打ち込み釣りでタマンを狙う時の道糸は、以下の2つの素材の糸のどちらかを使用します。
- ナイロンライン
- PEライン
初心者は価格が安く仕掛けが結びやすいナイロンラインがおすすめです!
PEラインを使った仕掛けはFGノットなどの複雑なラインの結び方を覚える必要があるので、まずはナイロンラインを使用して慣れてきてからPEラインに移行していけばOKです!
他方で、PEラインはナイロンラインよりも細い号数を使用することができるので、仕掛けを遠投することができます(遠投する際の道糸とガイドの抵抗がナイロンラインよりも格段に小さくなるため。)。
仕掛けを遠投することができるということは、より遠くのポイントまで仕掛けを投げることができ、魚が釣れる確率も上がります。
そのため、中級者以上はナイロンラインよりもPEラインを使用することをおすすめします。筆者も打ち込み釣りを始めて半年ぐらいでナイロンラインからPEラインに変更しました。
それぞれのラインで使用する号数は以下を目安にして下さい。
- ナイロンライン:12号~16号
- PEライン:4~6号
それぞれのラインの特徴やメリットとデメリットについて説明します。
ナイロンラインの特徴
1本の合成繊維で作られたラインで、耐摩耗性が強く根ズレに強いのが特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
根ズレに強い ラインが結びやすく仕掛け作りが簡単スピーディー PEラインよりも安価 | 飛距離が出にくい 伸縮性が高いので感度が低い 伸縮性が高いので感度が低い |
ナイロンラインのメリット
PEラインと比較した時のナイロンラインのメリットは3つ。
- 根ズレに強い
- ラインが結びやすく仕掛け作りが簡単スピーディー
- PEラインよりも安価
①根ズレに強い
ナイロンは、しなやかで扱いやすくあらゆる釣りに適しています。
柔軟性が高いため、しなやかでリールへの収まりが良く、また適度な伸縮性をもつため急激なショックを吸収することができます。
PEラインよりも耐摩耗性に優れているので、スレで傷いてラインが切れる心配が少ないです。
②ラインが結びやすく仕掛け作りが簡単スピーディー
ナイロンラインは、適度な張りと伸縮性があり、PEラインよりもラインが結びやすいので、仕掛け作りが簡単かつスピーディーにできます。
③PEラインよりも安価
ナイロンラインは、150m巻のものであればどの号数でも¥2,000で買えるものがたくさんあります。
一方、PEラインをナイロンラインの倍以上の値段がするものがほとんどです。
これから始める初心者はまずはナイロンラインを使ってみることをおすすめします!
ナイロンラインのデメリット
PEラインと比較した時のナイロンラインのデメリットは3つ。
- 飛距離が出にくい
- 劣化が早い
- 伸縮性が高いので感度が低い
①飛距離が出にくい
ナイロンラインは同じ強度のPEラインよりも糸が太くなるので、仕掛けを投げる時にラインと竿のガイド(糸と竿との接点)にかかる抵抗が大きくなります。
この抵抗によって、仕掛けが遠くに飛ぶ力にブレーキがかかり、その分、飛距離が低下します。
②劣化が早い
ナイロンラインは他の素材と比べて水を吸いやすいので、劣化が早いです。
傷が入っていなくても水分を吸収していたり、長い間使っていると、手で引っ張っただけで切れてしまうほど弱くなってしまいます。
ナイロンライン本来の特徴を発揮させるためには、定期的な交換が必要です。
③伸縮性が高いので感度が低い
ナイロンラインは「適度な伸縮性」があるため、PEラインに比べると魚がラインを引っ張った時の感度が低下します。
魚が仕掛けを引っ張った時に、伸縮性があるラインだと魚の引きがラインの伸びで吸収され、その分、アタリが出にくくなります。
しかし、打ち込み釣りでは竿が引っ張られるほどの大きなアタリが出るので、ラインの感度云々は特に気にする必要はありません。
PEラインの特徴
刺繍糸のように繊維を織り込んだようなラインで、ナイロンラインよりも引っ張った時の強度が高いといった特徴があります。
PEラインのメリット・デメリットについて説明していきます。
メリット | デメリット |
---|---|
引っ張り強度が高い 飛距離が出る 伸縮性が低いので感度が高い | 耐摩耗性が低く根ズレに弱い ナイロンラインよりも高価 |
PEラインのメリット
ナイロンラインと比較した時のPEのメリットは3つ。
- 引っ張り強度が高い
- 飛距離が出る
- 伸縮性が低いので感度が高い
①引っ張り強度が高い
PEラインの直線引張強度はナイロンラインの約2.5倍~約3倍!
