今回はダイワが生み出した「ATD」=「オートマチックドラグシステム」について説明します。
「釣り人にとって最適なドラグは何か」
という思想のもとに最高のドラグ性能を目指してきたダイワが生み出したのがこのATDだ!
そもそもドラグとは?
魚が掛かっている時に魚の引きでラインが滑り出してラインブレイクによるバラシを防ぐ機能です。
ライン強度を上回って魚が引くと当然ラインは切れてしまいますが、ドラグによってラインを出す事で魚を疲れさせ、寄せやすくします。
そして「優れたドラグ」が有れば、細いラインでもうまく魚を弱られ大きな魚を狙う事ができます!
ドラグを強めに設定していると、フッキング後に魚が引き始めるとラインブレイクを防ぐ為にドラグを緩める必要があたり、突然の魚のヒットでラインブレイクをしたりしてばらすことがありますよね。
逆にドラグを弱めに設定していると、針掛かりが浅くなり針外れしてしまったり、余分に糸をだしてしまい、ラインブレイクしてしまいバラシてしまうことがあります。
ATDとは?
ATD(=オートマチックドラグシステム)は、ファイト中のドラグ調整を減らし、ラインブレイクを防ぎながら魚を速く獲り込むことができるドラグです。
ATDの特徴
①従来よりも滑り出しがスムーズ
➡️ラインブレイクしにくい
②ドラグの効きが柔らかい
➡️魚に違和感を与えにくく、無駄に暴れられることを防ぐ
③独特のネバリがある
➡️低いドラグ設定値でも一気に走られることが減り、ファイト中のドラグ調整の頻度が減る。また、魚に常に抵抗を掛け続けることができ、走ってもすぐとまる。
ドラグというものは、魚との長時間のファイトや、何度も作動し続けた場合、ドラグ力の低下というのがおこるようで、その点を突き詰め、ドラグ力の低下が少ないセッティングにしたのがATDというわけだ。
これにより魚がヒットしたらファイトに集中することができ、また連続してドラグを使うような状況でも、ドラグ値をセッティングし直すことなく使い続けることが可能となったようだ。
ATDの威力
実際にATDが搭載されたトーナメントを使用してから、これまで何度もバラしていたトカジャーを掛けた時も、トカジャーの走りに合わせてスムーズに糸が出てトカジャーの走りに対応してなんとか取り込むことができた。
また、ただ糸の放出がスムーズであるだけでなく、多少の粘りがあるので、糸が出すぎて根に潜られることなく取り込むことができた。
リールをこのATD搭載のトーナメントにしてからは、魚を掛けた時はレバーブレーキではなくほとんどドラグでの対応となっている。
一度試してみる価値ありです!