どうも、琉球釣遊会(@oki_fukase)です。
この記事では沖縄での釣りチヌ釣りについて初心者にも分かりやすく解説する。
「チヌを釣りたい!」
「チヌを狙っているけれどなかなか釣れない!」
「色々な釣り方でチヌを釣ってみたい!」
そう思っている人でこの記事にたどり着いたあなたはラッキー!
この記事を読むことで沖縄でのチヌ釣りに関する基礎知識を得られ、チヌが釣れるようになる!
闇雲に釣りをしてチヌを狙うのではなく、この記事を読んでチヌ釣りについての情報を頭に入れておくことで、チヌが釣れる確率が高くなる!
- 沖縄で釣れるチヌの生態、エサ、釣れる場所、釣れやすい時期と時間帯について知ることができ釣果アップ!
- 3種類のチヌの釣り方を紹介!
①ウキフカセ釣り
②打ち込み釣り(ブッコミ釣り)
③ルアー釣り
チヌとはどんな魚?
出典:市場魚貝類図鑑
タイ科の海水魚で、北海道南部以南の本州、四国、九州各地に分布。
奄美以南の南西諸島にはチヌの近種のミナミクロダイ・オキナワキチヌなどが生息。
沖縄で釣れるチヌの種類
沖縄で釣れるチヌは3種類!
- ミナミクロダイ
- オキナワキチヌ
- ナンヨウチヌ
①ミナミクロダイ
出典:市場魚貝類図鑑
ミナミクロダイは沖縄の方言名で「チン」と言われる。
西表島から奄美大島にかけて分布する琉球列島の固有種で、大きなものでは50cm以上になる。
沖縄でチヌという時はこの「ミナミクロダイ」を指す。
ミナミクロダイは、日本本土に生息するクロダイ(チヌ)よりも色が白っぽい印象を受ける。
クロダイ(チヌ)
出典:市場魚貝類図鑑
②オキナワキチヌ
出典:市場魚貝類図鑑
オキナワキチヌは沖縄の方言名で「チンシラー」と言われる。
方言でチンシラーと言う由来は「白いチヌ」ということから来ているとのこと。
「白いチヌ」という名の通り、銀色に輝く魚体でカッコいい魚。
沖縄で釣れるクロダイ属の魚の中でも最も大きく成長する魚で、最大60cm近くになる。
沖縄のクロダイ(チヌ・チンシラー)の県記録(2021年1月現在)は59.7cm(3.82kg)だが、これは厳密にはチンシラーの記録。
参考:琉球新報ネット記事「再び県記録チンシラー」
これまでの経験上、チンシラーはチヌ(ミナミクロダイ)よりも引きが強い。
同サイズのチヌと比較すると同じクロダイ属の魚とは思えないほど、強い引き。
ミナミクロダイよりも体高があるので引きが強いのでしょう。
③ナンヨウチヌ
出典:WEB魚図鑑
オキナワキチヌ(チンシラー)よりもさらに体高があるのが、このナンヨウチヌ。
沖縄では八重山諸島にしか生息していないとされているので、宮古島や石垣島では釣れるかも。
釣ったことがないので分からないが、3種類の中で最も体高があるのでチンシラーよりも引きが強いのだろうか?
チヌが釣れる場所
チヌは沿岸の水深約50mまでの比較的浅い岩礁エリアや砂泥底のエリアに生息。
- 漁港
- 砂浜
- 磯
- 河口
など色々な場所で釣れる。
春に産卵を終えたチヌはエサを求めて汽水域(淡水と海水が合流する水域)にも入ってくることも多く、沖縄では河口に行くとテラピアに混じってチヌが泳いでいるの様子を多々見かける。
河口で釣りをする時はテラピアに混じってチヌがいないか要チェック!
実際、住宅街を流れる川でテラピアに混じって40cmオーバーのチヌが泳いでいることも見たことがあります。
産卵を終えた春以降は積極的にエサを求めて浅場へとやってくるので、身近で以外な所でもチヌが釣れる。
チヌの生態
チヌは冬の間は水温変化の少ない深場で過ごし、水温の上昇とともに春先から梅雨時期にかけて、浅場へと移動する。
このチヌの生態を理解し、
- 冬:水深が深いポイント
- 春~夏:水深が浅いポイント
で釣りをするとチヌが釣れる確率が高くなる。
チヌは約3年で25cm、50cm以上になるには約13年かかると言われている。
チヌは成長とともに性が転換する魚で、通常は生後2年前後まではすべてがオスで、2~3歳の雌雄同体の時期を経てから、生後4年以降に大部分がメスになるようです。
チヌが釣れる時期(シーズン)
チヌが釣れやすい時期は冬~春の12月~4月!
