タイトルにある通り、ルアー釣りで主に使われるPEラインはフカセ釣りに使えるのかについて検討したい。
そもそもPEラインとは?
PEラインとは細いポリエチレン繊維を4〜8本撚ってできた糸である。
直線強度はナイロン、フロロカーボンの2倍以上という驚異的な強さを持っている。
フカセ釣りにも使えるのでは?
直線強度が強いという事はそれだけ細いラインを使えるわけだから、ウキフカセ釣りでもなるべく抵抗を受けず、遠投性も効く細い道糸として使えるのかではないか?
がしかし、PEラインにはもちろん弱点もある!
PEラインの弱点
耐摩耗性が低い
直線強度は強いとは言え、撚っている一本一本の糸は細いわけであって、擦れたりして少しでもキズが入るとすぐにそこから切れてしまう。
比重が軽い
比重が真水より軽いため、負荷をかけない限り水面に浮いてしまう。
これでは風が吹けば道糸がウキを引っ張ってしまい、ラインメンディングが重要なフカセ釣りにおいてこの弱点は致命的とも言える。
結ぶのが面倒
柔らかくコシがないので、フロロカーボンハリスと結びにくい。
また、摩擦に弱いため大型の魚がかかればハリスとPEラインが擦れてハリスとPEラインの結び目から切れてしまうという事も予想される。
つまり、結節強度に欠けるのだ。
ナイロンに比べて高価
PEラインはナイロンラインの倍近い値段がします。
金銭的に厳しい方はナイロンラインで良いかもしれません。
高比重PEラインの登場
上記のような弱点はあるものの、最近では高比重のPEラインが登場している。
ルアー釣りにおいても深場のボトムを探る事が少なくなく、高比重のPEラインが求められていた事から高比重のPEラインが登場している。
フカセ釣り用PEラインの評価
フカセ釣りに適した高比重のPEラインが登場してはいるものの、やはりナイロンラインの方が良いと思う。
- ラインメンディングのしやすさ
- 結節強度
- 値段が高い点
フカセ釣りで使う道糸ととしてはまだまだ克服すべき技術的課題が残っており、フカセに適しているといえる程ではないように思う。