この記事では沖縄でのチヌ釣りについて初心者にも分かりやすく説明します。
「チヌを釣りたい!」
「チヌを狙っているけれどなかなか釣れない!」
「色々な釣り方でチヌを釣ってみたい!」
このように思っている人におすすめの記事です。
この記事を読むことで沖縄でのチヌ釣りに関する基礎知識を得られ、チヌが釣れるようになります!
闇雲に釣りをしてチヌを狙うのではなく、この記事を読んでチヌ釣りについての情報を頭に入れておくことで、チヌが釣れる確率が高くなります!
- 沖縄のチヌの種類は①ミナミクロダイ、②オキナワキチヌ、③ナンヨウチヌ!
- チヌは浅い岩礁エリアや砂泥底のエリアに生息し、漁港以外でも色々な釣り場で釣れる!
- チヌが釣れやすい時期は冬~春の12月~4月の「乗っ込み」の時期!
- 夜明けの朝マズメ時と日没前後の夕マズメ時がよく釣れる時間帯!
- チヌは雑食性で、オキアミ以外にもコーン、スイカ、カニ、貝、ゴカイなどを食べる!
- チヌの釣り方は主に①ウキフカセ釣り、②打ち込み釣り(ブッコミ釣り)、③ルアー釣りの3種類!
ウキフカセ釣り・打ち込み釣りの釣行がメイン
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チヌとはどんな魚?
クロダイ(黒鯛、学名 Acanthopagrus schlegelii)は、スズキ目タイ科に属する海水魚の一種で、日本の沿岸をはじめとする東アジアの海域に広く分布しています。日本では「チヌ」とも呼ばれ、釣り愛好者の間で人気が高い魚です。
日本では北海道南部以南の本州、四国、九州各地に分布しています。
奄美以南の南西諸島にはチヌの近種のミナミクロダイ・オキナワキチヌなどが生息しています。
クロダイの特徴
- 体長:銀灰色や黒色が多く、体全体に独特の黒い縞模様がある。
- 体色:楕円形に近く、やや縦長で、強いひれや鋭い歯を持っている。
- 体型:大きいもので全長50センチメートル以上、体重数キロに成長することもある。
沖縄で釣れるチヌの種類
沖縄で釣れるチヌは以下の3種類です。
- ミナミクロダイ
- オキナワキチヌ
- ナンヨウチヌ
①ミナミクロダイ
ミナミクロダイは沖縄の方言名で「チン」と言われる。
西表島から奄美大島にかけて分布する琉球列島の固有種で、大きなものでは50cm以上になる。
沖縄でチヌという時はこの「ミナミクロダイ」を指す。
ミナミクロダイは、日本本土に生息するクロダイ(チヌ)よりも色が白っぽいです。
②オキナワキチヌ
オキナワキチヌは沖縄の方言名で「チンシラー」と言われる。
方言でチンシラーと言う由来は「白いチヌ」ということから来ているとのこと。
「白いチヌ」という名の通り、銀色に輝く魚体でカッコいい魚。
沖縄で釣れるクロダイ属の魚の中でも最も大きく成長する魚で、最大60cm近くになる。
沖縄のクロダイ(チヌ・チンシラー)の県記録(2021年1月現在)は59.7cm(3.82kg)だが、これは厳密にはチンシラーの記録。
参考:琉球新報ネット記事「再び県記録チンシラー」
これまでの経験上、チンシラーはチヌ(ミナミクロダイ)よりも引きが強い。
同サイズのチヌと比較すると同じクロダイ属の魚とは思えないほど、強い引き。
ミナミクロダイよりも体高があるので引きが強いのでしょう。
③ナンヨウチヌ
オキナワキチヌ(チンシラー)よりもさらに体高があるのが、このナンヨウチヌ。
沖縄では八重山諸島にしか生息していないとされているので、宮古島や石垣島では釣れるかも。
釣ったことがないので分からないが、3種類の中で最も体高があるのでチンシラーよりも引きが強いのだろうか?
チヌが釣れる場所
チヌは沿岸の水深約50mまでの比較的浅い岩礁エリアや砂泥底のエリアに生息している。以下の様々な場所で釣れる。
- 漁港
- 砂浜
- 磯
- 河口
春に産卵を終えたチヌはエサを求めて汽水域(淡水と海水が合流する水域)にも入ってくることも多く、沖縄では河口に行くとテラピアに混じってチヌが泳いでいるの様子を多々見かける。
河口で釣りをする時はテラピアに混じってチヌがいないか要チェック!
