち込み釣り用に作られたタマン専用の竿がおすすめです。
タマン専用の打ち込み竿でないと大きい魚が掛かったときに折れる可能性がありますので注意。
打ち込み釣りにおすすめのロッドはこちらで説明しています。
リール
打ち込み釣り用のリールは大型のスピニングリールを使います!
大型のスピニングリールを使う理由は、太い糸がたくさん巻けて、仕掛けを遠投しやすいからです!
道糸の糸巻量は最低でも10号のナイロンラインが150m巻けるだけの糸巻量は欲しいです!
シマノとダイワのそれぞれのスピニングリールの番手で言うと、10000番以上!
また、タマンの引きに負けない巻き上げ力があるリールが必要です。
打ち込み釣りではHitする場所が魚が隠れるポイントと近いので、一気に魚を海底から引き離すだけの巻き上げ力があるリールが必要になるのです。
打ち込み釣りにおすすめのリールはこちらで説明しています。
道糸
打ち込み釣りでタマンを狙う時の道糸は、以下の2つの素材の糸のどちらかを使用します。
- ナイロンライン
- PEライン
初心者は価格が安く仕掛けが結びやすいナイロンラインがおすすめです!
PEラインを使った仕掛けはFGノットなどの複雑なラインの結び方を覚える必要があるので、まずはナイロンラインを使用して慣れてきてからPEラインに移行していけばOKです!
他方で、PEラインはナイロンラインよりも細い号数を使用することができるので、仕掛けを遠投することができます(遠投する際の道糸とガイドの抵抗がナイロンラインよりも格段に小さくなるため。)。
仕掛けを遠投することができるということは、より遠くのポイントまで仕掛けを投げることができ、魚が釣れる確率も上がります。
そのため、中級者以上はナイロンラインよりもPEラインを使用することをおすすめします。
使用する号数は以下を目安にして下さい。
- ナイロンライン:12号~16号
- PEライン:4~6号
ナイロンラインとPEラインの違いやそれぞれのメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
ハリス
ハリスは、ナイロンラインよりも摩擦強度が強いフロロカーボン素材のラインを使用します。
フロロカーボン素材のラインは、打ち込み釣りの道糸に使用するナイロンラインやPEラインとは素材が異なるラインで、ナイロンラインよりも張りが強く、擦れにも強いのが特徴です。
タマンはヒットした瞬間に岩場や根の所を逃げ回り、その時にハリスが擦れて切れることが多いので、ナイロンよりも擦れに強いフロロカーボンを使用します。
ハリスに使用する号数は、12号~20号が目安。
打ち込み釣りでは根がかりがつきものです。
根がかりしてハリスが切れる度にハリスを使うことになるので、ハリスは大容量の船ハリスを買うことをおすすめします!号数にもよりますが、船ハリスであれば50mで約3,000円で購入できます。
シモリ玉
シモリ玉(上)
シモリ玉を付けることでリールを巻きすぎて天秤がガイドに入るのを防止してくれます。
シモリ玉(下)
シモリ玉を付けることでサルカンが天秤にハマるのを防止してくれます。
誘導天秤
魚がエサをくわえて走った時にオモリの違和感を感じさせないようにするのが遊動天秤!
遊動天秤のサルカン部分に捨て糸とオモリを付けます。
遊動天秤を使うことで、魚が引っ張った時に海底のオモリは動かず、天秤を通ったラインがスルスルと抜けてオモリの負荷がかからず、魚の喰いが良くなります!
プラスチック製は壊れやすいので堅いステンレス製を使用します。
高切れしない限り、根がかりしてもほぼ誘導天秤は戻ってきます。
市販の誘導天秤を使うとコストが高くなるので、自作することをおすすめします。
自作誘導天秤の製作方法はこちらの記事で説明しています。
捨て糸
捨て糸は細すぎるとオモリだけ飛んでいきますし、長すぎすとハリスと絡まるので号数と長さには注意が必要です。
筆者は以下の号数と長さを推奨しています。
- 捨て糸の号数:6号~8号
- 捨て糸の長さ:10cm以内
捨て糸の変わりにタイラップ(結束バンド)を使用する方法もあります。タイラップ(結束バンド)を使用する場合は、タイラップにハサミで少し切れ目を入れておくことで根掛かりした際にもちゃんんと切れてくれます。
ダイソーで100本入りが100円で買えます。
オモリ
オモリは20~40号を使用します(水深や潮の流れの速さによって重くしたり軽くしたりします)。
オモリには棒状オモリやナス型のオモリがありますが、どちらでもOKです。ちなみに、棒状オモリの方が根掛りしにくいです。
オモリの号数は以下の要素を考慮して選択します。
- 水深や潮の流れの速さ
- 仕掛けを飛ばしたい距離
- 竿のオモリ負荷
オモリの号数が大きくなればなるほど仕掛けを遠くに飛ばすことができますが、竿の負荷を超えたオモリを使用すると竿を折れる危険があるので注意!