また、強度が強いということは、その分、号数が低くて細い糸が使えるので、リールに糸をたくさん巻くことができます。
②飛距離が出る
メリットの1つ目「引っ張り強度が高い」と関連しますが、強度が強い分、細いラインが使えるということは、仕掛けの飛距離も伸びます!
ナイロンラインの道糸で100m仕掛けを遠投することはかなり厳しいですが、細いPEラインならガイドとの摩擦抵抗や風の影響を受けにくくので、100m遠投することも可能です。
③伸縮性が低いので感度が高い
PEラインはナイロンラインよりも伸びにくいので、魚が引っ張った時のアタリがダイレクトに伝わりやすいです。
ただし、ナイロンラインのデメリットの3つ目で既に説明したが、打ち込み釣りにおけるライン素材の違いによる感度の差は気にする必要はないので、この点はそこまで大きなメリットにはなりません。
PEラインのデメリット
ナイロンラインと比較した時のPEのデメリットは2つ。
- 耐摩耗性が低く根ズレに弱い
- ナイロンラインよりも高価
①耐摩耗性が低く根ズレに弱い
PEラインは裁縫の刺繍糸のような極細繊維を編み込んで作られているので、擦れ傷に弱く、テトラや障害物に擦れると、簡単に切れてしまいます。
PEラインを使用して根ズレ切れを防ぐ対策としては、「ショックリーダー」を組む方法があります。
ショックリーダーとは、「フッキング時の急激なショックをやわらげ、根ズレや歯ズレによるラインブレイクを防ぐためにPEラインの先に結束するライン」です。
打ち込み釣りではショックリーダーは必須です。
ショックリーダーはPEラインの弱点である、急激な負荷への耐久性、耐摩耗性を補う役割を果たします。
PEラインとショックリーダーをFGノットなどの方法で結び、ショックリーダーとフロロカーボンのハリスを結びます。
ショックリーダーを入れることで、魚がエサをくわえて海底の岩場を走り回っても、PEラインではなくショックリーダー(PEラインよりも擦れに強い)が岩場に擦れることになるので、ラインが切れにくくなります。
FGノットでPEラインとショックリーダーを結ぶ時は「ノットアシスト 2.0」を使うと簡単、スピーディー、綺麗に結ぶことができるのでおすすめ!
私もこちらを使用しています。
②ナイロンラインよりも高価
PEラインはナイロンラインに比べて高価です。
ナイロンラインの倍以上の値段がするものもあります。
【まとめ】沖縄の打ち込み釣りの道糸(ナイロンラインとPEラインの違い)について
この記事では、沖縄の打ち込み釣りの道糸として使用するナイロンラインとPEラインの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて説明しました。
初心者は価格が安く仕掛けが結びやすいナイロンラインがおすすめです!
他方で、中級者以上はナイロンラインよりもPEラインを使用することをおすすめします。
PEラインはナイロンラインよりも細い号数を使用することができ、仕掛けを遠投することができるからです。
ナイロンラインとPEラインのメリット・デメリットを改めて整理してこの記事を締めくくりたいと思います。
ナイロンラインのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
根ズレに強い ラインが結びやすく仕掛け作りが簡単スピーディー PEラインよりも安価 | 飛距離が出にくい 伸縮性が高いので感度が低い 伸縮性が高いので感度が低い |
PEラインのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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引っ張り強度が高い 飛距離が出る 伸縮性が低いので感度が高い | 耐摩耗性が低く根ズレに弱い ナイロンラインよりも高価 |