実際、住宅街を流れる川でテラピアに混じって40cmオーバーのチヌが泳いでいることも見たことがあります。
産卵を終えた春以降は積極的にエサを求めて浅場へとやってくるので、身近で以外な所でもチヌが釣れます。
チヌの生態
チヌは冬の間は水温変化の少ない深場で過ごし、水温の上昇とともに春先から梅雨時期にかけて、浅場へと移動する。
このチヌの生態を理解して釣りをするとチヌが釣れる確率が高くなる。
- 冬:水深が深いポイント
- 春~夏:水深が浅いポイント
チヌは約3年で25cm、50cm以上になるには約13年かかると言われている。
チヌは成長とともに性が転換する魚で、通常は生後2年前後まではすべてがオスで、2~3歳の雌雄同体の時期を経てから、生後4年以降に大部分がメスになるようです。
チヌが釣れる時期(シーズン)
チヌが釣れやすい時期は冬~春の12月~4月!
この時期はチヌが産卵のために深場から浅場へと群れで寄ってくる「乗っ込み」の時期!
ただし、ポイントや水温によって乗っ込みの時期は異なるので、12月~4月に自分のポイントに通って乗っ込みの時期をリサーチしておくとよい。
この時期にチヌは浅場にやってきてエサを食べて産卵のための栄養を蓄えている。
乗っ込みの時期は緑藻が繁茂する岸近くに集まるので、藻が生えているポイントはチヌが釣れる確率が高い!
チヌが釣れる時間帯
夜明けの朝マズメ時と日没前後の夕マズメ時がよく釣れる時間帯。
他の魚と同じように朝夕のマズメ時がよく釣れる。
これまでの経験上、夜釣りで40cm以上の大型が釣れたことが多く、逆に日中に大型を釣ったことはないので、大型を狙うなら夜釣りがおすすめです。
日中は釣れないというわけではなく、日中も小型~中型の数釣りは狙えます。
チヌ釣りのエサは?
チヌは雑食性の魚なので、一般的なエサであるオキアミはもちろん、コーンやスイカなど人間が食べるものまで食べる。
チヌは雑食性で色々なものを食べるがチヌ釣りでの主なエサを紹介する。
- オキアミ
- 練りエサ
- 甲殻類:カニ、ボケジャコ
- 貝類:カラス貝、カキ
- 多毛類:イソメ、ゴカイ
- その他:コーン、スイカ
チヌの釣り方
磯、堤防、河口など様々な釣り場から釣れ、また、さまざまな釣り方で釣れます。
ここでは沖縄での主なチヌの釣り方3種類を紹介します。
- ウキフカセ釣り
- 打ち込み釣り(ブッコミ釣り)
- ルアー釣り
①ウキフカセ釣り
チヌ釣りの基本的な釣り方がウキフカセ釣り。この釣り方で狙っている人が最も多いです。
ウキを付けた仕掛けにオキアミや練りエサを刺し餌にして釣ります。
マキエサ(集魚剤)を撒いてチヌを集めてそこへウキがついた仕掛けを投入してアタリがあるまで待ちます。
アタリがあってウキが沈んだら竿を立てて合わせを入れる。
「チヌは濁りを釣れ!」
と言われるように、チヌ釣りでは濁りが重要です。
濁りで警戒心が薄れ、競ってエサを捕食するようになる。
だからチヌ用のマキエには濁り成分が含まれています。
また、チヌは基本的に底にいるので、マキエサ(集魚剤)は比重が重いものを使用します。
まずしっかり底までエサを届けてチヌを集めることが大事。
例えば、水深が深い場所や流れが早い場所でグレ用のマキエサ(集魚剤)を使うと底までエサが届かず、なおかつマキエサ(集魚剤)が広範囲に流されて魚が散ることにもなりかねません。
ウキ釣りのウキには棒ウキと円錐ウキ(どんぐりウキ)がありますが、その使い分けについて説明します。
- 棒ウキ:漁港内の波が穏やかな釣り場。微妙なアタリ(魚が食付いた信号)を取りやすい。
- 円錐ウキ:外海に面した波がある釣り場。棒ウキよりも波に強い。
ウキフカセ釣りでは海底付近を狙うので、ウキ下(ウキから針までの長さ)の調整を丁寧に行うことが大切です。
ウキ下の調整次第で釣果に差が出てくるので、潮位に応じてウキ下の調整を行うようにします。
チヌは基本的に海底でエサを拾っているので、針を底に這わすぐらいでも良いです。
チヌのアタリ
チヌのアタリは、以下のようなパターンがあります。
- 一気にウキが消し込むアタリ
- スーッとゆっくりとウキが沈むアタリ
ウキに少しでも動きがあれば積極的にアワセ(魚の口に針を掛ける)を入れることをおすすめしますが、スーッとゆっくりとウキが沈むアタリの場合は、ウキが沈んで一呼吸置いてから合わせた方が良い。
チヌがエサをつついてはいるが、食い込む前だったり、エサを食べたものの吐き出す場合があるからです。
②打ち込み釣り(ブッコミ釣り)
オモリと針がついた仕掛けを遠くに投げて狙う打ち込み釣りでもチヌは釣れます。
打ち込み釣りでのチヌ狙いは夜釣りがメイン。
エサは活きエビ・芝エビ、カニなどのエサ取りに強いエサを使います。
フカセ釣りのようにオキアミを使うと仕掛けを投げる時にオキアミがすぐに外れたり、エサ取りにすぐにエサを取られてしまうからです。
釣り方は簡単!