この時期はチヌが産卵のために深場から浅場へと群れで寄ってくる「乗っ込み」の時期!
ただし、ポイントや水温によって乗っ込みの時期は異なるので、12月~4月に自分のポイントに通って乗っ込みの時期をリサーチしておくとよい。
この時期にチヌは浅場にやってきてエサを食べて産卵のための栄養を蓄えている。
乗っ込みの時期は緑藻が繁茂する岸近くに集まるので、藻が生えているポイントはチヌが釣れる確率が高い!
チヌが釣れる時間帯
夜明けの朝マズメ時と日没前後の夕マズメ時がよく釣れる時間帯。
他の魚と同じように朝夕のマズメ時がよく釣れる。
これまでの経験上、夜釣りで40cm以上の大型が釣れたことが多く、逆に日中に大型を釣ったことはないので、大型を狙うなら夜釣りがおすすめ。
日中は釣れないというわけではなく、日中も小型~中型の数釣りは狙える。
チヌ釣りのエサは?
チヌは雑食性の魚なので、一般的なエサであるオキアミはもちろん、コーンやスイカなど人間が食べるものまで食べる。
チヌは雑食性で色々なものを食べるがチヌ釣りでの主なエサを紹介する。
チヌ釣りの主なエサ
- オキアミ
- 練りエサ
- 甲殻類:カニ、ボケジャコ
- 貝類:カラス貝、カキ
- 多毛類:イソメ、ゴカイ
- その他:コーン、スイカ
チヌの釣り方
磯、堤防、河口など様々な釣り場から釣れ、また、さまざまな釣り方で釣れる。
ここでは沖縄での主なチヌの釣り方3種類を紹介。
- ウキフカセ釣り
- 打ち込み釣り(ブッコミ釣り)
- ルアー釣り
①ウキフカセ釣り
チヌ釣りの基本的な釣り方がウキフカセ釣り。
ウキを付けた仕掛けにオキアミや練りエサを刺し餌にして釣る。
マキエサ(集魚剤)を撒いてチヌを集めてそこへ仕掛けを投入。
アタリがあってウキが沈んだら竿を立てて合わせを入れる。
「チヌは濁りを釣れ!」
と言われるように、チヌ釣りでは濁りが重要。
濁りで警戒心が薄れ、競ってエサを捕食するようになる。
だからチヌ用のマキエには濁り成分が含まれている。
また、チヌは基本的に底にいるので、マキエサ(集魚剤)は比重が重いものを使用する。
まずしっかり底までエサを届けてチヌを集めることが大事。
例えば、水深が深い場所や流れが早い場所でグレ用のマキエサ(集魚剤)を使うと底までエサが届かず、なおかつマキエサ(集魚剤)が広範囲に流されて魚が散ることにもなりかねない。
ウキ釣りのウキには棒ウキと円錐ウキ(どんぐりウキ)があるが、その使い分けについて説明。
- 棒ウキ:漁港内の波が穏やかな釣り場。微妙なアタリ(魚が食付いた信号)を取りやすい。
- 円錐ウキ:外海に面した波がある釣り場。棒ウキよりも波に強い。
ウキフカセ釣りでのチヌ狙いは、海底付近を狙うので、ウキ下(ウキから針までの長さ)の調整を丁寧に行うことが大切。
ウキ下の調整次第で釣果に差が出てくるので、潮位に応じてウキ下の調整を行うようにする。
チヌは基本的に海底でエサを拾っているので、針を底に這わすぐらいでも良い。
チヌのアタリ
チヌのアタリは、
- 一気にウキが消し込むアタリ
- スーッとゆっくりとウキが沈むアタリ
がある。
ウキに少しでも動きがあれば積極的にアワセ(魚の口に針を掛ける)を入れることをおすすめするが、スーッとゆっくりとウキが沈むアタリの場合は、ウキが沈んで一呼吸置いてから合わせた方が良い。
チヌがエサをつついてはいるが、食い込む前だったり、エサを食べたものの吐き出す場合があるからです。
https://fukase-fishing-info.com/blackhead-seabream-fukase-fishing-for-beginner/
②打ち込み釣り(ブッコミ釣り)
オモリと針がついた仕掛けを遠くに投げて狙う打ち込み釣りでもチヌは釣れる。
打ち込み釣りでのチヌ狙いは夜釣りがメイン。
エサは活きエビ・芝エビ、カニなどのエサ取りに強いエサを使う。
フカセ釣りのようにオキアミを使うと仕掛けを投げる時にオキアミがすぐに外れたり、エサ取りにすぐにエサを取られてしまう。
釣り方は簡単!
