今回はフカセ釣りでハリスとして使用するフロロカーボンについて考えていきたいと思います。
フロロカーボンは1972年、シーガーとしてクレハが発売して登場した。
その後、ハリスとしてフロロカーボンが使用されることが一般的になっていった。
フロロカーボンを世に送り出したクレハのシーガーシリーズは今でも釣り人の絶大な信頼を得て多くの人に愛用されています。
Seaguar HP 参照 https://www.seaguar.ne.jp/lineup/fcharisu/fc_1.html
ということで今回はフカセ釣りにおいてハリスとして使用されるフロロカーボンの特徴について見ていきたいと思います。
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フロロカーボンの特徴
比重が大きい
ナイロンの比重1.14に対してフロロカーボンの比重は1.78と大きくなっている。
そのため、フロロカーボンは海の中ではほとんど沈んでしまうので、道糸として使用するには適してない。
道糸を沈めるような場合は別として。
一方で、比重が大きく沈むのが早いということは仕掛けのなじみが速く、がん玉を付けないでも仕掛けをなじませることができる。
がん玉を付けずに仕掛けをなじませることができれば、魚に違和感を与えずに刺しエサを食わせることができる。
硬くて張りがある
フロロカーボンはナイロンに比べて硬く張りがあるが、柔軟性はナイロンと比較して劣る。
そのため、フロロカーボンは結節強度が弱くなる。
また、硬いということは巻きグセが取れにくい。
最近になって柔らかいタイプのフロロカーボンも登場しているが、基本的にフロロカーボンは硬いため巻きグセが取れにくい。
一方で、張りがあるということは仕掛けを張りやすいことになる。
柔らかくフニャフニャとしているよりもシャキッとしていた方が仕掛けを張りやすい。
ただ、海水温が低く食いが渋い時はフロロカーボンの硬いハリスではなくナイロンの柔らかいハリスを使用した方が食いが良くなるという意見もある。
伸びが少ない
フロロカーボンはナイロンに比べて伸び率が低い。
そのため、魚を掛けた時にショックを吸収することができずにすぐに限界に達し、早い対応を取らなければバラしてしまう可能性がある。
一方で、伸びが少ないと感度が良くなり魚の動きがビンビン伝わってくる。
擦れに強い
フロロカーボンは表面が丈夫で根ずれに強い。
魚に近い場所にあるハリスは根に擦れる危険性も高く、そんなハリスにとってフロロカーボンは最適な素材といえる。
まとめ
今回はフカセ釣りでハリスとして使用するフロロカーボンの特徴について見ていきました。
ナイロンとの違いを簡単にまとめると、フロロカーボンはナイロンに比べ
①硬くてコシがあり
②擦れに強く
③比重が大きい
ということです。
ただ、ハリスは絶対にフロロカーボンでなければならないというわけではなく、海水温が低く魚の食いが渋い状況では柔らかくしなやかなナイロン製のハリスを使ってみるということも戦略の一つに持っておくべきではないでしょうか。
以上、フロロカーボン・ハリスについての考察でした。