仕掛けを投入してチヌのアタリを待つだけ。
アタリをあったら竿を手にとって合わせを入れる。
掛かったら根に入られないように注意してやり取りします。
太い仕掛けでなくてもチヌは釣れますが、夜釣りではタマンなどの引きが強い魚が掛かってくることもあるので、タマンが掛かっても対応できるようにハリスは10号以上の太さを使いたい。
打ち込み釣りでチヌを釣るための専用ロッドもシマノから発売されている。
③ルアー釣り
チヌはルアーにもアタックしてくるのでルアーでも釣れます。
ルアーでチヌを狙う場合、以下の狙い方があります。
- 浅場でトップウォータールアーを使ったトップ(表層)狙い
- ソフトルアーを使ったボトム(海底)狙い
①浅場でトップウォータールアーを使ったトップ(表層)狙い
水深が浅い所でポッパーなどのトップウォータールアーを使って狙います。
チヌがルアーをバイトする時に海面にバシャンと水しぶきが立つ瞬間は大興奮です!
アクションをつけた時に、ルアーのカップ形状の口が水を押して水しぶきを上げ、スプラッシュ音や空気を孕んだポコンという音で誘う。
ポコポコポコと2〜3回アクションを入れ、2〜3秒ほどポーズ(ルアーを動かさず待つ)を入れる。
ポーズ中に食ってくることも多い。
使用するポッパーの大きさは7cm前後。
おすすめのポッパーは「R.A.ポップ」や「ポップクイーン」!
②ソフトルアーを使ったボトム(海底)狙い
ジグヘッド(針とオモリが一体化したもの)にワームなどのソフトルアーを付けてボトム(海底)を狙っても釣れます。
チヌは基本的にボトムにいるカニやエビを捕食しているため、ソフトルアーを使ったボトム狙いはよりナチュラルな釣り方です。
ポッパーなどを使ってトップでチヌが釣れない時にボトム狙いに変えると釣れることがあります。
ジグヘッド+ワームを使ったルアーの基本アクションは、ズル引き!
ルアーを投げてボトム(海底)に着いたらゆっくりとリールを巻く。
リールを巻く速度は人間が忍び足で歩くぐらいの速度でゆっくり!
海底をゆっくりと歩くカニやシャコをイメージすると分かりやすい。
基本的にはゆっくりと巻くだけでも釣れるが、以下の動作を加えて変化を付けるとヒット率が高くなることもある。
- 巻いたら一旦止める(ステイ)
- 竿先をチョンチョンと縦に動かす
まとめ
この記事では、沖縄でチヌを釣りたい人にために以下の点について説明しました。
- 沖縄で釣れるチヌの種類
- チヌの生態
- チヌが釣れる場所、釣れやすい時期・時間帯
- チヌのエサ
- チヌの釣り方
この記事を読んでチヌについて学んだことを踏まえてチヌ釣りに行ってみよう!
チヌ釣り初心者やこれまでチヌが釣れなかった人もチヌが釣れるようになるかも!
- 沖縄のチヌの種類は①ミナミクロダイ、②オキナワキチヌ、③ナンヨウチヌ!
- チヌは浅い岩礁エリアや砂泥底のエリアに生息し、漁港以外でも色々な釣り場で釣れる!
- チヌが釣れやすい時期は冬~春の12月~4月の「乗っ込み」の時期!
- 夜明けの朝マズメ時と日没前後の夕マズメ時がよく釣れる時間帯!
- チヌは雑食性で、オキアミ以外にもコーン、スイカ、カニ、貝、ゴカイなどを食べる!
- チヌの釣り方は主に①ウキフカセ釣り、②打ち込み釣り(ブッコミ釣り)、③ルアー釣りの3種類!