仕掛けを投入してチヌのアタリを待つだけ。
アタリをあったら竿を手にとって合わせを入れる。
掛かったら根に入られないように注意してやり取りする。
太い仕掛けでなくてもチヌは釣れるが、夜釣りではタマンなどの引きが強い魚が掛かってくることもあるので、タマンが掛かっても対応できるようにハリスは10号以上の太さを使いたい。
打ち込み釣りでチヌを釣るための専用ロッドもシマノから発売されている。
https://fukase-fishing-info.com/collective-commentary-of-uchikomi-fishing/
③ルアー釣り
チヌはルアーにもアタックしてくるのでルアーでも釣れる。
ルアーでチヌを狙う場合、
- 浅場でトップウォータールアーを使ったトップ(表層)狙い
- ソフトルアーを使ったボトム(海底)狙い
の釣り方がある。
①浅場でトップウォータールアーを使ったトップ(表層)狙い
水深が浅い所でポッパーなどのトップウォータールアーを使って狙う。
チヌがルアーをバイトする時に海面にバシャンと水しぶきが立つ瞬間は大興奮!
アクションをつけた時に、ルアーのカップ形状の口が水を押して水しぶきを上げ、スプラッシュ音や空気を孕んだポコンという音で誘う。
ポコポコポコと2〜3回アクションを入れ、2〜3秒ほどポーズ(ルアーを動かさず待つ)を入れる。
ポーズ中に食ってくることも多い。
使用するポッパーの大きさは7cm前後。
おすすめのポッパーは「R.A.ポップ」や「ポップクイーン」!
②ソフトルアーを使ったボトム(海底)狙い
ジグヘッド(針とオモリが一体化したもの)にワームなどのソフトルアーを付けてボトム(海底)を狙う。
チヌは基本的にボトムにいるカニやエビを捕食しているため、ソフトルアーを使ったボトム狙いはよりナチュラルな釣り方です。
ポッパーなどを使ってトップでチヌが釣れない時にボトム狙いに変えると釣れることがあります。
ジグヘッド+ワームを使ったルアーの基本アクションは、ズル引き!
ルアーを投げてボトム(海底)に着いたらゆっくりとリールを巻く。
リールを巻く速度は人間が忍び足で歩くぐらいの速度でゆっくり!
海底をゆっくりと歩くカニやシャコをイメージすると分かりやすい。
基本的にはゆっくりと巻くだけでも釣れるが、
- 巻いたら一旦止める(ステイ)
- 竿先をチョンチョンと縦に動かす
動作を加えて変化を付けるとヒット率が高くなることもある。
まとめ
この記事では、
- 沖縄で釣れるチヌの種類
- チヌの生態
- チヌが釣れる場所、釣れやすい時期・時間帯
- チヌのエサ
- チヌの釣り方
について紹介した。
この記事を読んでチヌについて学んだことを踏まえてチヌ釣りに行ってみよう!
チヌ釣り初心者やこれまでチヌが釣れなかった人もチヌが釣れるようになるかも!
- 沖縄のチヌの種類は①ミナミクロダイ、②オキナワキチヌ、③ナンヨウチヌ!
- チヌは浅い岩礁エリアや砂泥底のエリアに生息し、漁港以外でも色々な釣り場で釣れる!
- チヌが釣れやすい時期は冬~春の12月~4月の「乗っ込み」の時期!
- 夜明けの朝マズメ時と日没前後の夕マズメ時がよく釣れる時間帯!
- チヌは雑食性で、オキアミ以外にもコーン、スイカ、カニ、貝、ゴカイなどを食べる!
- チヌの釣り方は主に①ウキフカセ釣り、②打ち込み釣り(ブッコミ釣り)、③ルアー釣りの3種類!
https://fukase-fishing-info.com/blackhead-seabream-fukase-fishing-for-beginner/