夏の時期、海水温が上昇すると本命の活性も上がるが、同時にエサ取りの活性も高くなる。
沖縄の海では、辺り一面エサ取りのオヤビッチャというような光景も珍しくない。
ということで、今回は個人的に実践しているエサ取り対策(分離対策)について紹介します。
エサ取り分離作戦
エサ取り対策で基本となるのは、撒き餌ワークによって本命とエサ取りを分離する分離作戦であろう。
分離作戦とは、足元にエサ取り用の撒き餌を撒いてエサ取りを足元に寄せ、沖に本命の撒き餌を撒いてエサ取りと本命を分離する作戦である。
またエサ取りと本命を分離する際に撒く撒き餌の比率は、エサ取りに3杯、本命に1杯の比率を基本にして撒き餌を撒くようにしている。
ただ、エサ取りがあまりにもひどいような状況においては、エサ取りに5杯、本命に1杯というような比率で撒き餌を撒くこともある。
フカセ釣りでこのような分離作戦は皆さん当然に実践していると思うが、この分離作戦はエサ取りがどんな魚であるかによって3パターンに分類されると思うので、それぞれのパターンについて説明する。
①遊泳力が弱いエサ取りの場合
オヤビッチャなどの遊泳力が弱く、磯際から10メートル程度までしか沖に出ていかないような魚がエサ取りの場合、足元にエサ取り用の撒き餌を打ち、本命の撒き餌は沖に撒き、仕掛けも遠投して沖で撒き餌と同調させるようにする。
この場合には、エサ取りがどこまで沖に出るか、エサ取りが沖にでる境界線を見極めることが重要であるように思う。
②遊泳力が強いエサ取りの場合
アジ・グルクン・ミジュンなど遊泳力が強く、沖まで出ていく魚がエサ取りの場合は、①とは逆に沖に大量に撒き餌を撒きエサ取りをかわし、磯際に本命用の撒き餌を撒き、足元で本命を釣る釣り方が良いだろう。
③際でも沖でもエサを拾うエサ取りの場合
小型のイスズミや木っ端グレなどがエサ取りの場合は、以下の手順で釣りをしている。
1️⃣本命を釣るための仕掛けの投入点とは逆の方向にエサ取り用の撒き餌を撒く。
※エサ取りは音にも反応しているので、エサ取りに撒く撒き餌は固めて、できるだけ着水音がでるようにして撒く。
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2️⃣エサ取りが撒き餌を拾っている間に仕掛けを投入して刺しエサをなじませる。
※ここではまだ撒き餌を撒かないということが重要!
ここで本命ポイントに撒き餌を撒いてしまうとエサ取りにやられるリスクが高い。
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3️⃣刺しエサがなじんだところで更にエサ取り用の撒き餌を打つ。
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4️⃣直後に本命のまき餌を撒く。
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5️⃣最後に再度エサ取り用の撒き餌を撒く。
エサ取りの多寡にもよるが、夏のエサ取り対策ではこのマキエワークでかわせることが多いので、ざひ参考にして実践して欲しい!
まとめ
この記事ではエサ取りをかわすためのマキエワークとして、エサ取りのタイプ別のマキエワークを紹介した。
①遊泳力が弱いエサ取りの場合
②遊泳力が強いエサ取りの場合
③際でも沖でもエサを拾うエサ取りの場合
釣り場には様々なエサ取りがいるので、どのマキエワークが良いということはなくエサ取りの状況に応じたマキエワークが重要になる。
また、エサ取りのタイプが①~③のどれか一つになるということはほとんどなく、①~③のすべてのエサ取りが存在するという厳しい状況もあるだろう。
その時は、エサ取りの動きをしっかり観察し、①~③までの対策を基本にしながらパターンを組み合わせたりして、その釣り場の状況に応じた対策が求められよう!
以上、個人的に実践している夏のエサ取り対策でした~!