針
針はタマン針の20号~24号をメインで使用します。
色々なメーカーからタマン針が出ていますが、がまかつの「タマンスペシャル」が人気!
実際に筆者もこの針をメインで使用しておりますが、まだ一度も折られたことはなく、頑丈で信頼できる針です。
ピトン
タマンなどの打ち込み対象魚は引きが強く、竿を固定していないと竿ごと持っていかれることもあります。
そこで、竿を固定するために「ピトン」を使います。
沖縄のポイントではピトンを固定するネジが石や堤防に打ち込まれていることがほとんど。
そのピトンのネジ穴にピトンを固定するためのステンレスの棒をネジ穴に入れます。
固定する時はレンチを使ってしっかりと固定して下さい。
ステンレスの棒を固定すれば竿を立てるピトンの上部を取り付けて設置完了。
タマン釣りのエサ
タマンは魚類、甲殻類、貝類などを食べています。海底の小石をひっくり返してカニなどを捕食することもあるそうです。
タマンを打ち込み釣りで釣る時は以下のエサを使用します。
- ボラ
- カニ
- イカ・タコ
ボラ | タマンやガーラを狙うエサとして非常に良い。活きボラを使うと釣れる確率UP! |
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カニ | タマンやマクブ狙いに最適。カニは足を取ってそこに針を通す。 生きたカニを使用する場合、足を付けたままだと穴や小石に潜りんでしまうことがあるため。 |
イカ・タコ | シガヤーダコ(和名:ウデナガカクレダコ)はタマン狙いに最高のエサ。 身が強くエサ持ちが良いのでエサ取りにエサを取られにくい。 エサ取りが多い場所では特におすすめ。 |
タマンのアタリとコツ
仕掛けを投入したら竿をピトンに固定してアタリを待ちます。
タマンがエサを触ると竿に付けた鈴やヒットセンサーが鳴りるので、竿が入ったら竿を勢いよく立ててアワセを入れます。
鈴・センサーが鳴って慌ててアワセてはNG。タマンが十分に食い込んでいない時にアワセてしまうと針掛かりしません。
アタリがあったら竿に手をかけてアワセる準備をして、魚が食い込み竿先が引っ張られた時に竿を思いっきり立ててアワセを入れます!
アワセを入れて掛かったらすぐにリールを巻いてタマンを海底から引っ張り出します。
後は竿を立てて糸を巻く動作を繰り返してタマンを足元まで寄せてきます!
「焦らず魚が喰い込むのを待ってからアワセる」
が打ち込み釣りでヒット率を高めるコツ!
魚が喰い込むのを待ってからアワセるのが基本ですが、アタリがあった瞬間に既に魚がエサをくわえて走って竿が海面に突き刺さるかのうように曲がっている時はすぐには竿を立ててアワセを入れて魚とやり取りして下さい!
【まとめ】打ち込み釣りでタマンを釣るための釣り場・仕掛け・エサについて説明
沖縄で打ち込み釣りでタマン(ハマフエフキ)を釣るための釣り場・仕掛け・エサ・タマンのアタリについて初心者にも分かりやすく説明しました!
打ち込み釣りでタマンを釣るためには、適切な釣り具と釣り場の選定、そして餌の選び方が重要です。特に夜間や潮の動きが活発なタイミングを狙い、強い引きに備えた準備を整えれば、タマン釣りの魅力を存分に味わうことができるでしょう。
- タマンはハマフエフキというフエフキダイ科の魚の別称!
- タマンは初夏から秋にかけてよく釣れる!
- タマンは砂地、船道の駆け上がり、潮通しの良い場所で釣れる!
- タマンは引きが強いので打ち込み釣りで狙う時は専用タックルが必要!
- タマンのエサにはシガヤーダコがおすすめ!
- タマンのアタリがあったら食い込むのを待ってからアワセる!